京都生まれで京都育ちの私・・・老舗を継いでいる友人が多くいる。学生時代、老舗の友人達は家業のことをあまり話さなかった。その中で私が親しくしていた友人がいて、夏休みに友人宅へ遊びに行った時、「ごめんな~もう少し俺の部屋で待ってて!!」と待たされたことがあった。彼は家業を手伝って、その頃から仕込まれていたのだ。その彼も今では立派な老舗の旦那になって、京都の文化を継承している。さて、先日祗園のお茶屋さんで舞妓、芸妓、地方さんの踊りや三味線を楽しんだ。お座敷に来ていた舞妓さんと会話する機会があった。舞妓さんは、京都出身だったが、最近では九州・関東・四国と全国から舞妓に成りたくて京都祗園に来て、そして厳しい修行の中に飛び込み一人前の舞妓から芸妓へと努力し成長しているのです。最初の1年は「仕込みさん」と呼ばれ置屋のお母さんに厳しく教え育てられ、礼儀・作法・舞・三味線・京言葉などをマスターして行くのです。同席した舞妓さんに「今まで修行大変やったね」と聞いても「舞妓に成りたく好きでこの世界に入ったので・・まだまだ修行が足りまへん!」と笑顔で答えてくれました。私も彼女の笑顔に思わず「夢叶えてや!」と声を掛けたら「おおきに・」と笑顔でお礼を言ってくれ、祗園の文化も安泰かと思いました。業種は色々違いあれ、伝統文化を守り継承することは、本当大変なことで応援をします。