モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

11月29日(中)

2010年11月29日 | 11月
前編へ(【龍安寺】→【仁和寺】→「広沢池」→【大覚寺】)
後編へ(【あだしの念仏寺】→(【天龍寺】)→「嵐山」→【櫟谷宗像神社】→【晴明墓地】)


中編【祇王寺】→【滝口寺】→【檀林寺】→【後亀山天皇陵】


ここらは人が多かった。と言うか【大覚寺】から【祇王寺】までの道々が混んでた。
歩いている人も多いし、嵐山のレンタサイクルで来ている人もいるし、驚くことにマイカーもいるし、タクシーもバンバン走ってる。
あと人力車も。【化野念仏寺】方面へは急勾配の坂なので大変そうだった。

【祇王寺】【滝口寺】【檀林寺】のみっつは、同じ小路沿いにある。
それらの前にはロータリと言う程のものではないが、一応スペースがあって自転車も置ける。
でも置き場は凄い坂なので、停めた自転車が倒れていてもしょーがない。

【祇王寺】
11:38着。
割と小規模。
竹林に囲まれた中に、紅葉の庭があって周りをぐるりと歩いて眺める。
柵がしてあるので紅葉の木の下に立つ、ということは出来ない感じ。

最も美しい時季は過ぎちゃったかな。枯れゆく紅葉を楽しむ。
もっと早めに来ていればとは思うが。まぁそれでも鮮やかな所も沢山あったし、良かったけど。


人は多かったが、人が映り込まないように撮影することは十分可能で満足。
ただ、祇王さんらの像が並ぶ仏間がある建物は結構混雑していて、内部の丸窓(吉野窓)が上手く撮れなくて残念。

こちら、玄関の前にある蹲踞。
珍しく水が常に流れ出ている蹲踞で、穴の中の葉がくるくる回って大変美しかった。


祇王さんの哀しいお話は、昔大学の授業で先生が詳しく語ってくれて知っていた。
いやあ、あの祇王さんのお寺に来られるとはね~。
清盛ってホントにやな奴だね!! 女の敵だよ! とか思っていたが、ここの仏間に祇王さんらと一緒に祀られていてビックリ。
日本人て寛大…。私だったら「一緒にしないで!」と叫びたいところだ。


【滝口寺】
【祇王寺】の西隣り、と言えばいいのだろうか。隣接している。
【祇王寺】へ通じる参道をそのまま登って行くと、すぐ【滝口寺】の門があって、
なぜか【祇王寺】の混雑と一線を画す静寂さ。てか人がいね~~。

こちらも早咲き(咲きと言うのだろうか?)の紅葉だから、見頃は過ぎちゃっている。
そして、行ってみて、あぁ…なるほど、人が少ない理由がちょっと分かっちゃったな。
いや、狭いのだ。観光客としては、まぁ確かにお金を出してまで見るのはなァ…と思ってしまう気持ちは分かる。
いい場所なんだけどね。

紅葉の階段を上った先に、ぽつーんと家が建っていて靴を脱いで上がることが出来る。
座布団が置いてあるのはいいが、驚いたことに…なんと喫煙可!!
「どうぞお上がり下さい(おタバコは灰皿へ)」との看板があって、灰皿がちゃんと置いてある。
信じられん…。ここは昭和の時代から時間が止まっているのだろうか。そうか、旧蹟でタバコOKか…。

障子と簀子に映る、紅葉の影。


ここは紅葉より、竹林の方が見所かもしれない。あんまり紅葉を映した写真がない…。


まぁ【祇王寺】の紅葉の赤さに目をシバシバさせた後、ここで竹の緑を見てしっとりするのもいいのでは。
すんごい綺麗だもの。でも見切れている右下には、新田義貞さんの首塚がある。


【檀林寺】
ここも【祇王寺】の向かい…と言うのか、隣り? すぐそばなのに、比較すると人が少ない。
まぁ【祇王寺】が多すぎるってことか。みんな【祇王寺】しか行かないのかい?

こちらは霊宝館がある。建物が特殊。屋根が三段になっており、てっぺんには鶴。
御所の方角を向いているらしい。


その宝物館は本堂の隣りの部屋で、狭い1フロアなのだが、ここは良かったなぁ。
入るとすぐに、立っていたおじさん(おじいさん?)が、ゆったりした口調で本堂の説明をなさる。
こ、このペースで全部行くんだろうか!? と相槌を打ちながら聞いていると、「どうぞお参り下さい…」と言って終わった。
仏像の上、欄間には立体的な飛天菩薩さんが彫られていてカッコいい。
【東本願寺】でも見られる立体の飛天。【檀林寺】では金箔が貼られていたらしく、半ば剥げてしまっているが凄いね。
で、宝物館なんですが…。
博物館って言うか――なんだろう、この放置っぷり!
一部はきちんとショウケースの中に入れられているのだが、瓦とかが角っこに無造作に積み上げられていたりとかするし。
ショウケースの中だって結構乱雑。このテキトウ具合がいいなぁ…。
ピッチリかっちり並べて、一個ずつに説明書きがあって…という普通の博物館とは違う。

いっこ驚いたのが、笙!
いつの時代の物なのかよく分からないが(書いてないから)現在使われている笙より一回り小さいもの。
その周りには龍笛と篳篥もあった。凄いな。

建物を出ると、少しだが庭園が見える。
ひょうたん池と、その横の小道。紅葉の数としては少ないし、まぁ小さいわな。


自転車は置いたまま、【化野念仏寺】方面へ。
すると一層鮮やかな紅葉を発見。めちゃくちゃ綺麗。本日一番かもしれん。

ここは後亀山天皇さんの御陵に繋がる参道。本当に目を見張る美しさだった。

ここらの街並みが大変よろしい。緩い(そしてどんどん急になってゆく)坂沿いに、
商家が色々立ち並んでいて、その建物が和風で可愛いんだ~。

土産屋さんは、和風小物とか(鎌倉に行った時に買った風呂敷が売っていて哀しかった。まったく同じの)、
繭玉で出来たうさぎちゃんの飾り物とか…。漬物屋さんとか。
食べ物屋もまぁちらほらあったけど、食べたい物はなかったなぁ…。
あ、湯豆腐屋が多かった。当然高い。
個人的にとてもお気に入りな写真。

「水曜どうでしょう」好きの人のみに分かる一枚。どうでもいい?


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