劇団どくんご ラストツアー『夏型天使を信じるな』感想文です。
道内最終公演地だった小樽公演の二日間とも無事に終了。
夏いアツだった!!
(掲載写真は、
吉雄孝紀監督・さりちゃん・カーリーくん・なまらや・北口さんから拝借しました。
ありがとうーー)

どう書こうかなぁ?と書き出しては なーんか違う...を繰り返し、数日。
けっきょく長いよ!流し読みで!!
「初めてどくんご観た!」という友人知人も多かったので
小樽受け入れメンバー立場から少し丁寧目に書き出していきますよー。
(どくんごお馴染みの方にはつまらないかもー)
終演後「もっと早く観たかった!」と色んな方が口々に言っていましたが
何ならこのあと本州へ追っかけしてもいいと思います!
観れば観るほど
「もう1回観たい….(熟睡して歯ぎしり)…」となるのが、どくんご沼の始まりですからね。
欲望むき出しでエイや!っと追っかけ旅してしまうのも、
客席はご当地の皆様のものと思って大岡裁きの様に身を引くのも、
どちらもアリなんだと思います。
今後のスケジュール いちおう載せておくね!(おせっかい)
小樽には、私が把握していただけで、札幌以外に、
釧路、網走、東京、大阪から駆け付けていた方々がいました。
皆様と愉しい時間を共有できて嬉しや。
ただし今年の本州はチケット争奪戦が激しいのでこれから追う方は計画を念入りに。

小樽では、芝居の終盤になって舞台奥の幕が落とされた時、
ちょうど廃線になっている手宮線の駅待合室(観光名所)が見えたんですが、
それがライティングされていて舞台セットのよう。
二日目はそこに座っていた10人くらい?の方たちも共に、終演まで芝居を見届けて、
最後の演奏が終わると、そちらから拍手まで聞こえてきたりしてね。
ぬおお!その観劇方法で、私も見てみたい!!と強く思いました。
客席の反応までも含めて観劇ができるなんて、いいなぁ。
我々がどくんごに魅入っているところも観られていたわけですね。
もちろん自分も単なるファンですが、
打ち上げなどで、どくんご愛を語る皆さんの表情がとても良くて、
大好きなものを愛でる眼差しというのは、本当に良いものですね。
見ているだけでこちらも幸せな気分になります。共感で感動増大。
(ちょっと意地悪なことを書くと「どくんごが好きな方」と
「どくんご自体より、どくんご好きな自分を好きな方」は似て非なり)
しかし、いやはや、
どくんごと出会って自分を好きになれたという人は、きっと多いでしょうね。
観るだけで、生きていることを肯定されるような気持ちになれるのでー。
どくんご自体は、そんなこと狙って作品を作っているわけでないし、
こんなこと思われてても見当違いかもしれん。知らんけど
さておき。
まずは、また幕間について書きます。
(道内・他の場所での後夜祭や幕間についての私のブログはこちら)
小樽初日の幕間は、ナガムツさん&モッチーさん。

ナガムツさんは札幌を代表する女優さんの一人であり、
無茶志亭肉丸の名で札幌の後夜祭では落語を披露してました。

モッチーさんは伝説のバンド「不幸か?竜司」のボーカリストで
お話をしてみると、私が若かりし頃お世話になった方々と仲良くしていたりで、
かつての札幌演劇人で、ああもう大御所ではないですかー!
台本が亀井健(今は高知在住)で、二人で脚色を加えての幕間。
次々と繰り出されるジャブのようなダジャレが効き続け、
最終的に私くし、リングに膝をついたような気持ちになりました。
まさしくファイトクラブだった。
言葉の応酬、すごかったなー。間髪入れず猫パンチ、みたいな 笑。
あ、猫の小競り合いみたいな雰囲気が終始ありました。

そして、どくんごに帰還していく。
お二人、ありがとうございましたーーー!!
二日目は、帰ってきたガチョウ楽団。
帰ってきた、と言うだけあり、
元々は2018年ツアー『誓いはスカーレット』小樽住吉神社公演の
幕間に出るために結成されたユニットバンドです。
6年前当時の写真がこれら。


今年はこんな感じ。


私も息子も皆んなも成長しておりますね。それぞれ別の方向に。
音楽的にも長崎亜希子のアコが入り、前回より良くなっていた!!...ハズ!!

道内あちこちで後夜祭や幕間を見て、過去メンバーの参加率も高く、
大好きだった演目の再演を観られたりもしていたので、
そういうサプライズが欲しいなぁと思って、きくぞう誘いました。
「ツアー参加中のメンバーが幕間に出る」というサプライズには、なったかな?
見届けてくださった皆様、ありがとうございました!
最初と最後の合奏にも参加させて貰ったのですが、
いやぁ、最後の演奏、一番後ろで聞いていても気持ち良かったなー!

ちなみに、楽譜や音源もらったの、諸事情あって、一週間前だったんですが
参加メンバー、よくがんばった!!(私はラクしました…)
今年の楽曲どちらも大好き。さつきさんの歌声が沁みる。。。
さてさて
本編に関しても書いていきます。
ほんの少しでもネタバレが嫌な方は、これ以降を読まないでください~。
雑な文章になっていくよ。超個人的な事とか書くだけだからね。
まず、メンバーに対する感想をざっくり書くと、
みほしさん・目力も声も凄いが客席に視線飛ばしていない時の表情にも説得力。
みやちゃん・どの方向にも強い輝きを放つ存在感最強の女優で神々し!!まぶし!
きくぞう・どくんごメンバーに見える仕上がりになっていて安堵しかない(親目線)。
Leeさん・声や笑顔の可愛さと泥女優みたいな暗黒面とのギャップが狂気の化身。
さつきさん・一声発するだけで世界を作ってしまう。本当にたった一声で。
(PA照明)へもさん・笑顔の隙間に覗く真顔が職人。ドブロ.ギターも効いていた。
(天から?)どいのさん・今季ツアー見届けるまで、まだこちらに居るよね?
そう思い、なんども深呼吸を。
という感じ。

みんな本当に魅力ありすぎで、私は基本、箱推しですが、
みほしさんの漢っぷりがカッコ良くて、私の周りの友人たち皆メロメロでしたよ。

宝塚ファンてこういう感じなのかな??
そして、各々がどいのさんと作りこんだ個人シーンと、
数人で繰り広げていく即興シーンとのキャラギャップも大きくて。
今年の即興部分は、本当にたまげた。
(これが私を行く予定のなかった場所(当麻や帯広)へ引っ張ったかも…)
のっぴきならない展開の振り幅に、毎回驚かされ、
たとえ同じ単語が出たとしても、前後のストーリーは違って、
(同じ単語が出た時はパラレルワールドか!?と思って観ていた)
そこまで突飛なファンタジーはないにしても、普通に生活していて、
こうなっちゃうような事も、稀にあるよなぁ、とか思った。
積んできた前提を全部ひっくり返す、みたいな。もしくは逆に、増大させ続けたりとか。
ごく稀にだけど。
なるべく平穏に生きていたい我々は、
日常でなかなかそんな思い切ったダイビングは出来ない。
(もうあちらにいる人には、ダイブが得意だった人が多いかもー)
(生きている人でも何人か思いついた。H屋S玉さんとかSHみんとか)
ラストツアーでまた新しい扉に手をかけたのが、どいのさんなんだなぁと思ったし
逆に、ラストツアーにするつもりも毛頭なかったんだろうなぁとも思ったし
どいのさん本人が即興シーンそのものみたいな人だったんだな、と。
生きる事はたしかに即興だ。
どうせなら面白い方がいいに決まってる。
さらに個人的な事を書いていく。
こんなにも手練れのメンバーに囲まれて初参加のきくぞう。
手練れメンバーに新人のみやちゃんが見劣る事なく参加していた
2013年『君の名は』のこと思い出したりして。
同ツアーでは札幌以降に、セリフなかったけど前田斜め君も初参加していて、
その存在や身体表現を、羨望の眼差しで観ていた少年きくぞうを思い出した。
延々と健太さんや2Bの真似をし続けたりとか、
もちろん他年の作品からも様々な刺激を受けて、毎年ずっとそんな夏だったので。

すごいことになったな。と、改めて。
夢を叶える?的な事って一部の特権階級にしか許されていない事だと思っていたので
数年にわたって今作を制作していた途中で、試練が次々と起こるたび、
そりゃそうかー。そんな一筋縄に行くわけないかー。と、実は私、思っていた。
なんとなく、やりたくないことをしないで済む、ラクそうな方へ、
ただ流れに乗ってテキトーにゆるゆると生きてきただけの自分は
たぶん何もきくぞうに教えていない。
どくんごテントや他の場所で出会った大人達(大概が酔っ払い)から、
何かしらを吸収して、立ちたい場所まで進んだのだろう。
皆さんに育ててもらったような公共の子供なんで、
昔からきくぞうを見知り、見守り続けてくれた皆さんに心から感謝を。


どくんごツアー敢行するにあたってメンバーやってる彼にも敬意を。
(私はきくぞうの母である前にまず、どくんごファンなのでね)
というわけで、初めての息子からの金銭授与。

親子2ショット写真て過去ほぼ撮ったこと無かったので(おそらく皆無)
二人とも大変に困惑している様子がわかることでしょう。微妙な作り笑顔。
(今回は色んな方が2ショット撮ってくれて、すみませんね何だか)
バラシのあと、移動日まで1日あって、なまらやでも打ち上げがありました。

と、ここまで好き放題に書いてきて。ふと思った。
これまさしく「どくんご自体より、どくんごを好きな自分を好きな人」
の書いた日記そのものみたいに見えるかもな!?!
がはははは。
どいのさんを敬愛してやまない かつてのツアーメンバー達が、
各地で自らの表現活動を続けていたりするのだから、
できるだけ気にして可能な限りは追いかけ続けたいと思っています。
野らぼうとか、マタヒバチとか、2Bも!
(野らぼう、9月松本・10月東京・11月浜松で公演あるね!)
どくんごとも、また違う形になっても、再会できることを願いつつ。

いつかまた、あのテントで!!!
どくんご(過去公演も含む)ツアーメンバーの皆様、
どくんごを支え続けている関係者の皆様、
本当にありがとうございました。