東武鉄道6/6ダイヤ改正（鬼怒川線）

東武鉄道の6/6ダイヤ改正、鬼怒川線の改正概要は以下の通り。

●ＳＬ大樹を１往復増発して４往復体制にする。

●東武ワールドスクウェア駅に全列車停車させる。

●特急『リバティ南会津』のうち、117号、132号の下今市以北の停車駅を新高徳、東武ワールドスクウェア、鬼怒川温泉、鬼怒川公園、新藤原、川治湯元、湯西川温泉、上三依塩原温泉口、会津高原尾瀬口に変更する。また、150号を除いて会津高原尾瀬口から会津田島までノンストップとする。このことで下りで最大10分、上りで最大６分の時間短縮を図る。

鬼怒川線についてはＳＬ・ＤＬによる客車列車を増発することになった。今まで、金土日月３往復運転していたが、今回の改正では金月はＳＬ２往復のみに減らし、一部の土日など多客期はＳＬ２往復、ＤＬ２往復の計４往復に増やす。
改正前は下今市発9時02分、12時50分、16時06分、鬼怒川温泉発10時48分、14時16分、17時38分だったのを下今市発S9時33分、D10時29分、S13時00分、D14時55分、鬼怒川温泉発S11時10分、D12時54分、S15時37分、D16時43分としている。このうち下今市発13時00分のSL大樹は大桑で12分停車して、DL大樹4号と交換する。

朝一番のＳＬは、下今市発を繰り下げることで、３両リバティからの接続を、『けごん』だけでなく『日光』からの接続とし、東京西部からもＳＬに乗れるようにする。10時29分のＤＬは浅草発8時30分の『けごん』から15分で接続する。13時00分は2019年改正で12時50分だったのを再び戻す形となる。但し、先述した通り大桑で12分停車するので、鬼怒川温泉着13時36分が13時48分となっている。14時55分のＤＬも『リバティけごん』からでなく『日光』から乗り換えられるようにする。前回改正では16時32分から16時06分に繰り上げたが、それでも温泉に入って夕食には遅いようで１時間以上繰り上げている。

鬼怒川温泉発については、10時48分発を11時10分に22分の繰り下げ、浅草方面への接続はタッチ差でできなくなったが、日光方面へはすぐに接続する。次のＤＬは『きぬ』に先行して走り下今市で６分接続、その次のＳＬは鬼怒川温泉で『ＡＩＺＵマウントエクスプレス』から７分接続、下今市では『リバティ会津』や急行に20分くらいで接続する。最終は前回改正で18時09分から17時38分に繰り上げたのをさらに１時間以上繰り上げている。このことで季節を問わず暗いところを走ることはなくなる。

東武ワールドスクウェア駅は、９時から18時過ぎまで列車が停車してなかったのを、特急を含め終日に渡って全列車停車とさせた。駅周辺には、ワールドスクウェアだけでなく民家もそれなりにあり、その営業時間以外での需要も見込まれたと思われる。駅から歩いて数分の所にスーパーとツルハドラッグがあるくらいだから、定期客もいるのではないかと。乗降人員は438人で、新高徳の336人を上回るが、鬼怒川温泉の2731人にはさすがに及ばない。東武ワールドスクウェアの１日の平均来園者数は1400人ほど、そのうち半数以上がマイカーだろうけど、それでも乗降人員は少ない。

下り12時台の『リバティ会津』は、鬼怒川線内で通過運転するようになり、鬼怒川温泉まで新高徳と東武ワールドスクウェア停車となった。ただ、小佐越でＤＬ大樹で交換するために４分停車するので、新高徳着は１分繰り上がったが、東武ワールドスクウェアから先は２分遅くなっている。上り13時台のリバティも鬼怒川線内で通過運転するようになったが小佐越で運転停車するので、ほとんど時間短縮しておらず、下今市までの一部の駅で１分繰り上がっただけにとどまっている。この『リバティ会津』で、通過となった大谷向、大桑、小佐越をフォローするために、下今市を12分前の12時31分に発車する普通新藤原行、鬼怒川温泉を20分後に発車する普通下今市行を新設、普通下今市行は下今市で『けごん』に接続させる。

先日のブログに書いた通り、『きぬ』については、下りを中心に設定時刻を変更したり、データイムの運転本数を削減している土休日運転の鬼怒川温泉発16時45分の『きぬ』については、16時32分に繰り上げ毎日の運転に、下今市で６分停車するだけでなく、新規停車となる新高徳でも６分停車となるので、下今市から先の時刻は改正前と変わらない。新高徳では日光江戸村からのバスに13分で接続する。