能勢電鉄では3月18日にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
【平日ダイヤ】
●川西能勢口に到着する列車を4本減便する。(7時台1本、8時台3本)
●妙見急行5本を全廃する。これに伴い、6~8時台の妙見口発は、18本(うち平野ゆき1本)から16本(うち山下ゆき6本)に減少する。
●妙見口発川西能勢口ゆき普通の、平野での『日生エクスプレス』の接続を一部を除いて中止し、平均所要時間を約5分短縮させる。
●妙見口発川西能勢口ゆき普通5本を川西能勢口始発梅田ゆき通勤特急に接続させる。
●7時台に平野発川西能勢口ゆき普通2本を新設する。
●18時台の川西能勢口発日生中央ゆき1本を廃止する。
【土曜ダイヤ】
●川西能勢口に到着する列車を4本減便する。(6時台1本、7時台3本)
●妙見急行・日生急行4本を廃止し、いずれも川西能勢口ゆき普通列車に変更する。それに伴い7時台の多田~絹延橋間各駅の停車本数が増加する。
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能勢電鉄では、妙見口からの朝ラッシュ時列車の見直しを中心に改正を行なうことになった。
山下~妙見口間では、沿線再開発に伴い、昭和43年にときわ台、昭和53年に光風台が開設された。ところが、光風台では2003年に2100人以上いた定期券での乗車客が2013年には1200人まで減少、ときわ台も1500人以上いたのが750人以下まで半分以上も減少した。乗換が必要で不便なニュータウンの住民が減ったというもあるけど、隣の箕面森町から北大阪急行の千里中央までバス利用という人も出てきたのではないかと。4年後に北大阪急行が新箕面まで延伸すれば、さらなるシフトが進むと思われる。ちなみに、梅田への直通がある日生中央の乗車人員は定期、定期外合わせて6000人だから、妙見線の2駅より圧倒的に多い。
6~8時台の妙見口発は、急行川西能勢口行:5本、普通川西能勢口行:12本、平野行1本から、普通川西能勢口行:10本、普通山下行6本に変更、妙見口発の列車は2本減っただけだが、川西能勢口まで乗り入れる列車は7本も減った。新設の平野始発2本をプラスするとマイナス5本になるはずなのだけど、リリースでは4本の減便と数が合わない。日生普通が設定時間帯をシフトするのだろうか。
改正後の妙見口発川西能勢口直通の普通は737発以外妙見急行のスジを踏襲する。普通格下げで多田から先各駅停車になるが、妙見急行は平野→川西能勢口間で普通と2分しか所要時間が変わらない上に平野で数分停車しているので、所要時間は25分前後と改正後の普通とほとんど変わらない。
妙見急行が普通に格下げすることから、山下以南で部分廃止するのは現行736発以外の川西能勢口行普通6本になると思う。でも現行ダイヤだと、平野場面で妙見口発急行の数分後を日生中央発普通が追うダイヤだから、急行を格下げすると普通の運転間隔が偏ることになる。そのため、722と738辺りに平野始発の普通を入れて調整するのはないかと。754発は妙見口発川西能勢口行として平野で特急接続の現状維持になるし。6時台、8時台については、特急接続の普通がなくなるから、日生中央発普通を数分繰下げて間隔を調整すると思う。
土曜ダイヤでは、妙見急行だけでなく唯一存在していた日生急行も廃止になることに、6~7時台に川西能勢口行に到着する本数は15本から11本に減少する。それでも日曜ダイヤの10本よりは多いのだけど。土日ダイヤとしても良さそうだけど、土曜日の通学流動があるのだろうか。
最後に平野発川西能勢口方面時刻を予想してみた。
