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しーさるの鉄日記

室蘭本線駅巡り(静狩、大岸、礼文)

国縫発11時04分の長万部行の函館バスは5分ほど遅れてきた。せたな町北部の上三本杉から来る瀬棚線の代行バスだ。バスは、去年廃止となった中ノ沢駅付近を通過する。中ノ沢は去年廃止になったが、2021年に降りて、長万部駅まで歩いている。バスは、その時歩いたルートを走行する。小学校で毛ガニ祭りをやっているのが見えたが降りなかった。あとでポスターを見ると12時からだったので降りなかったのは正解だった。安い毛ガニを入手となったら、行列に並んで、行程が崩壊していただろう。

長万部着11時28分、予定では12時11分の特急北斗9号に乗ることになっていたが、11時33分の特急北斗7号に間に合いそうだった。ところが、車両故障で八雲の手前で運転見合わせ、30分近くたってから運転再開となった。駅の放送だと車両故障となっていたが、野田生駅の構内踏切付近でペール缶2つに接触したことが、ニュースやJRのニュースリリースで判明した。リリースによると防草シートを敷設した際、駅舎に器具を取りに行った作業員が、特急北斗の接近に気づかずに、構内踏切でペール缶の運搬準備を行い、ペール缶を残置したまま、列車待避をしたとのことだ。作業員が犠牲にならなかったこと、ペール缶が軽量で列車は脱線しなかったことは、不幸中の幸いだったけど、数日前も同じような事故があったから、事故が起こらないように気を付けてほしいところだ。列車が遅れていたので、指定券を窓口で購入、どこまでかと言わなかったせいか、札幌までの指定券を発行してもらったことに列車に乗ってから気づいた。降りるのは伊達紋別なのに。

長万部発12時02分、予定より1本早い列車だが、事故で9分早くなっただけだ。洞爺を過ぎて、伊達紋別には12時38分に到着した。伊達紋別では函館行『北斗』との交換のために数分停車して、遅れは31分に拡大していた。洞爺から稀府間の19.1キロで、有珠と長和の間の4.9キロ以外はすべて単線、3キロ間隔で交換できるとはいえ、ダイヤ乱れの時は仕方ない。30分の遅れだから、南千歳以北で普通列車に詰まること言うことはなさそうだし。

伊達紋別駅からは、30分歩いて道の駅だて歴史の杜へ向かった。この道の駅へ行ったのは自宅へ野菜を贈るため、前に寄った時にアスパラガスを贈ったからな。今日はアスパラガスがなかったので、野菜のセットを贈ることにした。昼食はハンサム食堂で食べたたこ焼きのたこの代わりに地元の豚肉が入ったぶぅ玉とクリームの入ったハンサム焼きとなった。再び40分くらい歩いて、伊達紋別駅へ戻った。

伊達紋別発14時27分の長万部行に乗車する。東室蘭~長万部間はH100形が運用、座席定員が少ないものの座ることができた。洞爺を出ると、トンネルが連続、スマホは圏外になってしまい役立たずになった。この先の予定で気になる情報があったのに。全長2712mの礼文華山トンネルを出ると、小幌に到着、14人が降りて、車内は13人となった。小幌は2018年に訪問済み、外からのアクセスがしにくく、普通列車も通過する秘境駅だが、この時間は短時間で折り返しができる。

小幌を出ると、豊浦町から長万部町に入る。トンネルの連続がなくなり、長万部の手前の静狩には15時13分に到着した。静狩は両線とも海側にホームのある2面2線、以前は2面3線だったが、中線は本線とのポイントがなくなり、ホーム付近の線路だけ残った。両ホームは切り欠けの構内踏切で結ばれている。上りホーム側にある駅舎は赤い屋根を持つ板張りの木造、中には壁伝いにベンチがある。ホーム側の窓ガラスはないが、側面に窓ガラスがあるので採光性はある。駅前広場は未舗装、周辺は民家が点在しており、郵便局もある。車通りの激しい国道もなく、周辺は静かだ。以前は長万部との間に旭浜駅があったが、2006年に廃駅になった。そのため、長万部との駅間距離は10.6キロと室蘭本線で一番長くなっている。

静狩を26分で折り返し、15時39分の東室蘭行に乗車、列車には10人ぐらいしか乗ってなかったが、小幌では釣り客など30人が一気に乗ってきて、席のほとんどが埋まった。ちなみに小幌ではこの列車が東室蘭行の始発列車となる。8時35分発で長万部に行って折り返すこともできるけど。礼文を飛ばして15時58分に大岸に着いた。大岸は両線とも山側にホームのある2面2線、以前は2面3線だったが中線が撤去され今の形になった。両ホームは切り欠けの構内踏切で結ばれている。下りホーム上に赤い屋根の鉄筋造りの待合室駅舎、紫色の台形屋根が特徴で、側面から入る構造となっている。中には座布団付のベンチがあり、ハコヅメなどコミックも置いてあった。駅前広場は舗装されていて駐輪場も整備、道路を挟んで商店があり、その裏は集落になっている。駅は少し高いためか、道路からは少し登る形となる。商店の前には豊浦駅と礼文華を結ぶバスの停留所があるが、平日2往復のみの運転で、今日は運休となっていた。

大岸から礼文までは1時間かけて駅間徒歩移動となった。その途中、崖崩れなどの対応工事で1時間に10分間しか通れないとのことだったが、今日は土曜日で休工日だった。先ほど、スマホが圏外で見れなかった気になる情報はこれだった。工事で17時まで足止めを食らっていたら、礼文着が列車の発車直前となっていた。通行制限区間は崖が崩れやすく、道も狭いが、海に芸術的な岩の並ぶ絶景スポットだった。歩いている道路は室蘭本線の線路跡、1975年に長さ1232mの礼文浜トンネルが開通して、礼文~大岸間が複線になったため、旧線は道路に改良された。その道路も、クルマのすれ違いができずに、悪天候時は封鎖されるので、現在トンネルを新設するなどの工事を行っている。旧線のトンネルのうち、茶津トンネルは道路に転用されたが、岩見トンネルはそのまま放置されている。駅間移動と海の景色に夢中でそれには気付かなかった。礼文の町に入ったら、幼稚園でお祭りみたいなのをやっていた。

礼文は海側駅舎の2面3線だが、中線はあまり使われておらず、実質海側にホームのある2面2線となっている。両ホームを結ぶ構内踏切は札幌寄りのホーム端にある珍しい構造で、東室蘭行に乗るには少し遠回りすることになる。函館寄りから駅舎側へは荷下ろし線跡が分岐している。駅舎は出窓が特徴の群青屋根の洋風の民家にようなもの、JR化後の1989年12月に改築されたものだ。札幌寄りのスペースにベンチが設置され、函館寄りは封鎖されている。以前は民間委託駅となっていたので、その跡が残っている。駅前はアクセス道路付近だけが舗装、周辺は民家が点在し、郵便局や床屋がある。なお、礼文という駅名は礼文華を略したもので礼文島は関係ない。バス停、小学校、診療所は略さずに礼文華となっている。

礼文発17時27分の長万部行に充当されていたのは、北海道高速鉄道開発所有の特別ラッピング車、国鉄一般気動車の標準色である下部と上部が朱色4号、それ以外がクリーム4号となっており、下部にアイヌや馬のデザインがされている。JR車の国鉄標準色というと、会津若松のE120形が頭をよぎる。

長万部着17時55分、特急北斗へはホーム別9分接続となる。普通函館行はホーム上接続だが、発車は18時48分なので車内に入れまぁった。9分の間に特急券を買うために駅舎との間を行き来するのは面倒なので、特急券を買わずに乗ることにした。大人の休日俱楽部パスの注意書きには、JR北海道の特急は指定券を購入せずとも、空いている席に座ることができるという記述があったので、それを利用することにした。乗車するのは1駅間だし。なお、この時間の長万部駅のみどりの窓口は営業を終了しており、話せる券売機しか使えない。

八雲着18時23分、窓口の営業は終了しており、無人となっていた。駅前の旅館にチェックインしてから、19時16分の普通函館行で隣の山越駅へ向かった。

山越着19時21分、日が長いのでまだ明るい。山越は、海側駅舎の2面3線だったが、中線が撤去され、両線とも海側にホームのある構造となった。両ホームは中ほどの構内踏切で結ばれている。駅舎は1989年10月に改築されたもの、日本最北端の関所を模した白壁黒屋根の和風となっている。関所をイメージしたので、駅舎入口周りに冠木門がある。駅舎の札幌寄りはベンチのある待合スペースとなっているが、函館寄りは関所関係の展示スペースとなっており、当時の地図を模したものや、模型が展示してある。駅前は国道が走っており、駅舎との間には舗装された広場がある。周辺は国道沿いに民家が並んでおり、郵便局もあるが、商店はない。駅所は函館寄りへ450m行ったところの諏訪神社辺りにあった。

山越発19時33分の長万部行は5分遅れで到着、19時43分に八雲に戻ってきて、駅前のインド料理屋でスープカレーを食べた。

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