
テキパキと進ませるつもりが、ついついあれもこれも!と話を盛り込みたくなり、なかなか前進しなくて申し訳ありません
「続きは明日」と言わず、アップ出来るうちにしてしまいます。
でないと、間が空きそうな気がするので
今日は、「CH.」の意味についてお話しますね
これに関しては、血統書の裏にも「資格省略記号」としていくつか書かれているのですが、あまり親切ではないですね。。。
どちらかと言うと、あまり血統書上では見掛けない記号ばかりが記されています。
昔は、そんなことも無かったように記憶しているのですが
JKCの意図がよく解りません
コルクの父方の曾祖父で説明します

昨日も書きましたが、「AUST.CH.」は「オーストラリア・チャンピオン」の略なのです。
そして「HUNTINGDOWNS BILLY JACK」が犬名です。
欧米諸国の犬舎号の大半は前置する形なので、「HUNTINGDOWNS」が犬舎号であることが解ります。
その下の「JR-○○/98-0」は、「JR」は「ジャック・ラッセル・テリア」の略、○○は登録番号(ここでは伏せています)とここまでは、日本の犬と同じですね。
少し違うのは、スラッシュ(/)以降の「98-0」です。
この「98」と言うのは生まれた年ではなく、日本で登録された年の西暦が書かれています。
「98」以降のハイフンの後の「0」は他団体から切替登録をされたことを表しています。(海外の団体、国内の団体どちらも含む)
この子の場合は、その下の欄に「ANKC-○○」と登録番号が付されているので、オーストラリアからの輸入犬であることが解ります。
つまり、この「BILLY JACK」くんは、オーストラリアのチャンピオンで、1998年に日本に輸入され登録された外産犬だと言うことになるのです
意味不明に見える記号で、これだけの情報が解るんですよ~。面白いでしょう?
ちなみに、ジャパンケンネルクラブのチャンピオンは一般的には「JKC.CH.」と表記されます。
血統書だと、現在の形式では「CH/チャンピオン登録のされた西暦」になっているのではないでしょうか。
昔はそのまま「JKC.CH」とか「JKC.G.CH」のままで付されていた時期があったように記憶しています。
現在では、グランドチャンピオン制度は無くなっているので「JKC.G.CH」の称号は、滅多にお目に掛かれないと思います。
その代わりに、「INT.CH」(インターナショナル・チャンピオン)などが設けられていますね
この「JKC.CH.」と言う称号は、あくまでも「ジャパンケンネルクラブのチャンピオン」と言うだけですので、他団体の血統書に切替えた場合は表記されないこがあります。
これは「団体の方針」なので、表記してくれるところも有りますが。
例えば、「日本コリークラブ(JCC)」でJCC.G.CH.になったコリーが居たとします。おまけにベストコリー(日本一)にもなりました。
しかし、JKCのショーに出る時は平クラスからのデビューになります。
JCCでは日本一になった犬が、JKCだと「ただのノンタイトルの犬」なのです。
その犬を繁殖に使って、子犬の血統書をJKCで作成しても親犬の欄に「JCC.G.CH.」の称号は付きません。
「ただのノンタイトル犬」の子供扱いです。
このように、日本国内同士の団体はお互いを潰しあおうとしている部分があるのも事実です。
ひとつの組織が生まれたら、全てを吸収して大きくなりたいと思うのが人の心なのでしょうか。。。
表向きは「繁雑さ防止の為」と言うのでしょうが、JCCからの切替登録は認めていて、KCJ(日本社会福祉愛犬協会)からの切替を拒んでいるのは可笑しな話です。
ちなみにアメリカのチャンピオン犬は「AM.CH.」もしくは「AKC.CH.」になっています。
イギリス(KC)のチャンピオンは「ENG.CH.」です。
世界あちこちにケンネルクラブ(ケネルクラブ)が有り、その国のチャンピオン犬が存在するので、その国の「ケンネルクラブ名もしくは国名+CH.」で表記されます。
海外からの輸入犬は、こうして受け入れてもらえます。
そして、FCI加盟国のチャンピオン犬は、国内の他団体の犬とは扱いが違い「CH犬」としての称号はそのままなのです。
なんとも複雑な世界です
日本に輸入されているのは、アメリカからが多いですね。
ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産の犬なのに、血統書に記されている子はオーストラリア産が多いですよねぇ。
これは、どうしてでしょう?
恥ずかしい話なのですが、実はイギリスから日本への犬の輸入が禁止されているのです
理由は「日本人は犬を大切にしないから」と言うことらしいです。
確かにヨーロッパ諸国の犬への接し方とは大きく異なりますよね。
日本では犬に権利は無く、傷付けられたり殺されたりしても「器物損壊罪」扱いですから。
盗まれた場合も「誘拐罪」ではなく「窃盗罪」。
迷子になっていた子を保護すれば「拾得物」です。
つまり、「物」としてしか扱ってもらえないのです
最近では、裁判になった際にやっと飼い主の精神的負担を考慮してもらえるような判例も出てきましたが、それでも未だ未だ「たかが犬」なのです

まぁ、昔から日本では「犬は外で小屋に繋いで飼い、ご飯に味噌汁」が定番でしたからね。
つい最近ですもの。「コンパニオン・ドッグ」と呼ばれるようになったのは
なので、「そんな感覚しか持たない日本人に犬を預けられない」と言われても仕方がないですね。。。
どうしてもイギリスから犬を購入したい場合は第三国が絡むことになります。
アメリカやカナダ、オーストラリアなどです。
そういった他国を経由して日本に輸入するしか手段がないのです。
では、第二の疑問。
輸入数の多いアメリカを経由すれば良いような気がするのに、どうしてJRTはオーストラリアなのでしょう?
ここからは、私の個人的意見が入るので間違っている部分があったらご指摘を頂けると有難いです
私はアメリカチャンピオンのJRTを見たことがありません。
恐らくアメリカでは、純粋種として認められていない(非公認)なのではないでしょうか。
柴犬は公認犬種としてアメリカのショーにも出場しています。
しかし、日本では天然記念にもなっていて伝統のある物紀州犬は非公認になっている為、アメリカのショーには出てきません。
JRTもそれと同じ扱いなのだと思います。
イギリスのショーにも出ていませんよね。
イギリスでは「JRTは着飾って歩く犬ではなく、実猟犬だから」と言う理由からだったような気がしますが。
ジャック・ラッセル・テリアが「最も雑種に近い純粋種」とか「ザッシュ・ラッセル・テリア」と文字って言われるのが解る気がしますね
オーストラリアや日本は、そんなJRTに「寛容な国」と言うことでしょうか
でも私は、純粋種として固定されていくよりも、今のままのJRTの方が好きだな~
容姿に拘るよりも、性質に重点を置いて、健康的な犬種のままで居て欲しいです。
種としての固定が進むと、どうしても遺伝子疾患が蔓延します。
日本に入ってきたばかりのJRTは、「遺伝子疾患とは無縁の丈夫な犬種の代名詞」のようでした。
ところが今では、アレルギーの子や聴覚障害の子も増えていますね
ジャック・ラッセル・テリアを作出したジャック・ラッセル牧師の考えに賛同したい私です。。。
またまた長くなりました
次回に続く・・・

「続きは明日」と言わず、アップ出来るうちにしてしまいます。
でないと、間が空きそうな気がするので

今日は、「CH.」の意味についてお話しますね

これに関しては、血統書の裏にも「資格省略記号」としていくつか書かれているのですが、あまり親切ではないですね。。。
どちらかと言うと、あまり血統書上では見掛けない記号ばかりが記されています。
昔は、そんなことも無かったように記憶しているのですが

JKCの意図がよく解りません




昨日も書きましたが、「AUST.CH.」は「オーストラリア・チャンピオン」の略なのです。
そして「HUNTINGDOWNS BILLY JACK」が犬名です。
欧米諸国の犬舎号の大半は前置する形なので、「HUNTINGDOWNS」が犬舎号であることが解ります。
その下の「JR-○○/98-0」は、「JR」は「ジャック・ラッセル・テリア」の略、○○は登録番号(ここでは伏せています)とここまでは、日本の犬と同じですね。
少し違うのは、スラッシュ(/)以降の「98-0」です。
この「98」と言うのは生まれた年ではなく、日本で登録された年の西暦が書かれています。
「98」以降のハイフンの後の「0」は他団体から切替登録をされたことを表しています。(海外の団体、国内の団体どちらも含む)
この子の場合は、その下の欄に「ANKC-○○」と登録番号が付されているので、オーストラリアからの輸入犬であることが解ります。
つまり、この「BILLY JACK」くんは、オーストラリアのチャンピオンで、1998年に日本に輸入され登録された外産犬だと言うことになるのです

意味不明に見える記号で、これだけの情報が解るんですよ~。面白いでしょう?

ちなみに、ジャパンケンネルクラブのチャンピオンは一般的には「JKC.CH.」と表記されます。
血統書だと、現在の形式では「CH/チャンピオン登録のされた西暦」になっているのではないでしょうか。
昔はそのまま「JKC.CH」とか「JKC.G.CH」のままで付されていた時期があったように記憶しています。
現在では、グランドチャンピオン制度は無くなっているので「JKC.G.CH」の称号は、滅多にお目に掛かれないと思います。
その代わりに、「INT.CH」(インターナショナル・チャンピオン)などが設けられていますね

この「JKC.CH.」と言う称号は、あくまでも「ジャパンケンネルクラブのチャンピオン」と言うだけですので、他団体の血統書に切替えた場合は表記されないこがあります。
これは「団体の方針」なので、表記してくれるところも有りますが。
例えば、「日本コリークラブ(JCC)」でJCC.G.CH.になったコリーが居たとします。おまけにベストコリー(日本一)にもなりました。
しかし、JKCのショーに出る時は平クラスからのデビューになります。
JCCでは日本一になった犬が、JKCだと「ただのノンタイトルの犬」なのです。
その犬を繁殖に使って、子犬の血統書をJKCで作成しても親犬の欄に「JCC.G.CH.」の称号は付きません。
「ただのノンタイトル犬」の子供扱いです。
このように、日本国内同士の団体はお互いを潰しあおうとしている部分があるのも事実です。
ひとつの組織が生まれたら、全てを吸収して大きくなりたいと思うのが人の心なのでしょうか。。。
表向きは「繁雑さ防止の為」と言うのでしょうが、JCCからの切替登録は認めていて、KCJ(日本社会福祉愛犬協会)からの切替を拒んでいるのは可笑しな話です。
ちなみにアメリカのチャンピオン犬は「AM.CH.」もしくは「AKC.CH.」になっています。
イギリス(KC)のチャンピオンは「ENG.CH.」です。
世界あちこちにケンネルクラブ(ケネルクラブ)が有り、その国のチャンピオン犬が存在するので、その国の「ケンネルクラブ名もしくは国名+CH.」で表記されます。
海外からの輸入犬は、こうして受け入れてもらえます。
そして、FCI加盟国のチャンピオン犬は、国内の他団体の犬とは扱いが違い「CH犬」としての称号はそのままなのです。
なんとも複雑な世界です

日本に輸入されているのは、アメリカからが多いですね。
ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産の犬なのに、血統書に記されている子はオーストラリア産が多いですよねぇ。
これは、どうしてでしょう?
恥ずかしい話なのですが、実はイギリスから日本への犬の輸入が禁止されているのです

理由は「日本人は犬を大切にしないから」と言うことらしいです。
確かにヨーロッパ諸国の犬への接し方とは大きく異なりますよね。
日本では犬に権利は無く、傷付けられたり殺されたりしても「器物損壊罪」扱いですから。
盗まれた場合も「誘拐罪」ではなく「窃盗罪」。
迷子になっていた子を保護すれば「拾得物」です。
つまり、「物」としてしか扱ってもらえないのです

最近では、裁判になった際にやっと飼い主の精神的負担を考慮してもらえるような判例も出てきましたが、それでも未だ未だ「たかが犬」なのです


まぁ、昔から日本では「犬は外で小屋に繋いで飼い、ご飯に味噌汁」が定番でしたからね。
つい最近ですもの。「コンパニオン・ドッグ」と呼ばれるようになったのは

なので、「そんな感覚しか持たない日本人に犬を預けられない」と言われても仕方がないですね。。。
どうしてもイギリスから犬を購入したい場合は第三国が絡むことになります。
アメリカやカナダ、オーストラリアなどです。
そういった他国を経由して日本に輸入するしか手段がないのです。
では、第二の疑問。
輸入数の多いアメリカを経由すれば良いような気がするのに、どうしてJRTはオーストラリアなのでしょう?
ここからは、私の個人的意見が入るので間違っている部分があったらご指摘を頂けると有難いです

私はアメリカチャンピオンのJRTを見たことがありません。
恐らくアメリカでは、純粋種として認められていない(非公認)なのではないでしょうか。
柴犬は公認犬種としてアメリカのショーにも出場しています。
しかし、日本では天然記念にもなっていて伝統のある物紀州犬は非公認になっている為、アメリカのショーには出てきません。
JRTもそれと同じ扱いなのだと思います。
イギリスのショーにも出ていませんよね。
イギリスでは「JRTは着飾って歩く犬ではなく、実猟犬だから」と言う理由からだったような気がしますが。
ジャック・ラッセル・テリアが「最も雑種に近い純粋種」とか「ザッシュ・ラッセル・テリア」と文字って言われるのが解る気がしますね

オーストラリアや日本は、そんなJRTに「寛容な国」と言うことでしょうか

でも私は、純粋種として固定されていくよりも、今のままのJRTの方が好きだな~

容姿に拘るよりも、性質に重点を置いて、健康的な犬種のままで居て欲しいです。
種としての固定が進むと、どうしても遺伝子疾患が蔓延します。
日本に入ってきたばかりのJRTは、「遺伝子疾患とは無縁の丈夫な犬種の代名詞」のようでした。
ところが今では、アレルギーの子や聴覚障害の子も増えていますね

ジャック・ラッセル・テリアを作出したジャック・ラッセル牧師の考えに賛同したい私です。。。

またまた長くなりました

次回に続く・・・
