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(( 過去記事 )) 聖教新聞(2015/ 8/ 2)小学生を伸ばす 親力アップ講座

2016年11月30日 23時15分47秒 | コラム・ルポ

聖教新聞 (2015/ 8/ 2) 小学生を伸ばす 親力アップ講座 教育評論家 親野智可等

(52) 叱り続ける毎日

 千葉県のあるお母さんは、長男に中学受験をさせたいと考え、この夏休みは猛勉強させようと張り切っていました。でも、本人は一向にエンジンがかからず、お母さんは毎日叱りつけながら勉強させています。

 大阪のあるお父さんは、子どものだらしがないのを直そうと決意し、「出したら片付ける」「やるべきことを先にやる」「字を丁寧に書く」の三つについて、毎日口うるさく叱っています。「出しっ放しの玩具は庭に捨てる」「雑な字は全部消して書き直し」と宣言して実行しています。

 このように、毎日叱り続けて、子どもを不幸せにしている親たちがたくさんいます。そして、その心の中にあるのは「この子の将来のために今のうちに」という思いです。

 これは、本人たちは意識していないと思いますが、子どもの将来の幸せのためには、今の毎日は不幸せでよいと考えているということです。私はこういう考え方は根本的に間違っていると思います。

 というのも、毎日叱られている子は、「自分はいつも叱られてばかり。本当に自分はダメだな。何をやってもうまくいかない。お父さんもお母さんもぼくのことをダメな子だと思ってる。ぼくのこと嫌いなんだろうな。毎日つまらないな」といった思いでいっぱいになり、これがその子の基本的な自己認識になってしまうからです。

 こうなってしまうと、いつまでたっても幸せになれません。不幸せが身について〝不幸せ体質〟になってしまうのですから、幸せになれるはずがありません。

 子どもには、ぜひ次のような自己認識が持てるようにしてあげてほしいと思います。

 「自分は結構いい感じだ。お父さんもお母さんもぼくのことを褒めて認めてくれる。大切に思ってくれているんだ。うれしいな。元気が出てくるな。あれもやってみたいな。これもやってみたい。ぼくは絶対できるよ。ああ、毎日楽しいな」

 言い換えると、〝幸せ体質〟にしてあげるということです。子どものときの一日一日が幸せなら、その延長線上で自然と将来も幸せになります。というわけで、将来の幸せのために今を犠牲にするという発想の子育てはやめて、子どもの今の一日一日を幸せにしてあげてください。


今なら理解できるんだけど、子育て中の時には、なかなか分からないんだよねぇ。 

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