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しーさるの鉄日記

北陸新幹線駅巡り(石川県2駅)+西松任

北陸新幹線は、芦原温泉を出るとすぐに、ハピラインをオーバークロスして、2493mの柿原トンネルで細呂木駅の近くに、牛ノ谷駅付近から5460mの加賀トンネルに入って、県境越えたあとにハピラインをアンダークロスして、大聖寺駅の辺りで外に出る。一方、ハピラインは800mの熊坂トンネルだけで県境を越えて、大聖寺駅に到着する。

加賀温泉には13時52分に到着した。加賀温泉は通過線を挟んだ2面4線の相対式、越前たけふと同じく通常ダイヤでは待避は行われないが、ダイヤ乱れ時には遅延している各駅停車タイプを定刻に近い速達タイプが追い抜くと思われる。デザインコンセプトは『加賀の自然と歴史、文化を見せる駅』、デザインイメージは『温泉郷の風情と城下町の歴史を感じさせる駅』となっている。新幹線のホーム壁の外観は、駅入り口付近がえんじ色、その横が焦げ茶で、格子をイメージしたものになっている。コンコースは1階で、新幹線ホームとは敦賀寄りはエスカレーター、金沢寄りは途中で曲がる階段と結ばれている。通過線がある分、コンコースは広く、階段の間に大きい待合室がある。待合室は、民家のように上部に赤瓦を使った屋根を設置、入口には九谷焼の陶壁がある。ホーム柵には加賀五彩のうち、黄土色と古代紫色を採用している。

改札外コンコースは、自由通路の向かい高架下が工事中で仮囲いに囲まれている状況、駅構内で営業している飲食店は新幹線改札横の喫茶店だけだった。高架下には観光案内所の他にコンビニが入居予定で来春の供用開始を目指すとのこと、駅前にはアルプラザがあるものの、9時30分から20時00分までの営業なので、やはりコンビニがあった方がいい。仮囲いは駅前広場まで広がっている。これは、タクシーのりば、駐車場の他に全天候型広場施設「ガレリア」を整備するためで、2026年3月の供用開始を目指している。

在来線は2面4線と新幹線開業前と同じ、待避が行われなくなったので、13時52分14時48分、17時47分の金沢行が4番線、10時17分、18時04分の福井行が1番線から発着して錆取りを行なう。在来線ホームと旧駅舎を結んでいた地下通路は、新幹線高架下コンコースと北口も結ぶようなり、階段だけでなくスロープも整備されている。加賀温泉駅の北口は、2022年8月に南北自由通路の代替という形で供用開始となった。南北自由通路は先述の高架下施設の工事の兼ね合いで今は使えなくなっている。その代わりのIRの改札内通路だが、加賀市発行の通行証を所有しているか、新幹線の利用客でないと通行できない。北口はIRが管轄する有人駅舎でトイレも整備されている。駅前は小さい乗降スペース、駅舎左側には駐車場が整備されている。右側は仮囲いで囲まれており、改札外地下通路の工事中となっている。山の方には金色の加賀大観音が見えた。

加賀温泉からは14時20分の『つるぎ』に乗る予定だったが、それに接続した特急が動物に接触して20分遅れての運転、それに接続する『つるぎ』も15分遅れの運転となった。幸い14時27分発の『はくたか』があるので、それに乗ることにした。小松に出れば、毎時2本に増えるのだから、多少の行程崩壊は気にならない。『はくたか』は敦賀から上田まで2時間40分以上かけて各駅に停車するタイプで、上越妙高で金沢発臨時『かがやき』に追い抜かれる。

小松着14時34分、加賀温泉からたった7分で到着した。北陸新幹線の延伸区間5駅の駅巡りは5時間で終わった。小松駅は相対式、高架ホームから敦賀寄りはエスカレーター、金沢寄りは階段が1階コンコースへ降りている。デザインコンセプトは『ふるさとの伝統を未来へつなぐ『ターミナル』』、デザインイメージは『慣れ親しんだ白山の雄大な山並みと未来を感じるターミナル』となっており、立体的に屋根状に折り重なったメタリックな外壁が、白山のような三角形のガラス窓を囲む外観となっている。コンコースの柱や待合室には九谷焼を装飾、柱に九谷焼の江沢を貼りつけ木場潟に打ち上がる花火をイメージしている。天井は地元の日用杉をルーバーで組み合わせて配置、柱には滝ヶ原石、窓には日華石は使われている。ホーム柵には加賀五彩のうち、黄土色とえんじ色を使用している。新幹線、在来線の下は、KpmatsuNineという商業施設が整備され、観光案内所、お土産物屋、飲食店、コワーキングスペースとなっている。在来線も高架駅なので、東口広場は元々整備されていたが、新幹線の開業に合わせて、タクシー乗り場の上屋が増えるといった改良がされた。東口の金沢寄りはこまつの杜となっており、コマツ製の電気駆動式ダンプトラック930E-2といった巨大建機などの展示やコマツキッズ館、ものづくり加科学館といった技術博物館もある。巨大建機と新幹線を見ると、日本の技術力の高さを実感できる。

小松発15時03分の列車に乗車する。駅数が多くて時間がかかると思っていたが、駅間が短く意外とかからなかった。加賀笠間を出ると、右側に白山総合車両所が見えてくる、さらに少し走ると、西松任に到着する。西松任は、新幹線と同じ今年3月16日に開業した駅、相対式で両ホームは福井寄りの跨線橋で結ばれている。跨線橋には階段の他にエレベーターが整備されている。駅舎は両ホームにあるが、券売機や駅前広場があるのはガラス張りの大きい駅舎を持つ下りホーム側のみ、上りホーム側駅舎にも待合室があるものの、出口はホームと新幹線の橋脚に挟まれた狭い部分となっている。駅近くのイータウン白山は2019年10月に既にオープンしており、スーパー『アルビス』や無印良品がある。トレインパーク白山へ行くことも検討したが、歩くと30分かかること、バスが1時間後になることを考えて、今回は行くのをやめた。

15時53分の列車で金沢には16時07分に着いた。加賀百万石まつりの影響で東京でも見ないような人出、フリーパスで外へ出ようとしたが、窓口の列を見て出るのも諦めた。16時15分の福井行は満員なので、見送って16時40分の敦賀行まで待つことにした。10分に並んだときは自分の前には1人しかいなかったが、16時20分には数十人くらいの長い列になっていた。

16時28分に入線してきた列車は、今回の旅初めてとなるハピライン塗色の521系、すぐに通路の中まで人でいっぱいになった。4両編成にも関わらず、発車直前には人が乗れない状況に、こういうとき、後続の福井行は別ホームの2番線というのは不便だ。常磐線上野駅で先頭部まで行ったのに座れず、次の上野始発が別ホームというのよりはマシだけど。松任までに乗客の半分以上が降りて、小松に着く前に空席が出てきた。加賀温泉まで乗って、IRいしかわ鉄道の転換区間の乗りつぶしは終了、大聖寺からはハピラインに戻って来た。

福井に着いたのは18時03分、金沢から80分以上かかったから、県庁所在地間の移動としては大宮から宇都宮に匹敵する。速達『つるぎ』や『かがやき』の同区間も『やまびこ』と同じくらいの所要時間だ。夕飯は8番ラーメンのバター風味となった。福井発18時47分の快速に乗車して、9分でホテルのある鯖江に到着した。

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