『オープンウォーター』 ☆★★★★

☆０個って作ってもいいかな？(笑）これはヤバイ！やっちゃった！
こういう作品は単館でレイトショーのみ１週間上映でやるべきです。
なんでシネコンでまで拡大ロードショーしちゃったの！？犯人は配給会社ムービーアイ。

そんなムービーアイの宣伝として「あなたの溺れ顔コンテスト」なるものを開催して
いるらしい。スタンディと一緒に溺れ顔を撮影し送るとか(笑）優勝者はケアンズに
５日間いけるらしい。1人で。

『オープンウォーター』
監督：クリス・ケンティス
出演：ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス

*****ストーリー*****
忙しい仕事の合間を縫って休暇をカリブで楽しむスーザンとダニエル。
ダイビングに行った彼らに悲劇が待ち受けていた。水深１８メートル、たった３５分間の
ダイビングのはずだった・・・。ところが彼らが水面にあがってみるとあるはずのボートが
なかった・・・。陸地も見えない海の真ん中に取り残されたのだ。助けがすぐにくると思って
いた彼らだが時が経つにつれてだんだん焦りだす。そして彼らの周りにはサメが・・・

*****感想*****
正直言って予告見た時点でヤバイやろうなってのはわかってました。でもサンダンス映画
祭で話題になり47館の上映から2709館まで拡大上映になったとかいうから・・・何が凄いの
か確認したくなるじゃないすか！？そんな理由で見るのは失礼かもしれないですが、この
映画を作った人の方が客に対して失礼ではないのでしょうか？実話をベースにしたらしい
のでストーリーは仕方ないにしても7割が海に浮いてるだけの映画なんだから、もうちょい
なんか起伏をつけてくれないと・・・ちょっとくらげに襲われたり、ちょっと小魚に足つつか
れたり、サメが体に当たったり・・・地味やなあ。
海に入るまでのシーンもちょっとドキュメンタリー風にしたかったのかあんまり画に気持ち
が入り込めないような映像ばっかでした。「はよ　海入れよ」って思ったくらいだから。
この映画の凄いところはその撮影方法らしい。出演者二人の周りには本物のサメを泳がせ
近くにえさをまき、彼らがほんまに震えるリアルな画を撮ったそうな。怪我とかしても
責任持たないよってな感じの書類も契約したんだとか(笑）
ダイビングしてるシーンもあるが低予算な為カメラもたいしたものを使っていないはず
だから仕方ないのですが、たいしてキレイともなんとも思わなかったし・・・。
すごいＣＧやキレイに編集した映像に慣れすぎている今の人にこういうタイプの「リアル」
を見せても通用しないのではないのかな？？

結局作ってる本人たちの自己満足に終わった映画だった。撮影してる人はリアルではら
はらドキドキだったろうけど見てる側まで伝わってこない。夜になってからは真っ暗の
シーンで何かに襲われてるみたいだけど何も見えないもん。「ブレアウィッチ」みたい
だった。

劇場には少ししか客はいなかったが、終わった瞬間「え～！？」「はぁ～？」って声が
あちこちから聞こえてきた。ラストまで一箇所もいいシーンや納得のいくカットはなか
った氣がします。
これは「バットマンビギンズ」を上回るラブベリー賞候補ですね(僕の中だけでの話）

この映画の試写会は品川プリンスの温水プールにカップルが水着で入り見るらしいです
ね。やりすぎやん！