しーさるの鉄日記

三江線、廃止へ


JR西日本は、三江線を来年9月末を目途に廃止することを意思表示した。

地元と作成した報告書によると、
●三江線はエリア内の短区間の流動が太宗を占め、かつ僅少な輸送密度を踏まえると「拠点間を大量に輸送する」という鉄道の特性を発揮できていないこと。

●通院、買物などの市町内で完結する少量かつ多様な移動が、この地域の移動実態であり、輸送モードとして鉄道が地域のニーズに合致していないこと。

●三江線活性化協議会において、5か年の取り組みにもかかわらず、利用者の減少の歯止めがかかっていないこと。

●三江線において、過去10年において平成18年と25年の二度にわたり、大規模な自然災害が発生した。さらには強雨発生回数の増加傾向をはじめとする自然災害リスクの高まりは当線区においても無関係でなく、バスにて代替可能な鉄道に対し、被災と復旧の繰り返しは社会経済的に合理的でないこと。

これら4つを踏まえ、三江線の鉄道事業を取りやめる判断をした。

今後は地元と一体となって新しい交通プランを検討して、そのための費用も負担する。

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去年10月27日のブログでは、JR西日本が三江線の廃止を検討していることを広島県、島根県に伝えていると書いたが、それから11ヶ月後に三江線を廃止することが確定した。9月末という廃止時期は、その時の新聞報道と変わらない。

これだけの理由を挙げられれば、3セク化すらままならないわけで。仮に30年前に3セク化しても同じ結果になったと思うのだけど。これら理由はほとんどのローカル線に当てはまるのだな。自然災害もどこでどうなるかわからないことは、今夏の北海道で証明されたし。

廃止後の代行バスは増便実験と同じルートになるのだろうか、それとも国道375号線を通って宇都井や沢谷をスルーするのだろうか。報告書に短区間の流動と書いてあるのを見ると、三次から江津まで直通するバスは鉄道より本数減になるような気がするのだけど。それより、石見交通のバスと直通させて、運転系統を整理した方が便利になるかと。

9月末の廃止だとのことで、その直前の18シーズンは混雑すると思われる。留萌本線のように2連に増結するのだろうか。キハ120の輸送力だったら、すぐに席が埋まるからな。自分は三次で宿泊して、5時前から待っているつもりでいるけど、どれくらいの人が待っているのやら。

ところで、余剰となったキハ120-300は益田~長門市のキハ40・47を置き換えるのだろうか。そうすると、浜田~益田間の列車と一本化できるし。鳥取のキハ40・47を置き換える可能性もなくはないか。

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