先ほどアップした、映画「梟の城」と、「カルミナ・ブラーナ」をめぐるおかしな話と、パーヴォとの奇妙なご縁についてのブログ記事を、母にさっそく見せてあげました。
母は、はじめこそゲラゲラ笑って読んでくれていましたが、次第に、「あらやだっ!」「ちょっとどうしましょ!」とちいさくつぶやいて、顔を真っ赤にしたので、私が「ママ、どうかしたの?なんか、この記事、ヘンかなぁ?」とたずねたところ、母は真顔でこう言いだしました。
以下は、私と母の珍妙なる母娘漫才トークです。呆れないでみなさまお付き合いくださいね(^_-)-☆
母 「チコちゃん、あなた、とっても大恥かいたのよっ パーヴォに合わせる顔がないわっ」
私「ふぇ?どういうこと?」
母 「まったくもぅ~呆れたっ!チコちゃんって、頭はいいけれど、ときどきとんでもないところがヌケてるのよね!ほんとにあなた、それでも50歳なの?」
私「うん、50歳だよ(@_@) ・・あと2か月で51歳よ。(かなしいけど)」
母「パーヴォはいくつ?」
私「56歳よ。もう誕生日来たから」
母「二人とも、もういい加減、”いい年したオトナ”ってことよね?
すくなくとも、パーヴォはオトナの男性よ! いわば、”オジサン”なのよ!」
私「へ?パーヴォがどうかしたの?」
母「ママ、ぜーんぶあなたとパーヴォをとりまく状況がわかった。このブログを読んで。クラシックファンのひとたちが、なんであなたのことを、ストーカー扱いしたかもわかった」
私「私がパーヴォのコンサートに毎回行くから?」
母「違う違う!あー、まったく、あなたってほんとに意外なところで<ねんねぇ>なのね!親がおしえてやらなきゃわからないなんて、はずかしいったらありゃしないわ!」
私「まどろっこしいわね。どーゆーこと?ちゃんと教えて頂戴よ」
母「いい?あなたは、パーヴォに出会ってまもなく、手紙とメールで、『カルミナ・ブラーナをぜひあなたの指揮で見たい』って送ったのよね?」
私「そうよ。カルミナ・ブラーナ、好きだもの!」
母「そしたら、パーヴォは、突然あなたにがぜんモーションをかけてきたのよね?コンサートで、やたらあなたのほうを見たり、アイコンタクトをしてくれるようになったのよね?」
私「そうよ。みんなは私の妄想だというんだけど、でも、それははっきり違うって、去年の9月の演奏と、10月のベルリンで証明されたの
パーヴォはやっぱり、私をみてくれてたの(´∀`*)ポッ」
母「そんなポーっとしてる場合じゃないわよ、チコちゃん!パーヴォは、あなたが10月1日に『カルミナ・ブラーナ』を聴きに行ったら、とっても照れ臭そうにしていたのよね?」
私 「そうよ。でも、私がずっとフンフンノッてリズムをとって聴いてたら、パーヴォが、だんだんゴキゲンになっちゃって、また私のほうを向いてくれて指揮をしたわ マロさんも始めは『こまったなぁ、この子、またリズムとってるよ』って顔をしてたけど、パーヴォがすっかりノッちゃったから、マロさんもノリノリで演奏してくれたのよ」
母「もう・・・まったくはずかしい話だわ!チコちゃん、あなたね。パーヴォにすっかり”カン違い”されたのよ!」
私「へっ?!・・・カン違い?」
母「あなた、ブログで書いてたでしょ。テレビの『クラシック音楽館』での『カルミナ・ブラーナ』の訳をみたら、『司教も学生も男も女も、とにかくエッチしよう!』という意味になっててビックリしたって!」
私「うん、だって、そんな意味だなんて知らなかったもの。私が買ったCDは『司教も学生も男も女も酔っ払え!』だったわよ」
母「だから、それは、そのCDの日本語訳をした人が間違ってたか、わざとそうしたの!日本人はまじめだから、クラシックでそんな訳ができるわけがないとおもって、マジメな訳にしたの!」
私「じゃ、ほんとは、パーヴォが指揮したときの『クラシック音楽館』のほうが正しい訳ってこと?」
母「そーゆーこと!つまり、日本では『カルミナ・ブラーナ』はマジメな合唱曲だけど、ヨーロッパやパーヴォのお国で、その曲を、男性に女性がリクエストするってことは・・つまりその・・」
私「え゛ぇぇぇ~まさか、女性から男性にむかって、『セ〇クスしよっ』って
いってるようなものってこと?!
(超赤面)
・・ワタシは鈴木保奈美かっ!」
母「やっと気が付いたわね(笑) そういうこと! あなたね、パーヴォに『今晩、一緒に食事しましょ
ベッドインしましょ』
って誘ったようなものなの!」
私「うそぉ~っ!!!!???マジ、はずかしいじゃーん!!!」
母「そうよ、ママだってはずかしいわよ。この年になって、そんなこと50過ぎの娘に説明しなくちゃならないなんて(笑)」
私「だから、パーヴォは、演奏のときはじめはすごく恥ずかしがってたけど・・・だんだんノッてきちゃったり、ベルリンや台北で、ものすごいモーションかけてきたんだ!?ほんと、凄かったんだよ?!」
母「それで、クラシックファンの人でも、ほんとの意味を知ってる人もいるわけでしょう?だから、あなたのそのエピソードをブログで読んで、『かつらぎさんはパーヴォのストーカーだ!』と言い出したり、あなたのストーカーが現れたりしたの!」
私「すべてママのいうとおりだわね。大納得だわ・・・」
母「ねぇ、カティアさんだって、ショックで寝込んじゃって、公演をキャンセルしたんじゃないの?カティアさんだって、パーヴォのファンなんでしょ?台北であなたとパーヴォの様子を知って、ショックをうけたのよ!」
私「いや~んマジで最低じゃんっ!恥ずかしい~ 穴があったら入りたい~」
母「チコちゃん、あなたは文章たしかに上手だけど、特に外国人の男性に言葉やメールを送るときにはホントに気を付けてね! なにでカン違いされるかわからないし、あなたが、とってもはずかしい娘だと言っているようなものだから、ママも80歳にもなろうというのに、こんなことを娘に言わなくちゃならないなんて!マッタク、穴があったら入りたいわ」
私「どーしよー、ママ?! 明後日から、パーヴォのコンサートはじまるよ?こんなんじゃ、はずかしくて、コンサートに行けないよぉ~」
母「もうしょうがないじゃないの まぁ、チコちゃんは、とても『おぼこ』だってことね!でも、せっかくパーヴォが気にかけてくれるのだし、あなただって、パーヴォのことが好きなんだから、うれしいのでしょ?」
私「まぁね。そりゃパーヴォにそんなに思ってもらえたとしたら、うれしいわ」
母「だったら、9日からのコンサート、とことん楽しんでらっしゃい!ただし、ちゃんとクラシックファンの人たちには、説明するのよ!あなたをいじめたといってる女性ファンの人たちにもちゃんというのよ!みんな、たぶん相当心配してるからね!」
私「わかったよぉ~ うーん・・・パーヴォ、怒ってるかなぁ・・」
母「怒ってはいないでしょうけれど、『チコは、とっても、ねんねぇだなぁ、子供だなぁ』と、思って、『この子、かわいいなぁ~』って思ってるかもね(^_-)-☆(といたずらっぽく笑う)ま、せいぜい、ふたりでママゴトごっこ、してなさいママはほんとにあなたたちのことでヤキモキしたわっ」
あ~ん!パーヴォ、みなさま、
ホントにごめんなさい~っ・・!!
あの・・これじゃクラシック音楽評論家なんて、とても無理でしたね(苦笑)。
でもこれを機会にちゃんといろいろ言葉の使い方や音楽の意味を勉強しますね!
きょうも上野の音楽資料室に、ハンス・ロットの「交響曲第1番」をおさらいにいってきたのです。とってもロマンティックで、壮大なファンタジーで、パーヴォにピッタリの名曲です!9日が楽しみ楽しみ♪
でも、やっぱりパーヴォが世界でいちばん大好きだし、愛していることには変わりないので、
みなさま、どうぞ、パーヴォと私の行く末を、ぜひ応援してください!!!!