京王電鉄は、11月に高尾山口から新宿まで臨時座席指定列車『Mt.TAKAO号』を運転することを発表した。運転日は、11/10から11/25の土日祝と11/21、11/22の9日間、使用車両は5000系10両のクロスシート車となる。
運転時刻は、平日が高尾山口発1504新宿着1554、土日祝が高尾山口発1501新宿着1554、高尾山口発1709新宿着1809の2本とし、途中駅での客扱いは行わない。座席指定料金は400円、座席数は438席、指定券の購入は高尾山口駅のみで7時から列車発車5分前までとなる。
乗車特典として、乗客全員に木目調オリジナル乗車記念カードが配布される。
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京急の『ホリデーウィング』に次ぐ行楽客のための座席指定臨時列車の設定。設定は京急を追う形だが、リリースは京王ニュースで先に発表されていた。まぁ、それ以前に『KOライナー』のニュースで高尾山口発の設定も検討するみたいなことが報道されていたからな。
京急の『ホリデーウィング』は朝下り1本だけの設定だが、『Mt.TAKAO号』は午後上り2本の設定、土休日だけではく平日も運転される。指定券については、ネットでの販売はせずに、高尾山に登る前に駅で購入することができる。高尾山口駅でどういう形で販売するかは触れてないが、7時前に改札から目立つ場所にでも机を置いて、手売りで販売して利用率を上げるかもしれない。
当然ながら、京急のように高尾山きっぷとの抱き合わせ販売は行わない。京急の『ホリデーウィング』は、三崎まぐろきっぷとの抱き合わせが災いしてか、天気のいい日でも利用率が20%に満たなかったからな。紅葉シーズンの設定だから『ホリデーウィング』よりは利用率がいいだろうけど、天気に左右されることになるのは確実だ。
土休日1501発は各駅停車が発車した3分後の設定、北野からは特急に続行して走り、追い抜かれた各駅停車などは数分の時間変更することになる。指定券が残っていれば、14時50分の準特急が発車した6分後まで購入が可能だ。直前に指定券を買う客が15時01分発の『Mt.TAKAO号』に集中すれば、後続の15時09分の準特急は他列車に比較して空くことになるだろう。
土休日1709発と平日1504発は(準)特急新宿行に続行する形で運転となる。紅葉時期なのでピーク時の(準)特急は各駅停車の発車前から並ばないと座れない可能性もあるだが、『Mt.TAKAO号』は発車直前でも座ることができる。指定券が残っている場合、どっちに流れるか気になるところだ。先行の各駅停車でも八王子発特急に乗り換えれば座れなくないが、行楽客の大半は待ってでも新宿直通を選択するだろう。
『Mt.TAKAO号』は(準)特急の直後を追って走るが、新宿駅の線路は満線で下り準特などの発車を待つので、新宿着は(準)特急から3~4分遅れての到着となる。それだったら、明大前に停車して渋谷方面への利便性を図ってもいいと思うのだけど。後続の各駅停車は八幡山で追い抜いて、数分繰り下がっているし。
土日祝については、新宿に1554に到着した後、すぐに高尾山口まで回送、折り返し高尾山口発1709の列車になると思われる。回送だから途中で定期の準特急に追い抜かれるだろう。新宿に18時09分に到着した後は、シートを回転させて、18時20分発の『京王ライナー7号』になるのではないかと。土休日の早い時間帯の京王ライナーは、高尾からの臨時列車を送り込みとして想定しているようだし。土休日の東上線で、上り快速急行が池袋で下りTJライナーになるようなものだろう。
所要時間は定期列車より数分遅い程度、先述した通り(準)特急の続行で、新宿で下り列車を先に行かせるからだ。定期列車になっても、京王線のギリギリなパターンダイヤを考えるとKOライナーのような速達化が難しいところ。高幡不動や飛田給で各駅停車を追い抜くスジを引いても、高尾山口~高尾間がネックになりそうだ。将来的には、中央線快速のグリーン車がライバルになるけど、運賃が高いからな。常磐線ユーザーにとっては、東京駅での1回乗り換えで済むからいいのだけど。
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