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聖教新聞 (2018/ 2/ 3) 〈駒崎弘樹の未来をつくる〉第51回 医ケア児の通学

2018年03月06日 21時53分27秒 | コラム・ルポ

〈駒崎弘樹の未来をつくる〉第51回 医ケア児の通学

2018年2月3日 聖教新聞

都内全ての肢体不自由特別学校に支援

 先月26日に東京都が発表した、2018年度東京都予算に、長年の課題の一つであった医療的ケア児(以下、医ケア児)のスクールバス問題(通学支援)を大きく前進させる予算項目が盛り込まれました。
 医ケア児とは、人工呼吸器等の医療的デバイスと共に生きる障害児のことを指します。
 以前であれば出産とともに亡くなってしまっていた子どもたちの命が医療の発達によって救われるようになりました。しかし、彼らは生きる上で医療的デバイスを必要とします。
 これまでそんな子どもたちを、受け入れてくれる保育園や幼稚園はほとんどなく、ようやく特別支援学校に行けると思ってもスクールバスには看護師がいないからと断られてしまい、乗ることができませんでした。
 そうなると親御さんは、医療的ケアの対応をしながら自ら運転をするなど、大変な思いで子どもの送迎をしなければなりません。これは健常児に比べると想像できないほどの負担です。
 こうした状況に対して、これまで当事者や事業者で構成される「全国医療的ケア児者支援協議会」が声を上げてきましたが、都議会議員がこの問題を取り上げて質問をしても芳しい回答は得られず、東京都はなかなか動きませんでした。
 しかし、都議会公明党が中心となって粘り強く質問を続けてくる中、ボディーブローのように効き目を発揮し始め、昨年12月上旬の都議会公明党の代表質問に対して、教育長が前向きな答弁を行ったところから変化の兆しが現れました。そして今回の予算項目へとつながったのです。
 今回、特に驚いたのは、東京都の肢体不自由特別支援学校が18校ある中、その全てで医ケア児専用の看護師等が常駐したスクールバスが走るようになることです。当初は、モデル的に3、4校で小規模スタートすることが議論されていたことを考えると、非常に革新的な一歩です。
 医ケア児のスクールバスは他の地域でも一部で、すでに導入されています。しかし、東京都で行われるという影響力は大きく、これからの日本のスタンダードをつくることにつながるでしょう。
 (認定NPO法人フローレンス代表理事)


毎回のように思うけど、こうやって取り上げてくれないと、気付かないことってあるよね。知らなければいけないのに…。

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