中京中学の北側、塀の内側に木が植わっている。そこに赤い花が咲いていた。夾竹桃はもっとピンク。近くに行くと柘榴だった。実がちらほら出来ている。私にとって柘榴は珍しい木だ。小学校低学年の時の友達の家に柘榴が成っていて、取って食べたことを思い出す。
その友達は家で勉強しないのに、学校の授業だけで成績が良かった。そして天真爛漫。二十歳過ぎてから偶然会って、私の家に遊びに来た。ちょうどお昼ご飯時。母が干し葡萄入りの蒸しパンを作っていたので、ご馳走した。美味しかったらしく、度々お昼に来て、蒸しパンをリクエストした。その時も子供のように天真爛漫だった。