goo blog サービス終了のお知らせ 

しーさるの鉄日記

JRグループ春改正(東海道・山陽・九州新幹線)


東海道・山陽・九州新幹線の2017年3月4日改正概要は以下の通り。

●すべての定期『のぞみ』と東海道『ひかり』をN700Aタイプでの運転とする。
●東京発毎時30分、新大阪発毎時13分の『のぞみ』13往復を、東京~新大阪間で3分短縮させる。また、東京発616、新大阪発643の『のぞみ』についても、3分短縮させる。
●東京発毎時03分、新大阪発毎時43分の静岡停車『ひかり』11.5往復を、東京~新大阪間で3分短縮させる。

●山陽新幹線に新しいATCを導入して、『のぞみ』『みずほ』『さくら』の所要時間を、新大阪~博多間で1~3分短縮させる。これに伴い先述の東京発毎時00分の『のぞみ』は、東京~博多間で6分の時間短縮をする。『こだま』についても平均15分の時間短縮を行う。
●品川発600、東京発750、1510の下り『のぞみ』を徳山に停車させ、代わりに新山口は通過とする。また、東京発730と930の下り『のぞみ』、博多発1046の上り『さくら』、1450の上り『のぞみ』を新山口に停車させ、代わりに徳山は通過とする。
●博多南線についても一部列車の所要時間を1分短縮させる。

●広島発737の始発『さくら』の設定を繰り上げ、広島発643とする。また、新八代、新水俣、出水にも停車させる。
●博多発2232の熊本行『つばめ』を13分繰り下げた上で、新大阪発2009の『さくら』に変更する。また、その1本前の鹿児島中央行『つばめ』も12分繰り下げ、熊本で最終『みずほ』と接続させる。
●高頻度で運転する臨時『みずほ』を増発する。(新大阪発1020、1852、鹿児島中央発1125、1435)

●平日朝の下り『さくら』2本と平日夕夜の下り『つばめ』2本の自由席を拡大する。
●熊本地震による新幹線の徐行を解消し、所要時間を約5分短縮させる。

--------------------------------------------------------

例年より早い3月4日のダイヤ改正、普通・快速を含めた全列車の時刻表2月号が発売されるのは2月20日ぐらいになるから、改正日まで2週間もない。まず、西の方へ向かう新幹線から。

N700Aの増投入による時間短縮は予想していたのだけど、信号システムの更新で時間短縮するとはね。ニュースリリースにはなかったからノーチェックだったけど、中期経営計画には触れていたのね。そこでも時間短縮には触れてなかったけど。
東海道区間内での285キロ運転、山陽新幹線の信号更新の両方で大幅に時間短縮されたのは、東京発730以降の新山口(一部徳山)停車『のぞみ』、博多着は7分繰上り、岡山着でも5分繰上った。岡山では『南風』『やくも』への接続に5分の余裕が発生、小倉では日豊本線や鹿児島本線の普通に新たに接続、博多でも快速荒尾行や普通篠栗行に新たに接続するようになった。上り『のぞみ』については、博多発が04、32、48から10、33、50(14~17時台)に変更、JR西日本福岡支社では『自由にささっとのぞみ』と語呂合わせで発車時間をアピールする。

下りについては、山口『のぞみ』の繰り上げで、『さくら』が後を追うことに、このことで東海道から山陽への客と、山陽から九州への客が分散されることになる。また、福山通過の山口『のぞみ』から福山停車の『さくら』に乗り継ぐことで、首都圏から福山への有効本数は倍増する。また、新大阪発13時台と16時台の『のぞみ』は徳山に停車するため新山口通過となるが、10分後を走る『さくら』に乗り継げば、新山口で降りることができる。山口『のぞみ』の4分後を追うようになるため、新大阪止『のぞみ』からの接続を受けなくなった『さくら』だが、輸送力を考えると、その方が正解である。
上りについては、『さくら』が『のぞみ』以上に博多発が繰下がるので、順序の入れ替えなしで山口『のぞみ』が『さくら』に先行して走ることになる。現行ダイヤだと新大阪始発『のぞみ』に8分接続しているが、新大阪着6分繰下げでそれも実質無理に、新大阪発56分『のぞみ』の設定がない場合は、福山発『のぞみ』への乗り継ぎとなり、下りのように有効本数が増えることはない。

2015改正で10分の福山『のぞみ』、2016改正で23分の臨時『のぞみ』と進めてきた東海道区間での285キロ運転だが、今回の改正では30分の山口『のぞみ』だけでなく03分の静岡停車『ひかり』でも行うことになった。3分の時間短縮のうち、『のぞみ』と変わりない走りをする名古屋以西の方が2分とウェイトが高く、名古屋までは1分も短縮しない。たとえ速く走ったとしても、追い抜く『のぞみ』を速くしない限り、静岡の発車時間は同じだからな。逆にいえば、追い抜く『のぞみ』の静岡・浜松通過を少し速くする可能性もある。
山口『のぞみ』は東海道区間で3分の時間短縮をしたものの、元々2時間36分と遅かったので、福山『のぞみ』の2時間30分より3分遅く、285キロ運転を行わない姫路『のぞみ』と変わらない。『こだま』の残り4割をN700で置き換え切れば、東海道区間の『のぞみ』の所要時間を2時間半で統一されるだろう。それは東海道新幹線55周年に相当する2年後の春改正で行なわれるのではないかと思う。

山陽新幹線の新型ATCは、『こだま』の所要時間にも影響を与えて、『のぞみ』以上の時間短縮となった。所要時間が短縮されるということは、『のぞみ』との所要時間差も少なくなり、退避回数も少なくなるということだ。岡山1016(現行1005)の『こだま』を例に挙げると、福山までは変わらないが、福山から広島までは56分だったのが40分に短縮、『のぞみ』2本、『さくら』1本に抜かれていたのが、『のぞみ』1本だけになったからだ。広島から先も、駅間の所要時間短縮と、通過時刻繰り上がった『のぞみ』の退避を受けて、各駅間で数分の時間短縮、岡山から博多まで3時間16分かかっていたのが17分短縮の2時間59分になった。午後下りのパターンを見ると、5分しか短縮してないのもあるから、その辺は『のぞみ』通過時刻の繰り上げの影響が強いのだろう。山陽新幹線だけでなく、博多南線の時間短縮を図るとは、新型ATCはすごいな。

朝夜下りの九州新幹線は、山陽新幹線の直通化で利便性を向上させた。特に小倉から熊本の各駅に停車する新大阪発2009の『さくら』は。でもその後の新大阪発2042の『のぞみ』がタッチ差で熊本行最終『つばめ』に接続しないのが残念。最終『つばめ』は熊本に2400までに着かなければならないから、2310発に設定しているのであって、現状では『つばめ』が2308発に対し、『のぞみ』が2311発になっている。この時間帯の『のぞみ』の新山口通過は難しいから、新大阪2035の『のぞみ』を岡山行から博多行に変更して接続させるか、『つばめ』を筑後船小屋通過の『さくら』にするしかないだろう。まぁ、伊丹発熊本行飛行機の最終は1940だから、そこまで張り合う必要はないのだけど。

高頻度『みずほ』というのは、閑散期の月を除いて、実質毎日運転というやつなのだろうか。1ヶ月後の春臨時発表時には明らかになるけど。新大阪発1020と鹿児島中央発1435については、現行でも金土日で運転されているから、それに閑散期以外の月~木が加わる感じになるのだろう。残り1往復については、木曜運転の新大阪発1920があるものの、鹿児島中央発1125については需要はわからない。途中から現行の『さくら』を徳山通過にして感じになっているし。

地震から11カ月経過しての徐行解除、東日本大震災の時の東北新幹線の倍近く時間がかかったけど、余震が長引いたことを考えると仕方ないだろう。脱線もあったし。

それにしても、春改正リリースに自社新幹線だけでなく山陽新幹線の全列車ダイヤを載せるJR九州には毎年感謝している。今度、九州に来た時は、博多から小倉まで在来線特急を利用したいところだ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事