しーさるの鉄日記

近鉄2021夏ダイヤ改正(大阪線データイム、夜)


データイムの近鉄大阪線は、阪伊特急及び、青山町~伊勢中川間の見直しを行う。

阪伊特急は、2021年のGW明けから、通常69本に対し、平日10本、土休日29本運休している状況だったが、平日は6本が廃止、11本が臨時化、土休日は3本が廃止、10本が臨時化となる。
削減される阪伊特急は、大阪上本町を毎時50分で、データイムの阪伊特急は2本あったのが1本に、名阪乙特急と合わせて毎時2本となる。

運休の上、廃止となった阪伊特急は、大阪上本町発着で午前は宇治山田、午後鳥羽まで走るタイプ、他の特急が停車しない布施と榊原温泉口に停車する。この特急が運休していた改正前は、データイムに榊原温泉口に停車する特急はなかったが、今回の改正では残った阪伊特急が停車するようになった。布施はそのフォローがないので、朝下りと夕上りに2本ずつ停車するだけになった。(土休日夕上りは3本)

鶴橋発の乙特急を見ると、16賢 36名 53鳥から、53がなくなって40分のタイムラグが発生したような形となる。その代わり、53分発の急行ということになるが、名張着は後続の特急と変わらない。廃止となった特急は、八木で普通大和朝倉行、名張で急行伊勢中川行に接続していた。残った特急2本が接続するのが青山町行だから、青山町から先は不便になるけど、利用客が少ないから仕方がない。

一般列車については、毎時1本設定されていた榛原発着の区間準急を大和朝倉発着に短縮変更する。このことで、長谷寺、榛原は、毎時4本だったのが、毎時3本の急行だけになる。2018年改正で、急行が桜井以東各駅停車となった際、普通、区間準急のほとんどが大和朝倉折り返しになったものの榛原行も毎時1本残った。その結果、長谷寺の停車本数は改正前より増えてしまった。今回の改正ではそれも見直され、10時代から17時代までは大和朝倉以東に急行は乗り入れなくなった。長谷寺の停車本数は2018年改正以前に戻ったが、間引かれたのは区間準急なので対大阪への有効本数は変わらない。2018年改正以前は紅葉シーズンに急行が長谷寺に臨時停車していたが、2021年の秋シーズンは大和朝倉発着を榛原に延ばすことはなかった。観光需要が回復すれば、延ばすということになるのだろう。

名張~伊勢中川間の普通は、名張~青山町での運転に短縮変更する。このことで青山町~東青山間では急行が毎時1本、東青山~伊勢中川間では、それに加えて普通が毎時1本となる。東青山、榊原温泉口は、普通と急行が1本ずつになるが、設定時間が近接しているので、実質1時間に1本のようなものだろう。毎時1本になる時間帯は、青山町発11時00分から15時01分まで、伊勢中川発10時42分から14時48分で、それ以外の時間帯は普通を名張まで運転したり、急行を毎時2本にしている。毎時1本しか停車しない区間の乗降客数を見てみると、一番多いのは川合高岡744人、僅差で榊原温泉口727人、その半分以下で大三321人、さらに減って伊賀上津97人、伊勢石橋35人、東青山31人で、西青山は3人しかいない。西青山は急行の一部を通過させてもいいと思うけど、それに伴う時間短縮などのメリットはたかが知れている。

改正2か月前のプレスリリースでは、名張~伊勢中川間での普通の運転取りやめとなっていたが、実際は名張~青山町への区間短縮となり、青山町以西は改正前の運転本数をキープしている。名張~青山町間で間引いたら、毎時3本なのが毎時2本に、比較的利用の多い伊賀神戸や桔梗が丘でも40分ほどのタイムラグが発生することになる。また、伊賀鉄道で33分に伊賀神戸に着いた客は、44分の名張行がなくなったら、06分の急行まで30分以上待つことになる。
青山を越える急行については、五十鈴川発着だったのを、伊勢中川発着に変更、大阪線と山田線は乗り換えが必要になり、大阪線急行から山田線急行へは15分接続、山田線急行から大阪線急行へは9分接続となった。

近鉄ではデータイムの削減を行った一方、伊賀鉄道では平日のみデータイムに上野市以北で増発を行っている。増発されたのは、上野市発10時48分伊賀上野行と、伊賀上野発11時01分の上野市行で30分毎の時間帯を拡大する。増発された1往復は、伊賀上野発10時59分の加茂行に接続する。

夜間時間帯については、大阪上本町発22時36分の急行大和八木行の運転を取り止める。それに伴い22時21分の急行青山町行を26分に繰り下げる。このことで15分間隔だった急行は、20-26分間隔と広がることになる。
河内国分への速達性をフォローするため、41分の区間準急大和朝倉行を39分の準急名張行に格上げする。区間準急は河内国分で急行に抜かれていたが、格上げ後の準急は大和八木まで逃げ切る。準急通過駅をフォローするため、30分の普通高安行は大和朝倉行に延長変更させる。23時台は01分に区間準急榛原行を設定する一方、35分の区間準急八木行を廃止する。その兼ね合いで20分の区間準急榛原行は25分に繰下げ、急行との接続駅は八木から河内国分に変更する。

終電時間帯は、GW前から24時14分と28分の高安行を運休して、最終を30分繰上げの23時58分の河内国分行としていた。今回の改正では24時08分の普通高安行を新設して、高安までの最終繰上げを20分に縮小する。58分の河内国分行は54分に繰上げのうえ、高安行に短縮変更、そのため高安から先の最終は50分の区間準急五位堂行となり、8分の繰上げとなる。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事