しーさるの鉄日記

有楽町線と東上線で物流実証実験


東京メトロと東武鉄道は、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の協力を得て、物流実証実験を行うことを発表した。

実験内容は、新木場車両基地へ搬入した荷物を和光車両基地、森林公園検修区で下ろす拠点間輸送と、同じく新木場車両基地へ搬入した荷物を新富町駅、銀座一丁目駅、有楽町駅で下ろす拠点から駅間輸送の2種類、荷物は実際のものではなく重量を似せた模擬荷物を使用、9月9日から金曜土曜を中心に専用列車を10回運転、各作業工程における所要時間、安全性確保のための人員配置、作業効率性や安全性に資する機器、施設・設備等の必要性と規模、旅客輸送への影響を把握する。

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一瞬、東武が貨物を復活させるのかと思ったが、荷物を電車で輸送するだけの物流実証実験、メトロだけの実験もあることから10000系が充当される可能性が大きい。10両の大半に荷物を載せるのか、1両の一部に荷物を載せるかも、この実験で検証するのだろうか。混雑率200%と仮定して一編成で200t近く、4tトラック50台分の輸送力があるからな。

搬入するのは、拠点間輸送、拠点から駅間輸送ともに新木場車両基地、200メートル西にヤマト運輸の新木場センター、1キロ西に佐川急便の江東営業所、3キロ北には日本郵便の新東京局があるという今回の実験にはもってこいの条件だ。さらにゲートブリッジを経由することで、大田市場を含んだ大井方面からの流通が可能となる。拠点間輸送で下ろすことになる和光車両基地、ここも外環の和光インターから1キロも離れていないから、関越道や東北道に簡単に出ることができる。東松山ICまで4キロの森林公園はどうなのだろう。土日の新潟長野方面だったら関越道の渋滞を避けられるメリットはあるけど。

駅間輸送は、エレベーターで運ぶことになるから、荷物の量に制限が出てくる。上下移動がある分、距離的にも自転車にすら負けそうだし、湾岸部は渋滞が少ないからな。こういうのは地下鉄は不向きで、相対式ホームの地上駅があるところの方が向いているのではないかと。エレベーター地上出口のある新富町、有楽町はいいのだけど、階段出口しかない銀座一丁目はどうやって荷物を搬出するのだろうか。

電車に荷物を搭載するといえば、北越急行と佐川急便が貨客混載事業に着手したことが記憶に新しい。ただ、今回の実験では、佐川だけでなくヤマトや日本郵便も巻き込む形になる。北越急行は、佐川急便の専用カゴを載せることで、貨物輸送を可能にしたが、今回の実験で実用化となったらどういう形で貨物を輸送するのだろうか。運行ダイヤも気になるところだ。


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