しーさるの鉄日記

JRグループ2020春改正(岡山編)


JRグループのダイヤ改正、JR西日本の岡山地区の改正概要は以下の通り。

●宇野線において、岡山発11時24分の備前西市行、備前西市発11時41分の岡山行を増発する。また、岡山発12時16分、13時16分の快速茶屋町行、茶屋町発12時41分、13時41分の快速岡山行を増発する。(停車駅:大元、備後西市、妹尾)

●桃太郎線において、岡山発8時11分の総社行を3両から4両に増結する。

●伯備線において、データイムの備中高梁発着3往復を総社発着に短縮変更させる。

●姫新線において、佐用発18時41分の快速新見行を楢原に停車させ、普通列車に格下げ、代わりに20時39分の快速津山行は楢原通過とする。上りについては、津山発5時28分の快速上月行を美作大崎通過とする。また、津山発9時56分の快速佐用行を西勝間田に停車させ、普通列車に格下げする。

●姫新線の新見口において、新見発13時39分の列車を12時50分に繰り上げ、津山で、佐用行、岡山行、智頭行に接続させる。
新見発4時51分の快速中国勝山行は丹治部、富原通過に変更、19時50分の快速津山行は古見、美作追分に停車させ、普通列車に格下げ、21時45分の快速中国勝山行も富原に停車させ、普通列車に格下げする。中国勝山発20時11分の美作江見行については古見通過とする。

●因美線において、津山発5時33分の普通美作加茂行を美作滝尾、三浦通過にして、快速に格上げする。代わりに津山発6時47分の快速智頭行を美作滝尾、三浦、知和停車にして普通列車に格下げする。上りについては、智頭発17時57分の快速津山行を三浦、美作滝尾停車にして普通列車に格下げする。

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JR西日本のダイヤ改正、岡山では宇野線増発、津山周辺では快速の停車駅見直しなどが行わることとなった。

宇野線の増発は、午前が備前西市発着の普通1往復、午後が茶屋町発着の快速2往復とする。この3往復の増発で、備後西市発岡山行の11時台は24分、42分に、12時台と13時台は23分、52分の約30分間隔になる。

備前西市駅の乗車人員は2008年で981人だったのが1703人とおよそ1.7倍になっている。これは備中高松の1292人や上道の1454人を上回る。大元についても、2008年で1280人だったのが1809人と1.5倍になっている。この増加分が定期客のものか非定期客のものか不明だが、毎時1本では岡山発着の他路線より少ないということで今回の増発に踏み切ったのだろう。

備前西市駅から500メートル離れたところにはバス停があり、岡山駅行は02分、32分の発車となっている。岡山駅まで15分と電車より9分余計にかかるが、駅よりバス停が近い人はバスを選択するし、市役所やイオンはバスの方が便利だ。鉄道は岡山駅周辺以外にも他路線への乗り継ぎの利便性がある。例えば、備前西市始発の普通は「のぞみ」東京行に6分で接続する。

宇野線は単線区間があるのにも関わらず、運転頻度が高いので、スジを新しく引くには、ネットダイヤにうまく組み込まなければならない。備前西市行の場合、大元で4分停車、普通とマリンライナーの計2本と交換することになる。その折り返しも、大元で3分停車して2本と交換する。茶屋町発着快速は上下ともに、備前西市で普通、妹尾でマリンライナーと交換、早島の辺りで四国特急とすれ違うが、そんなに長くは停車しない。

茶屋町行快速は、岡山をマリンライナーの4分後に発車する。このマリンライナーは妹尾に停車するタイプなので、茶屋町だけでなく妹尾もそんなに利便性が向上したというわけではない。一方、茶屋町発はマリンライナーの8分前に発車、マリンライナーは児島ですら座れないこともあるから、茶屋町、妹尾利用者には有難い列車になるし、マリンライナーの混雑も緩和される。快速の岡山から茶屋町までの所要時間は18分、マリンライナーは13分だから5分遅いことになる。211系の固定運用だったらマリンライナー時代のスジでも良さそうだけど、113系が代走したらこのスジでは走れないのかと。

宇野線での増発を受けて、データイムの伯備線、岡山方面~備中高梁間列車3往復を、総社~備中高梁間で区間廃止して、運用本数を削減している。改正前は岡山1040-1134高梁1152-1253岡山★、岡山1141-1236高梁1253-1353岡山★、岡山1218-1313高梁1327-1421岡山■で3運用だったのが、今回の改正では岡山1040-1108総社1124-1156岡山1217-1246総社1325-1353岡山★、岡山1141-1210総社1223-1253岡山★で2運用となった。(★は播州赤穂行、■は長船行)

総社~備中高梁間では毎時2本から間引きされることになる。上りは11時台、12時台、13時台が毎時1本になるが、下りは岡山発11時41分、12時18分と立て続けに間引きされ、総社以北では80分以上のタイムラグが発生している。その中間にうまい具合に総社停車の「やくも」が入っているわけだが。総社以北の乗員人員を見ると、備中高梁で1842人で、大元、備前西市とほぼ同じ、特急通過駅については、豪渓141人、日羽88人、美袋276人、備中広瀬53人と、かなり少なく、毎時1本でも多いくらいだ。岡山~備中高梁間の特急料金が不要なら、総社以北は2時間に1本でもいいかもしれない。

津山に乗り入れる姫新線、因美線については、利用実態に合わせて、早朝深夜の快速停車駅を揃えている。

因美線の朝2番目の快速美作加茂行については、東津山、高野のみ停車の快速として、津山から28分かかっていたのを20分に短縮している。2駅通過で8分も短縮しているのは、改正前の普通が三浦から美作加茂まで時間がかかっていたからだ。その次の美作河井停車快速の智頭行は普通に格下げとなっている。このことで知和での智頭行初列車が12時09分だったのが6時57分に繰り上がっている。まぁ、津山行は停車するから快速停車駅で折り返せば、朝も使えなくもなかったのだけど。夕方の美作河井、知和停車の快速も普通列車に格下げする。これらの整理で、早朝上り快速は東津山、高野、美作加茂、那岐、土師停車、夜間下り快速は土師、那岐、美作加茂、東津山停車で揃う。高野の需要は早朝上りにあって、夜間下りにないということか。

姫新線(佐用~津山)については、下り最終快速の楢原停車取り止め、上り初快速の美作大崎停車取り止め、楢原のみ通過快速と西勝間田のみ通過快速の普通列車化で、美作江見、林野、勝間田、東津山停車の快速が早朝上りと夜間下りに2本ずつ走るわかりやすいダイヤになった。楢原は最終繰上げ、美作大崎は始発繰下げとなるが、いずれも1日の乗車人員が20人程度で利用実績がなかったのだろう。

姫新線(津山~新見)については、上り夜間2本の快速を普通列車に格下げして、夜間上り快速は中国勝山発20時11分の久世、美作落合、坪井、美作千代、津山から各駅停車の美作江見行だけとする。古見の通過で早朝の下り快速と停車駅が揃うことになる。新見発4時51分の快速中国勝山行は岩山のみ通過だったのを丹治部、富原も通過するように、中国勝山発の新見行最終快速と同じ月田、刑部停車となった。

また、快速の停車駅統一だけでなく、データイムの津山行の繰上げも行われ、新見・中国勝山方面から岡山、佐用・姫路、鳥取方面への利便性が向上した。18きっぷシーズンとか乗りつぶし客はいるけど、それ以外の時期だと中国勝山から岡山へ少しいるくらいだと思うのだけど。時刻繰り下げで、津山での乗り継ぎは良くなったが、新見での伯備線上り普通からの接続は10分のタッチ差でできなくなった。


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