モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

11月24日

2010年11月24日 | 11月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
11/1~11/30  秋の人形展…【宝鏡寺】
11/3~7、13~14、
11/20~12/5  秋の特別公開…【安楽寺】
11/24~11/26 献菓祭、献菓展…【平安神宮】

【青蓮院】→【花園天皇陵】→【知恩院】
この2つは、紅葉の時季に行こうと今まで温めていた。

【青蓮院】
11:06着。


ここはほぼ全面的に有料。
建物の中と、庭園が見られる。500円。
いやあ、紅葉が大変に見頃だ。庭園もいいねぇ。

でもまず、建物の中を。おわ、なんかスゲー襖があるぞ。むちゃくちゃ綺麗で新しい。
でもこの部屋では多少落ち着かない気も、しないでもないな。鮮やか過ぎて。


あ、ここ最高。その名も「宸殿」である。ここには、お寺に有縁だった天皇の位牌が安置されている。
平安時代好きにはタマラン。そして、恥ずかしながら初めて“押し上げた御簾を引っ掛ける金具”ってのを知った。
後で調べてみたが「鉤丸緒(こまるお)」って言うらしい。
くるくると巻き上げた御簾を、Jの字の金具に掛けるのだ。うーむ、写真だと分かり難い…。

まぁ普通の人にはどうでもいい話だが、平安時代の調度品とか大好きだから、こういうところに気付くと嬉しいのよね。

とか思っていたら、更に“平安時代”がなんかいきなり現れる。
うわあ、なんだぁ、これ~。欲しい。

屏風絵。束帯姿の武官と、女房殿ですか。
どういうシチュエーションの絵なのか気になるところだが、牛車の細かい彩色とか凄い。




【青蓮院】て広いのね。こんなに広いと思わなかった。これで500円は妥当だ。
建物内をぐるっと巡り、受付のある玄関へ戻ると、下駄箱から靴を移動させて庭へ降りる。
笑っちゃうような狭い通路を抜けて庭園へ向かう。

凄いぞ、これ。建物の地下を通るのだ。

池のある庭園。


ここは建物の中からちょっと見下ろして見ることも出来るし、順路に従って行くと庭に降りることも出来る。


池の庭から更に奥へ。
ああ、綺麗な紅葉…。もう全部こんな感じ。言葉は要らないなーと。





ほどよく散り、ほどよく色付いている。


窓に映る紅葉とかも、いいね。


回遊式庭園を見て、奥の山を登る。
左へ更に登っていくと、小さな住吉社が建っている。燈籠や鳥居の上に、石ころがもっさり。

小さいが、かなりな信仰を集めていると思われる。
で、その向かいからの眺めがいい! 殿舎や、その向こうの街並み、山や空が見渡せる。


ここの鐘楼は、なぜか全く自由に撞くことが出来る。
拝観料を払っているからかな。そうそうある機会じゃないので、ここは撞いておくべきだろう。
だが団体さんがいらっしゃったので、その方々が撞きまくっている音色を背中に聴きつつ。


出口付近に“四脚門”があって、内側から見た時には気付かなかったが、
ここからそうか、粟田神社のお祭りの時に神輿が出て来るあの場所か。

外から見るとこう↓ 上から見ると、かなり高くて急だ。ここを神輿がねぇ~。(10/11の記事


紅葉もいいが、南天も可愛いし、おお椿も咲いてるじゃないの。これは入口付近。


紅葉見頃の割には、思ったより人が少なく、写真を撮る際にも人物が入り込むこともあまりなかった。
意外だなぁ。もっと混み混みだと思ってた。
紅葉の穴場では、決してないはずなんだが…。
【南禅寺】の方なんて、そこへ行く道も混み混みなのに。


【知恩院】には、自転車を置く場所がない。なぜないのだろう…。
一方、ほぼお隣の【青蓮院】は、入り口からして駐車場で、その左奥に自転車を置くスペースがちゃんとある。
【青蓮院】を見終わった後も、自転車を置いたまま【知恩院】さんへ。

そのちょうどあいだに位置する、【花園天皇陵】が開いていたので行ってみることにした。
正式には「花園天皇 十楽院上陵」
いわゆる霊感なんて皆無なのだが、御陵ってのには独特な空気を感じる。
京都にはあちこちの住宅街の中にポツーンと御陵があって、外から来た人間からしてみると異様。
一般の人の墓とは違い、天皇さんなので鳥居が建ってるのだ。これがねぇ結構怖い。
で、住宅街にある御陵も、ガッチリした柵がしてあって、これも一般人の墓と違ってそばによってなむなむ出来るもんじゃない。
それがまた怖いんだな。まぁ近寄れって言ったって寄りたくないが(畏怖です畏怖)

結構急な坂をずんずん登って行くと、頂上にお墓がある。全くひと気がない!
まぁ門前に「みだりに入るべからず」といかめしく書いてあるくらいだからね…。

怖かったのだが、でも発見もあった。
ここは本当に【青蓮院】の“ま隣り”なので、↑左の竹林の向こう側に【青蓮院】内にあった住吉舎が見えた。

ああ…。もしかして、このちょっとした竹林を分け入れば、タダで【青蓮院】入れちゃう感じ?
ここには柵もない。多少足場は悪いが、入り込めないこともないな。
ダメだけどね、やっちゃね。でも可能ではある。


そういう不埒なことを考えるとバチが当たりそうなので、黙って【知恩院】さんへ。

12:05着。
ここでは二カ所の庭園が有料で見ることが出来る。共通券で500円。
その他は、非公開の場所以外は自由に見られる。庭園は素晴らしかったが、お金を払わなくても境内には綺麗な紅葉が幾つもあった。
中でもひときわ綺麗だったのが、納骨堂前にある池の木。そばに車が停まってたりするのがなんとも残念だが。


境内には大鐘楼があって、除夜の鐘なんかで有名。撞き方が凄いんだよな確か。
つまり鐘が巨大だから、普通に撞いてらんないよ、と。
その鐘楼へ上がる階段の辺りにある紅葉の木もねぇ、いいね~~。



それから経蔵横の巨木。これは御影堂に上がった先からの撮影。

そうそう、この【知恩院】さんには有名な七不思議ってのがあって、そのうちのひとつ「忘れ傘」が御影堂にある。
お堂の壁に「忘れ傘この上」っていう看板が打ち付けてあって(写真左)、
首が痛くなるほど見上げて目を凝らすと、ああ~、あれ?(写真右)

本当にコレで合ってるのかも分からないくらい、暗くて見えない。
なんでも、この忘れ傘ってのはお堂を建てた大工さんがわざと置いて行ったそうな。まぁこれも説のひとつに過ぎないので、真偽は不明。
“完成されるとあとは朽ちてゆくだけだから”と、最後まで龍に眼を描かなかった絵師のよう(なんだっけ、この話?)


で、庭園である。ここから有料。
まず山門を抜けて、階段を上がる前の右側の友禅苑。これも笑っちゃうくらい綺麗。

なんだこの色のグラデーション。


茶室。




奥の茶室の方を流れる小川。


水面に浮かぶ紅葉の葉。アクリル板に貼り付けてるみたい。


枯山水もある。






もうひとつの庭は、御影堂の右奥の方丈庭園。
ところどころにライトアップ用らしい照明の姿が見える。うーん。


池の向かいがこのような建物。「道場開筵中につきお静かに願います」という貼り紙があった。


このように、建物と池のあいだの道を歩いてゆく。


この辺りの池はまー綺麗。どこ見ても綺麗だ。


道なりに進んだ先に門があるのでこれをくぐると――


小さなお堂に徳川三代の位牌が納められているのである。
なんかやけにリアルな家康さんの肖像画とか掛かっていて、ちょっと怖い。


とにかく至る所に葵の紋が。


で、順路通り庭を進んで行くと突然現れた「出口」なんか、戸である。
前を歩いていた女性が、「こ、これ?」と躊躇しながら開けて出て行っていた。
私もそれに続くかかなり悩んだ。これで出たらもうおしまいか。他に出口があるようだが…?
出てみてゲッ! と思った。墓じゃんか! ここも紅葉がとてみ綺麗なのだが、いやぁ墓である。

でもここには、【濡髪大明神】と言う神社が建っている。
それを探して墓石の周りを歩く…。明るい内だから良かったが、日が暮れたらまず来られないな。
ほとんどが普通の人、まぁ檀家さんですな、のお墓であるが、千姫さんのお墓もあるらしい。
千姫って誰? 徳川将軍の娘さんらしいが…。興味が無いので分からん。

それより!
墓を抜けると御廟があって、ここの紅葉がまた凄い! ここはねぇ、わざわざ見に行った方がいい。
トンデモネー赤である。

ここは庭園の外なので、料金は発生しない。
御影堂から東向かいの、とても長大に見える階段を頑張って上がって行けばあるから! ここいいぞ! 穴場かもしれん。

サテ庭園内にも人はまばら。多少行き来はあるが、待っていれば過ぎ去って行くので写真もかなり自由に撮れる。
そうかぁ…こんなもんかぁ…。まぁ平日だというのもあるけど、京都の紅葉! なんて言ったらゾロゾロ行列が出来て進めないよーってぐらいだと思ってたんだが。
【南禅寺】【東福寺】あたりはそんな感じだが、あとはそうでもないねぇ。
自分のペースで、好きに見られていいね。

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