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しーさるの鉄日記

JRグループ改正(中央線編その1)


JRグループの3/16ダイヤ改正概要、中央線特急『あずさ』『かいじ』と大月以西の普通列車については以下の通り。

●全ての定期『あずさ』『かいじ』をE353系で統一、停車駅を見直し、所要時間の短縮を図る。これにより、新宿~松本間の最速列車(上り12号)の所要時間は2時間23分と現行より3分短縮、平均所要時間も新宿~甲府間で3分、新宿~松本間で6分短縮させる。

●停車駅の整理に伴い、四ツ谷、三鷹で全ての特急を通過とする。塩山、山梨市、石和温泉については、『あずさ』の停車をとりやめ、『かいじ』のみ停車させる。

●新宿発19時30分の『かいじ19号』を新宿から東京に延長変更させる。

●E353系で統一することに伴い、特急列車に新しい着席サービスを導入する。新サービスでは普通車全ての座席が指定可能に、『えきねっとチケットレスサービス』も利用可能となる。


●データイム午後において、普通列車の運転本数を見直す。(大月~塩山間2往復削減、甲府~韮崎間1往復削減、甲府~小淵沢間1往復削減)

●夜間の下り普通列車の設定時間を見直し、上諏訪で『あずさ』から接続させる。

●平日ダイヤにおいて、塩尻発6時57分の快速長野行を新設する。(途中停車駅:村井、松本、田沢、明科)『おはようライナー』については運転を取りやめる。他の快速についてもE257系から211系に置き換える。

●松本発20時05分の快速長野行を稲荷山に停車させる。
●大糸線の臨時駅、『ヤナバスキー場前』駅を廃止する。

参考までに改正前と改正後での『あずさ』の停車駅差、所要時間差をまとめておいた。(クリックでイメージ拡大)

下り


上り


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JRの春のダイヤ改正、中央本線では、定期の特急列車がE353で統一するだけでなく、停車駅を整理することで速達化を図ることになった。は表を見ての通り、全列車で延べ66停車が削減されている。

停車駅整理で、塩山、山梨市、石和温泉に停車する『あずさ』がなくなっただけでなく、富士見や下諏訪に停車する『あずさ』も大幅削減、岡谷や塩尻に停車する列車も数往復減らされ、小淵沢と同格になった。このことで、八王子から先は甲府、茅野、上諏訪しか停車しない主要駅停車タイプ、甲府、(一部韮崎)、小淵沢、茅野、上諏訪、岡谷、塩尻に停車する標準タイプ、大月、富士見、下諏訪にも停車するタイプの3種類に分かれることになった。

主要駅停車タイプは、新宿発9時00分、11時00分、12時00分、16時00分、松本発8時00分、10時10分、14時50分、18時40分の4本、このうち新宿発11時00分と松本発10時10分は、新宿、松本間で八王子、甲府、茅野しか停車しない最速タイプで、下り11号は2時間25分、上り12号は2時間23分となっている。12号の新宿、松本間の表定速度は94.4キロ、同じ東日本の在来線特急『ひたち』のそれを上回ることになる。所要時間を短縮させるために、立川だけでなく上諏訪も通過することに。乗降客数は茅野より上諏訪が多いが、茅野の方がインバウンド観光客の知名度があるために、上諏訪の方を数分短縮の犠牲にしたそうだ。『あずさ』に接続する茅野発松本方面への普通列車を設定すれば通過駅のフォローになるし。
それ以外の主要駅停車タイプは最速達より2駅多く停車するだけだが、所要時間は2時間半を越える。新宿発9時00分に至っては、1時間後の標準駅停車タイプより3分も遅い。それもそのはずで、新宿~立川間29分と特別快速より遅く走っているのだ。中野待避を行なった方が時間短縮になりそうだ。

停車駅は変わらないのに、E257をE353にするだけで速達化する列車もある。例えば、新宿発15時00分は改正前と改正後で停車駅が同じなのに11分も短縮している。17時00分発も韮崎を通過するだけだが13分も短縮している。元々E353のスーパーだった列車は、停車駅を減らしても、1分ぐらいしか変わらない。

『あずさ』は、『かいじ』と同じ30分発でも塩山、山梨市、石和温泉通過することに。その結果、それら3駅で2時間開く時間帯も出てきた。特に新宿発17時30分が通過するようになったのは厳しい。
ほとんどの『かいじ』が停車していた三鷹は一気に全列車通過に。国鉄時代から甲府発着『あずさ』が停車していたわけだが、ホーム有効長の兼ね合いか30年以上続いた三鷹停車を取りやめることになった。ということは、ホームが12両対応になった後に、停車する可能性もゼロではない。今まで三鷹で快速に乗り換えるだけだった吉祥寺、荻窪への利用客は、立川で7分後に来る中央特快から1本後の快速に乗り継ぐことになりその分所要時間増、三鷹で追い抜かれる快速は『かいじ』の停車時間分、待避時間が短くなる。

E353系に統一することでスワローサービスを中央線にも導入、既に導入されている常磐線や高崎線よりは観光ウェイトが高く、ネットで買う人より窓口で買う人が多いのではないかと。257系、E351系体制の頃に比べると輸送力はどうなるのだろう。どれが8両で運用されるかは1ヶ月後に発売となる時刻表を見ないとわかならないな。以前もここに書いたのだけど、回数券がなくなることより、高い割引率の『とくだ値』がなくなる方が厳しい。

一方、普通列車はデータイムに運転本数を見直すことに、高尾からの列車は塩山発が毎時22分になる1時間ヘッドとなる。『あずさ』待避駅が甲斐大和で固定されているから、1時間ヘッドにせざるをえない。甲斐大和で追い抜くのが『あずさ』でなく『かいじ』だったら、韮崎、小淵沢方面への有効本数が増えるのだが。高萩まで毎時2本運転されている常磐線に比べると、中央線は恵まれてない。

新宿発17時00分と20時00分の『あずさ』は上諏訪で普通列車に5分接続することで、停車列車の減る下諏訪をフォロー。新宿発18時00分からは現状維持の9分接続になるのだろうか。データイムの岡谷、塩尻通過『あずさ』からすぐに接続する普通列車があれば、通過駅をフォローできるのだけど。

『おはようライナー』は同じ時間に走る211系の快速に置き換わることに。設備は悪くなるが、乗車整理券が不要の快速になることで気軽に乗ることができ、塩尻で中央西線の上松発列車から乗り継いだり、松本で信濃大町行に乗り継ぐことができるようになる。211充当だけど停車駅はライナーを踏襲するので篠ノ井は通過、他の快速と区別するために通勤快速か特別快速にすればいいのにね。『はちおうじ』のように特急格上げにしても良さそうだけど、そうなると村井や田沢は通過になりそうだ。その場合、E353を充当させるべきか、383系を充当させるべきか。

『ヤナバスキー場前』駅は廃止することに。最寄のヤナバスキー場は、1994年には13万人の利用客数を記録したが、2012年にはその5分の1まで減少、2016年シーズンは雪不足で40日しか営業せずに利用者数は8000人、駅はこのシーズンももって休止となり、停車する列車はなくなった。2016年シーズンの直前の12月には駅ナンバーが導入されたものの、それもあまり使われなかった。雪が少なかったら、ガーラ湯沢駅ですら営業しないからな。去年のGW、そのせいでガーラ湯沢からの新幹線に乗れなかったし。

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