見出し画像

しーさるの鉄日記

阪和線西口駅巡り

年始の関西旅行2日目、今日は午前は阪和線の新設西口巡り、午後は久々に神戸電鉄に乗ることにした。

まず、御坊発6時42分の和歌山行に乗車、7時01分に湯浅に到着した。湯浅は既存駅舎の左側に新駅舎を新築、2020年3月に完成、10月に全面オープンとなった。『湯浅えき蔵』と名付けられた新駅舎は鉄筋コンクリート造りの3階建て、1階は茶色、2階、3階は白塗りとして、屋根を含め醤油蔵をイメージしたつくりとなっている。1階は駅関連施設のほかに、住民票などの発行を行う観光案内所や商工会、2階は図書館、3階は地域交流センターが入居している。大規模地震の発生時は、屋上避難広場への出入り口の鍵が自動的に開錠され、津波から素早く逃げられるようになっている。1階は建物の下をクルマが通れるようになっているもの特徴で、駅とは上屋がつながっているので、雨の日は濡れずに乗り換えができる。1927年の開業の時から使われてきた旧駅舎は、JR西日本から湯浅町へ譲渡、外装だけでなく内装もリニューアルされ、『湯浅米醤』という飲食店兼お土産屋となった。飲食スペースはホームの旧駅舎周辺の一部も使われており、ホームの他の部分とは柵で仕切られている。ホーム自体は変更ないが、駅舎新築に合わせて、跨線橋にエレベーターが新設された。2022年3月改正でデータイムに設定された湯浅折り返しは中線での発着になるから、エレベーターを使えるようになったのは大きいかと。駅周辺も再開発され、駅前の古い建物はすべて取り壊されて、公園や駐車場になった。防災面での再開発なのだろう。

湯浅発7時24分発の大阪環状線方面の快速で和歌山方面へ向かうことにした。この快速は平日は和歌山止だが、土休日は阪和線、大阪環状線へ直通する。和歌山までは快速、和歌山からは紀州路快速となるため、紀州田辺~御坊間は各駅停車、御坊~和歌山間は快速運転、和歌山~熊取間は各駅停車、熊取~天王寺~大阪間は快速運転、大阪~京橋~天王寺間は各駅停車と、名鉄並みにコロコロ変わって運転する。御坊~和歌山間での快速運転は隔駅停車で半分以上に停車する。スピードもそれほどださぜう、せいぜい80キロ程度、駅通過時は60キロから70キロ程度に落とす。そのため、御坊から和歌山までは、所要時間56分、評定速度58.5キロとなっている。普通との所要時間差は6分だから、和歌山での停車時間などを調整するば、普通に格下げできる。

半分以上の駅に停車するこの快速、連続して通過するのは初島、下津だけとなる。湯浅を出ると、続けて藤並に停車、その先箕島、加茂郷と停車し、海南から熊取までは宮前しか通過しない。列車の性質としては、外房線、内房線からの京葉線への直通に似ていると感じたが、向こうは平日も運転するのに対し、この快速は休日のみ大阪への直通になるし、向こうは春の改正から全区間で普通列車になる。

和歌山からは阪和線に乗り入れ、快速から紀州路快速に化ける。また、8分停車して『くろしお』に追い抜かれる。車内は座席が半分近く埋まっていたが、ほとんどが降りて自分の乗った車両では6人しか残らなかった。和歌山を出発しても、車内は11人と和歌山到着時の半分以下だった。

先週駅巡りをした山中渓をスルーして、新家着8時36分、和歌山からは25分かかった。新家駅は2014年6月に天王寺方面ホームの和歌山寄りに西口が新設された。このことで、西側(海側)から天王寺方面ホームへ行くのに、踏切と跨線橋を渡る状況が解消された。和泉砂川の次の駅だから、特急・快速と普通が続行して、和歌山行の通過タイミングによっては、踏切が閉まったままで普通列車に乗れなかったからな。新設の西口駅舎は比較的大きいものの、側面は吹きさらしになっている。券売機と自動改札があるが、無人窓口なので、18きっぷなどでは自動改札横のインターホンを介して改札することになる。出口は駅前で交差する道路へ出る階段出口だけでなく、逆側にスロープ出口もある。その近くにあったJAの建物などは取り壊され、小さなロータリーや駐輪場が整備された。新家だけでなく、これから巡る阪和線の駅は、2008年に駅巡りしたあとに、西口が新設されたり、改修された駅だ。

新家発8時55分の紀州路快速に乗車、手前の和泉砂川で快速に抜かれたのに意外と乗っていた。朝夜に運転される快速は、日根野まで六十谷、紀伊、和泉砂川のみの停車、紀州路快速の停車する紀伊中ノ島、山中渓、和泉鳥取、新家、長滝は通過する。和泉砂川で追い抜かれた紀州路快速は2駅追加停車だけでなく、日根野で関空快速併合のための停車があるので、日根野以北では10分以上開く。

紀州路快速は長滝に停車したが、新家と違って乗って来た客は少ない。日根野では9時06分まで5分停車して、前の方に関空快速を連結する。停車中に関空快速へ移動した人は、自分以外に2人いた。この時間の渡航客は少ないので、1人掛けの席も余裕で確保できる。日根野での停車は併合作業だけでなく、『くろしお』との緩急接続も兼ねている。併合を兼ねた待避といえば、福島駅での上り『やまびこ』『つばさ』の併合中の臨時『つばさ』待避が頭をよぎるが、向こうは通過待避だ。

東岸和田で快速から普通に乗り換え、久米田には9時20分に到着した。久米田駅では、天王寺方面ホームの保守線路を跨いだところに西口を新設、去年9月25日から供用を開始した。保守線路を跨いだところに設置したのは将来の高架化を視野に入れたためだ。他の駅よりしっかりした駅舎は、久米田寺の軒をモチーフにした屋根が特徴の和風デザインとなっており、久米田池の揺らぎや桜模様も駅内装に表現されている。階段は14段もあるので、右側にスロープはあり、その正面はスリットで覆われている。駅舎左側は空き地になっているが、改札内跨線橋を延長したうえで自由通路として、階段とスロープを新設する。他駅同様、券売機は1台、改札は2台、設置されている。西口の新設に伴い、北側からアクセスできる道路と時計塔付きのロータリーが整備された。その周辺は空き地が多いが、将来的にはコンビニでも建つのだろうか。

久米田発9時35分の普通に乗車、次の和泉府中で下車する。和泉府中は2面4線の待避可能駅、2008年に駅降りしていたが、2013年に橋上化されたので、寄ることにした。また、橋上化する数か月前から2011年から臨時停車していた『はるか』が定期停車に、今では朝上りと夕夜下りに『はるか』や『くろしお』が停車するようになり、今度の3月改正では夕下りの『くろしお』が全て停車するようになる。橋上駅舎は、旧駅舎の和歌山寄りに新設された。全体的に採光性がよく、改札内コンコースは高い天井の側面の窓から、改札外自由通路は三角屋根の前後の三角ガラス窓だけでなく天窓から、光が差し込むデザインとなっている。外観は、池上曽根遺跡のいずみの高殿をモチーフにした三角屋根で船を連想させるデザインに、ガラス部分以外の壁は焦げ茶色になっている。東口はペデストリアンデッキが整備、右側の永い通路から、スーパーだけでなく、クリニックや温浴施設が入居する5階建ての複合ビル『フチュール和泉』につながっている。ペデストリアンデッキの左からは以前の駅前広場付近に降りている。橋上駅舎になるとともに新設となった西口は、駐車場の跡地に南側からのクルマが折り返せる小さいロータリーを整備、その南側も民家から眼科センターや駐輪場に建て替えれらた。

和泉府中発9時52分の普通に乗って、2つ目の北信太で下車する。北信太は。2012年以天王寺方面ホームの和歌山寄りに西口が新設された。西口は地下通路への入り口横に幅1.9メートルのスロープのみを設置、地下通路入口横には券売機、前には改札が設置されている。既存の東口も改札の位置を地下通路から外れたところに移動、このことで地下通路は改札外になり、東口改札は和歌山方面専用、西口改札は天王寺方面専用となった。ただ、この地下通路は階段しかないので、西口の前の狭い空き地にエレベーター付きの歩道橋を新設する工事を行っている。駅舎から踏切まで120mも離れており、特に西北からだと堺泉北道路の方を回っても、駅東側で遠回りすることになるから、西口が新設されたのは大きい。駅前は細いながらも葛葉稲荷神社の参道で西口を出てすぐに大きな鳥居がある。

10時12分発の普通に乗って次の富木で下車した。富木は、天王寺方面ホームの天王寺寄り地下通路入口付近に朝のみ使われている簡易改札のみの東口があったが、2011年に地下通路横に駅舎を新設して、IC改札機だけでなく券売機も新設して、終日利用可能とした。元々空き地だった部分に駅舎を建てたため、正面15メートル、奥行18メートルでトイレ付きの比較的大きい駅舎となった。駅舎の線路側の地下通路は改札外へ、東口も改札を移動して、地下通路が改札外になった。このことで、北信太駅と同じく、東口は和歌山方面専用、西口は天王寺方面専用となった。

なお、とばした信太山にも2020年に西口が設置されたが、これについては今年か来年にでも行くことにする。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「駅降り行動」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事