Stream Side Cafe

車中泊をしながらの渓流のフライフィッシング

ブナの森に抱かれて 〜 東北釣旅 後編 〜

2017-06-19 09:22:14 | 日記

みちのく釣旅も5日目。前日に引き続き、マタギの渓へ。お世話になった松橋旅館で、前日とは異なる深みのある阿仁川水系の沢を教えてもらい、いざ出陣。入渓地点へ向かう途中で、みちのく上陸以来のトリップメーターがオールセブンに。
良いことありそうな予感を感じ入渓地点に到着すると晴れ間が。
イソイソと熊除けグッズを装備し沢に降り立つと、黒い雲がお日さまを隠しヒンヤリとした空気に囲まれ、1時間に一匹とスロースタート。「おかしいやん?」とつぶやいた途端、大粒の雨が。雨宿り兼ランチで気分転換していると雨がやみ、みるみる晴れ間が。沢に降り立つと、モワッとした生温かい空気で薄靄が漂い始めハッチがスタート。ライズリングがあちこちで広がります。夢のような時間は長続きしなかったけれど、アッと言う間にツ抜け。
マタギ岩魚には出逢えずヤマメちゃんオンリーだった事が心残りだけど、きっとマタギの渓の神様が「また来いよ!」って誘ってくれてるんだと思い、マタギの渓の神様に感謝しながら阿仁川水系に別れを告げ、道の駅「雫石あねっこ」へ。ここは、温泉とレストランが併設されていて、しかも閉店時間が遅めなのでFFオートパッカーにとってはパラダイス。
そのパラダイスで目覚めた6日目は、朝から大粒の雨。生保内で秋田新幹線こまちと岩魚のツーショットを目論んでいたけれど、素直に諦めてスマホでGPVとニラメッコ。岩手県北部より南部の方が雨雲が薄いので、西和賀水系へ移動。FF誌に掲載されていた村田久さんの読み物に西和賀水系がよく書かれていて、いつかは訪れたいと考えていた憧れのフィールド。憧れの地のブナ林の渓でロッドは振れたけれど、遊んでくれたのはおチビちゃんばかりと厳しい洗礼。
JR北上線の「ほっとゆだ駅」に併設されていている「ほっとゆだ温泉」で疲れを癒します。
写真は撮れなかったけれど、ほっとゆだ温泉の浴室内には鉄道の信号機が設置されていて、列車の発車時間を知らせてくれる珍しい温泉。鉄ちゃん&温泉ファンには垂涎の的かな?話は横道にそれるけど、秋田内陸線の阿仁前田駅も駅に温泉が併設されていて、地元の爺ちゃま・婆ちゃま達のサロンになっています。
ほっとゆだ駅前に停泊したグランドホテル・ハイエース(駅前には24時間利用可能なトイレもあります)で爽やかに目覚めた7日目は、みちのく釣旅の最終日。再び、ブナ林の林道を目指します。朝から晴れ渡り、満開のタニウツギの花が出迎えてくれます。
前日の活性がウソのように、アメマス系のみちのく岩魚が機嫌良くポンポンとフライに飛び出してくれます。サイズは小ぶりなものの、一時は前に進めない嬉しい悲鳴状態。
泣いても笑っても、みちのく釣旅の最終スポットの魚止めの滝。「一壺三十回教」の奥義を駆使したものの、潜水艦尺上岩魚は浮上せず。しかし、どういう訳か清々しい気持ちになり、潔く納竿。
みちのくの地を1235km走ってくれたハイエース共々、翌日に仙台港からフェリーに乗り込み帰宅の途につきました。
今回のみちのく釣旅でお世話になったクボタロッジのオーナー・松橋旅館の若旦那、お付き合いいただいたYさん、そして色々と情報を教えてもらったみなさん、想い出に残る釣旅とできたのも、みなさんのおかげです。みなさんのもてなし、温かい気持ちに感謝すると同時に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さぁ、次はどっちだ⁉︎

ブナの森に抱かれて 〜東北釣旅 前編〜

2017-06-14 19:48:03 | 日記

八幡平山麓で東北の釣旅をスタート。綺麗な虹が「良い想い出を!」とエールを贈ってくれます。
先ずはフィールド情報を得ようと、10年ぶりにお世話になるペンション「クボタロッジ」へご挨拶&フィールド情報入手。
想い出のある沢は雪代が治まらずOUTとの事で別の沢を教えてもらうも、寒さのせいでハッチも全くなく、バラシの1匹のみで早々に退散。大きく移動した午後からのフィールドでは初夏の陽射しも。苦戦したものの最後で出ました、尺上ヤマメ。34cmの超グラマラス。
アマゴ・岩魚の尺上は経験済みだけれど、ヤマメの尺上は初めてなだけに、清少納言風に言えば「いと嬉し!」。今回の釣旅の目標の一つを達成。八幡平の山の神様に感謝!
クボタロッジでの今シーズン初の尺上との事で、嬉しさもひとしお。生ビールの美味しさも格別。ロッジ名物の尺上ボードの一番上に書いてもらいました。
2日目は厚い雲が空を覆い、時おり小雨もパラつき気温も上がらず生憎の天気。何とか8寸のヤマメに遊んでもらえたので、早々に納竿し、岩手から秋田県の白神山麓へ大移動。
3日目は、今回の釣旅の大きな目的の一つでもある白神山麓でのFF。
白神山地を源頭にするフィールドでロッドを振り、白神渓魚に出逢う事が、今回の釣旅の大きな目的の一つ。
4年前の大水害でダメになったと聞くフィールドだけれど、復活してる事を期待して入渓。8寸程の白神ヤマメちゃん達に出逢え、目標達成。
白神山地に見送られ、次なる目的地の秋田のマタギの里へ向けて、マタギ街道を南進。
4日目は、マタギ岩魚に出逢うべく阿仁川水系に入渓するも、Non-Photoサイズのヤマメのみ(T_T) 「ツキってのは、いつか落ちるもんだぜ!」とS.マックィーンのセリフが聞こえてきそうな気がしたので、秋田のマタギの里の「松橋旅館」で栄養補給 & 英気充電。
熊サンにも「頑張れよ」とエールをもらいました。
さぁ明日はどっちだ⁉︎

ブナの森を目指して

2017-06-10 15:29:24 | 日記
産まれたての0歳児の夏も含めると、今年の夏は60回目の夏。加えて、今年の夏休みは、正規のサラリーマン最後の夏休み。
てな訳で(どんな訳って聞かないで: ^_^;)、上司の冷ややかな視線は感じなかった事にして、ちょいと早めの夏休みを東北のブナの森に抱かれて過ごそうと、名古屋からフェリーに乗船。
いつもは源流・上流しか目にしない木曽川河口部の夕陽に見送られながら出航。
敦賀から秋田へは新日本海フェリーも運行してるけど、太平洋フェリーを選択。
早割を利用すると、カイコ棚の寝台にチョイプラスで個室の利用が可能。
大阪からブナの森まで高速をひた走るのとフェリー(個室)利用を比べると、ガソリン代を含めると費用はトントン。時間はかかるけれど、優雅な船旅の方が60回目の夏を過ごす釣旅にはふさわしい。
パブリックスペースもゴージャスな空間にしてるし、映画やラウンジショーに(演歌ショーではないですよ⁉︎)、ピアノライブと、22時間の船旅を飽きさせないように色々と工夫が。あっぱれ!
唯一の欠点は、食事が値段はソコソコするのに、お世辞にも美味しいとは言えないこと。カァーッツ!
前回利用で分かっていたし、名古屋からの出航なので、乗船前にマイお気に入りの鰻屋さんの「備長」でひつまぶし弁当を調達。
お風呂に入って生ビール(思わずゴクゴクと吞み干しちゃい、写真は撮り忘れたので、看板の写真のみ(^_^;))で喉を潤してる間も、ブナの森目指して進んでるなんて最高っす!
熱湯も用意されてるし、喫茶・軽食コーナーで頼めば、持ち込み食材でも嫌な顔をせずに「レンジでチン」もしてくれるし、Wi-Fiは無料(ソフトバンクのみ)だし、イタレリツクセリのサービス。大あっぱれ!
個室利用なのでタイイングセットを持ち込み。巻くフライを決めておけばコンパクトに収まります。
待っててくれてる(はずの)尺上クン用に必殺フライを巻き巻き。
そんなこんなの優雅な船旅を満喫していれば、東北の大地までもう少し。
さぁ、次はどっちだ⁉︎