『ひろしま 石内都・遺されたものたち』
石内都氏&リンダ・ホーグランド監督 舞台挨拶
11/4(月・休) 9:30の回(挨拶は上映後)
この映画は、広島の原爆犠牲者の遺品を撮り続ける女性写真家・石内都さんの
カナダ・バンクーバーで開かれた写真展に密着したドキュメンタリーです。
私が驚いたのは、石内さんの写真がとても美しいこと。
今まで、戦争の遺品というと、もんぺや防空頭巾、国民服など、
自分が絶対に身につけないものをイメージしていました。
ところが、石内さんがモチーフにされているのは、
花柄のワンピース、水玉のブラウス、テーラーメイドのスーツといった
現代の私たちが着ていてもおかしくないほどオシャレなアイテムなんです。
だからこそ、この服を着て、いきいきとした人生を送ったであろう故人に親近感を感じるし、
そのあまりにも過酷な運命に胸が詰まるのです。
映画の中には、修学旅行でカナダを訪れた
暁の星学院(広島県福山市)の高校生が写真展の会場に現れるシーンがあります。
高校生たちが会場へ行ったのは全くの偶然だったそうですが、
「ひろしま」というタイトルの写真展がカナダで開催され、
そこに広島からたくさんの少女たちが現れた。
そのことを、リンダ・ホーグランド監督はとても象徴的に描いています。
今回の舞台挨拶は、石内さんとリンダ監督の「あのときの高校生たちに再会したい」
という思いから実現しました。
(福山駅前シネマモード ディレクター 岩本一貴)
●ご鑑賞料金
一般 1800円 大学生 1500円 60歳以上・高校生以下 1000円
※各種割引サービスの適用ございます。
●劇場
福山駅前シネマモード(天満屋さん北向かい/Pあり)
TEL 084-923-6800
●備考
『ひろしま 石内都・遺されたものたち』は11/2(土)~11/8(金)まで
福山駅前シネマモードにて上映いたします。
『ひろしま 石内都・遺されたものたち』公式サイト