こんばんは。太田熊彦です。
御宿といったら“船勝”です。『太田和彦の日本百名居酒屋』でも紹介されました。
けど、灯りが消えてます。
そりゃそうだ、今日は火曜日=定休日。
しかしすごい場所にあります。ここまで来るのに街灯もない山道を車で走ってきました。
しかも、この辺り、まったくの住宅街。
しかし、よくこんなところに居酒屋を見つけましたね。感心します。
では、いつものように店の紹介をアニにたのみましょう。
太田センセイ、よろしくお願いいたします。
【本物の漁師料理の神髄を味わえる】
御宿の海から離れた山の上の住宅地にぽつりと、普通の一軒家の構えで最高の漁師料理を出す店がある。
魚は大葉、葱、味噌と叩く千葉の代表的漁師料理なめろうは、鯵よりもトビウオ、さらにイサキがベスト。これを氷と酢に漬けた「酢なめろう」は、外が白く、箸で切った中は赤く、食べ進むと叩き込んだ青唐辛子で額にじわりと汗が吹き、食欲のない夏に最高だ。何年も研究を重ねたという「イカ沖漬」はこれさえあれば何もいらない。
漁師料理の基本は味噌(醤油は船の上でこぼれる)、味は明快なのだそうだ。観光料理ではない本物の漁師料理に、荒っぽいままではなく工夫を凝らし、刺身よりうまく食べさせる。そういう旨いものがここには「いーっぱい」ある!酒も各地の知られざる名酒がずらり。東京からわざわざ行く常連が引きも切らぬのは当然だ。
でも入れなかったんだろ。
今日はこちらが本命“松よし”です。
岩瀬酒造の石○さんに紹介してもらいました。
無論たのんだ酒は、
岩の井です。腰古井(勝浦の酒)なんて飲んでません。ここは御宿。あくまでも岩の井。
クマルさんの試飲でストレスが溜まっているらしい。
このお通しのイワシで、まずは山廃をお燗で。(表示どおり、山廃は燗酒。純米酒は冷がおいしいです。両方試してみたから間違いありません)
これはこの辺りでしか食べれないクジラのタレ。(「鯨のたれ」は房総半島南部の特産で、ツチクジラという体長12メートル程度の歯クジラの肉をたれに漬けて干したものです)
去年の正月は、確かイワシ不足だったのに、今年はすごかったらしいです。
海にバケツ放り込むだけで獲れたとご主人から聞きました。
そしてぼくの大好物。
ひき肉か?
太田センセイの紹介にもあったイサキのなめろう。
マイウー!イサキがベストです。
そして、そのなめろうを焼いたのがこれ。さんが焼き。アワビの貝に入れてあるところがいいよね。
そして香りのものがあったら、もう文句なし。
山廃、純米交互に飲みまくってやりました。
岩瀬酒造の石○さん、最初この店を紹介してくれたとき(地図まで描いていただきました)店名間違えて、“味よし”って言ってました。
でも、案外間違いじゃなかったです。味良しの“松よし”。
そりゃそうだ。本家本元は鮮魚屋さんだもん。
すぐ近くに、両親がやってる魚屋さんがあります。
この魚屋さんには、クマルさんの大好物があります。
それが昨日の日記に紹介した“うのはな”。
ご主人曰く――あれは母にしかだせない味――なんだそうです。
だから居酒屋のメニューには載せられないんだそうです。
ええ、それは食べてみたいー!
さっそくご主人、お母様に電話してくれて、あるかどうかを確認。
え、まだある?
ということで、翌日さっそく買いにきました。
店先にはヨダレがジュル~っとするものが。
な、なんなんですか、この巨大な牡蠣は!?
ダメだ、脳がクラクラしてきた。
買うものだけ買って、とっとと帰ろう。
脳内ジャズィーは、
こちらから「GLOWING COLORS」をどうぞ。
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