直感派踊り人ブログ

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皐月賞展望~血統診断

2007-04-11 08:57:57 | 競馬
今日は血統面から各馬を診断します。"血統は素人です"という方のために、血統予想について軽く説明してみます。素人でない方にも私の観点、感覚が伝わると思います。

競走馬の母親はたくさんいますが、父親はそう多くはいません。種牡馬といいますが、種牡馬の産駒の特徴が分かれば、血量の多い順に父→母の父→母の母の父と調べていくだけで、その馬の特徴をかなり把握できます。

種牡馬の特徴は、主に3つを覚えておくとよいでしょう。1つは"高いor安い"です。種牡馬の格ですね。種付け料や産駒がセリ市で取引されるときの値段だと思ってください。高い種牡馬の方が当然産駒の能力も高いだろうだけでなく、良い牝馬と配合されますし、産駒も良い環境でトレーニングされます。最近の新馬戦は、調教の動きがオッズに反映されすぎると感じています。単に血統の優れた馬を買うだけでも、思わぬ高配当にあり付けたりしますよ!(エアテムジンは逆の例でしたね。)

2つ目は"芝orダート"です。だいたい欧州産の種牡馬は芝向きで、米国産の種牡馬はダート向きです。サンデーサイレンスは米国産ですが、芝の方が走りますね。芝でも重い芝と軽い芝で適性が違ったりします。初芝や初ダート、同じ芝でも競馬場が変わったり、重馬場になったりしたときに、血統による適性を予想に組み入れてみてください。

3つ目も適性です。"短距離or長距離"です。サクラバクシンオーは短距離でメジロマックイーンは長距離です。当たり前ですね!でもこれが結構無視されています。アストンマーチャンはマイル持たないはずなんです!

この3つ以外にもいろいろあるのですが、それほど強力ではないので。。あまりハマリすぎてオカルトっぽくならないように注意です。


それでは皐月賞出走馬の血統を見ていきます。

《超良血》
POGでも人気になったような良血馬が何頭か出走します。3頭とも天下のノーザンファームの生産になります。

ニュービギニング・・・父はアグネスタキオン、ディープインパクトの半弟です。アグネスタキオンはサンデーサイレンスの代表産駒で皐月賞勝ち馬です。産駒はデビュー2年目になりますが、これまでの代表産駒はダイワスカーレット、ロジック、アドマイヤオーラです。格的に問題ありませんので、サンデーサイレンスと同じと思ってもよいでしょう。つまりディープインパクトと同等の血統評価です。

アドマイヤオーラ・・・父は同じくアグネスタキオン、母はビワハイジ、皐月賞でディープインパクトの3着、菊花賞で2着でしたアドマイヤジャパンの半弟です。アドマイヤジャパンの父はサンデーサイレンスですので、こちらも兄と同じ血統評価になります。

ヴィクトリー・・・父はブライアンズタイム、母はグレースアドマイヤです。グレースアドマイヤはダービー馬フサイチコンコルドの半弟です。母父がトニービン、母母父がサドラーズウェルズですから、芝の中距離で少し重たい馬場にも向いていそうです。今回は週中の雨の影響がありそうなので、ぴったりではないでしょうか。


《サンデーサイレンス系》
父がサンデーサイレンスの直仔というのが他にも何頭かいます。まだ産駒がデビューして間もないため、産駒の競走データから特徴を見出すのは難しいです。

ドリームジャーニー・・・父はステイゴールドです。芝の中長距離で活躍した馬で、香港でGIを勝っています。馬体重420kg台の馬で、産駒も小さい馬が多いのが気になります。サンライズマックスもステイゴールド産駒ですがあまり大きくないです。ドリームジャーニーですが、母はダートで3勝した馬ですが、母父はメジロマックイーン、母母父はノーザンテーストですので、適正の幅は広そうです。

ココナッツパンチ・・・父はマンハッタンカフェです。菊花賞、有馬記念、天皇賞春を勝っています。新種牡馬で現状本馬とメイショウレガーロが代表産駒になります。母ココパシオンは、オークス3着のリトルオードリーと全兄弟です。芝の長いところに適正がありそうですね。母父グルームダンサー、母母父ローモンドで、ノーザンダンサーのクロスがある母系にサンデーサイレンス系という配合です。


《母父サンデーサイレンス》
サンデーサイレンス産駒の牝馬が繁殖入りし、他系統の種牡馬と配合しています。ですが、父がサンデーサイレンス系でないとなるとちょっとぼやけてしまします。

アサクサキングス・・・父はホワイトマズル、母は皐月賞馬ジェニュインの全妹です。ホワイトマズルの代表産駒には天皇賞春を勝ったイングランディーレやオークス馬スマイルトゥモローがいます。リファール系でサンデーサイレンス牝馬との相性も良さそうですが、いまいち迫力に欠けます。サンデーサイレンスの瞬発力が削がれていそうで心配です。

フサイチホウオー・・・父はジャングルポケットです。皐月賞はアグネスタキオンの3着と敗れ、その後ダービーとジャパンカップを勝っています。新種牡馬ですが産駒には4戦全勝の本馬や3戦全勝のトーセンキャプテンなど、少数精鋭で大物感のある馬が目立っています。ジャングルポケットの父はトニービン、母父はヌレイエフなのでサンデーサイレンス牝馬との相性は良いでしょう。母は阪神牝馬特別2着があるアドマイヤサンデーですが、近親には大物は見当たりません。(3代母が仏オークス馬な気がしますが、だから何だ?)

マイネルシーガル・・・父はゼンノエルシドです。新種牡馬ですが、自身はマイルチャンピオンシップの勝ち馬で、産駒は今のところJRAで3頭勝ち上がっています。芝の1400,1600,1800,ダートの1400mで勝っています。ゼンノエルシドの母も英国の6FのGI勝ち馬なので、やはりマイルぐらいがよいのではないかと思います。マイネルシーガルの母は1勝馬で半妹にチーリップ賞勝ち馬がいるぐらいで、それ以上は何もでてきませんでした。マイネルの馬に血統を求めても仕方ないですか。。


時間がなくなったのでここまでにしますが、その他の馬はあまりパッとしませんね。血統からはヴィクトリーを強く押します。