福岡県医療用ウィッグ(かつら)を作る再現美容師chikaブログ

美容師のわたし…シングルマザーのわたし…乳ガンだったわたし…更年期障害と闘ったわたし…素直な想いを綴り伝えたい

全身麻酔から目覚め瞬間感じた事

2009-07-30 21:46:51 | 日記

旅に出発した私は…目が覚めるのか?

オペ開始から四時間少々でオペが終了し、私が全身麻酔から目覚めたのは

午後3時30分でした
目覚めた瞬間…

目の前にモヤモヤしていて目をパチパチしていたら?

あれ?天使さんが2人?

目をもう一度パチパチしていたら


2人の天使さんは


2人のナースさんだった

目が覚めましたね?


私は…右腕を見て右手の指先を動かしました


その瞬間の心の中の言葉は

生きてたありがとう

その後しばらく意識が所々なくなってましたが


2人はベットの横で笑っていました


両親とお客様一人は先に帰宅し


2人は私と離れたくないって病室は子供入室禁止だけど…
2人は特別って…
嬉しいねっ

あまりに元気な患者だった私は即一般病棟へベットをカラカラカラ


夕方に脚をバタバタしてみました。


看護師さん!オシッコの管を外したいのですが…脚が弱るのが嫌なんです


オシッコの管を外す許可を頂きました


右腕が略動かない状態だったのと左腕には点滴注射中だったので
パンツははきません
T字のパンツを脱がしてください
看護師さんは驚いていました

しかしながら…

おトイレに行く時に…
身体を起こすには腕や胸の筋力があんなに使っていたとは驚きましたよ

自動ベットを素早く扱い、辛い身体を起こす技を考えては試していました


さらにリスクを自分に与えて…クリアしていく度に…スマイル

夜に携帯メールを作成…

あれ?充電しないと…

充電機はまたまた厳しい場所にいはりました

ちょっと高いテレビの上に
奪いとるのに…一時間はかかりました

そのくらい


早く仲間達へ生還報告メールを送りたかった

翌朝…無事送信

どっぷり疲れました

全身麻酔のしんどさもまったくありませんでした

本格的な入院生活開始しました

月曜日に入院
火曜日にオペ
うまくいけば…

来週に退院おめでとう
楽しい入院生活レポートを次回に振り返ります


身をすべて任せた手術日

2009-07-29 02:37:17 | 日記

この日も快晴だった
朝早くから…両親と二人の子供達が駆け付けてくれました

麻酔薬を一本…

二本目は研修生がチャレンジです

「痛っ

「すいません大丈夫ですか?」

「先生…私を人間と思うから手が震えるんじゃないの?私はお人形です(笑)もう一回撃ってみて


手の震えは止まりました。

車椅子に乗って、オペ室へ移動

その時にサロンに出勤前の先輩がわざわざ逢いに来てくれました


「頑張れ


「目を覚ましたらメール送ります


オペ室前で、母親が私の手を握りしめ「千加ちゃん頑張りや
懐かしい手の温もりでした私は母親の手が大好きでしたから

二人は車椅子私にまとわりついていましたが…看護師さんとオペ室へ入室して行きました。


医師メンバーの手早さには驚きました

口元に前進麻酔のマスクを付けられそうな所迄は記憶にあって

私は「行ってきます」

手術は私にとって旅でした
主治医に身を任せて手術が始まりました





手術前夜のドクターミーティング

2009-07-27 23:20:45 | 日記

主治医が何だか慌てている
「どうされましたか?」

「右胸の膿疱を測らせて下さい

主治医は困惑した表情で
「こんなに大きくなっていたとは…」

「先生!私の皮膚が足らなかったら、このお腹のお肉でも何処でも遣ってやってください!私は命と右腕さえ救ってもらえたらいいんで(笑)」


「貴方…そんな簡単な事をさらっと言って…皮膚移植は大変な手術になるのですよ!後々のリスクも高いし」


「先生…膿疱の細胞を二回も針で刺して採ったら、患部に刺激を与える事になるから大きくなるんじゃないんですか?手術日が決まってからは一度も触診されていなかったし…私は信頼していたから敢えて何も伝えていませんでしたけど、手術は朝一番です!今から立ち合うドクターとミーティングをお願いします」


主治医は…


「最悪なら…手術予定時間は四時間です。延びたら、皮膚移植をしているとあなたのご両親にお伝えしておきます。おやすみなさい」

私は冷静だった

主治医を心底信じ切っていましたから

ミーティングは何時までされていたんだろう…と考えながら床につき身体を休ませました


病室にいても二人の事が気になっていた

手術日には長女は学校をお休みして側にいたいと言っていました

一緒に闘ってくれるんやね
明日には晴れて生まれ変われるはずや



入院初日…はじめまして!

2009-07-27 06:45:10 | 日記

デカイ荷物と千羽鶴片手に外科病棟へ看護師さんと 女性ばかりの8人部屋です

「はじめまして!


この病室の入院患者さんは皆さん仲良しなのかな? 数人、固まっていました

今日晴れて退院される患者さんを見送る前だったんやね


私が持参した綺麗な千羽鶴を見た退院される患者さんが
「綺麗!!何だか気持ちが元気になったわ!千羽鶴、持ってきてくれてありがとう!私と入れ違いになるねお互いに頑張ろうねっ

「ありがとうございます」
笑顔の素敵な女性でした

はじめましてでしたが…
お仲間達とご一緒に病院玄関迄ゾロゾロ


「お元気で!サヨナラ
私達は確か?さっき知り合った所でしたね(^ω^)


私はこの病室の患者さんが皆さんとてもいい人なんだと初日から安心感に浸りました

その夕方に明日の手術に主治医と一緒に立ち合うもうひとりの医師と二人の研修医・男女先生がご挨拶 引き続きに、右胸を診察してもらいました。

「このしこりは膿疱です」
研修医はまじまじと観ていました。

「触りますか?この膿疱」
私の言葉に二人はキョトン
先生は「触らせてもらいなさい

二人はおそるおそる軽く胸にタッチ…

「そんな触り方ではわからへんよ!明日にもう一度触りたいって思ってももぅ触れないよ!ほらもぅ一回、固さや大きさもっと感じて下さい!」

私の巨大化した膿疱は珍しいと思います。

若い医師が成長してくれたらいいなと言う想いからのつい出た発言でしたね
と最後に…

先生から気になる言葉が返されました。

「思っていたよりかなり膿疱が大きいなぁ…」

ちょっと首をかしげながら病室を後にしましたが…

私はもぅあれこれややこしい事は考えずにウォークマンを耳にスッカリ読書に浸っていましたら


主治医が物差し片手に血相かいて目の前に現れました


癌細胞阻止…未知の抗癌剤

2009-07-26 23:15:19 | 日記

主治医は物静かな先生ですが…物凄く前向きで私の不安のベールを毎回の診察時にとりのぞいき、心あたたかく導いてくれました

術後に私の体の癌細胞をさらに打破する為に、抗癌剤点滴投与4COOL=8本の点滴投与と一緒に服用タイプの錠剤を命じられました

脱出、嘔吐、下痢、爪の変色、骨髄(白血球・赤血球・血小板)の変化・

生々しい話を聞きますが、私は冷静で笑顔だった。

「先生!脱毛は誰しも起こる副作用なんですか?まれに、脱毛を免れるラッキーな人もいはるとか?」

主治医は物静かに…


「皆、脱毛します!点滴ではなく、この白い錠剤が脱毛の副作用を起こしてしまいます。なので…あなたも海部さんになりますね。」

「ラッキーはないって事なんですねではウィッグを可愛い~く創ります

4月17日の手術が終わり、6月から…抗癌剤治療が始まり、上手く事が運べば、秋から美容師カムバックできるやん


私を激しく襲う未知の抗癌剤治療と右腕の後遺症とのさらなる試練が待ち受けているなんて…まったく頭の中に想像すらしていませんでした。


春爛漫入院日快晴爽やかな朝を迎えました

朝早くから…両親が自宅へ来てくれました


とうとうこの日がやってきたんや
長かった2ヶ月間…
第二の人生…ふたたび歩かせてもらえるんやろか


私が手術前に号泣した理由

2009-07-26 20:46:53 | 日記

諦めない挫けない逃げない
そう心に強く誓った後で

長男が風邪を患い、近隣の内科女医へ診察時に


手術が決まり、乳癌の名医の先生にオペを担当してもらえる事を伝えました

「今の手術や抗癌剤も本当に日増しに進化しているのよだから大丈夫よ…

でも…あなたの一番大切な右腕の後遺症は、手術後で一番の闘いになるわね」


右腕の後遺症との闘い…


後遺症が怖いから三年間逃げてきた膿疱摘出手術だったんだ


手術しなければ死ぬ


なら手術しんとあかんやろ

後遺症が怖い


帰宅後私は大切な宝物… シザーケースを胸に抱き締めその夜は涙嵐


二人は遠くから私の号泣する哀れな姿を見てその当日小学三年生だった長女は

「お母さんは大丈夫虫見つかったんやから
お母さんは、あみが一年生の時にあみは絶対に強くなれるって言ってくれたからあみは強くなれたから…お母さんも強くなれるって」
彼女は一年生の頃一人のお友達から意地悪のターゲットになり一年間苦しみ立ち向かった頃の話を思い出したのでしょう


私は長女を抱き締め…

気づきがありました


幼い二人は私以上に不安感で一杯やのに…いつも私に笑顔のプレゼントと愛を与えてくれていた事に気づきました


我が子に心から感謝と


お母さんはもぅへこまない

数日後…術後の抗癌剤点滴投与の説明を受けに病院へ行きました



手術日迄にしておきたかった事

2009-07-25 23:20:35 | 日記

色々とありました。
先ずは、生命保険会社さんへ連絡し書類物を準備

右腕のリハビリの為になるのかな?とスポーツ用品店へ三キロのダンベルを購入


友人達からの心のこもった千羽鶴を頂きました


長男は保育園年長を迎える前でしたが…
突然…

「お母さんの体が治る迄、保育園いかへんから」


保育園の先生に事情を話すと、「マナト君の意思に任せます。保育園に来たい時は何時でも連れて来てあげてくださいね」


辛い検査や長い時間かかる病院通院を息子と手をつなぎ一緒に過ごしました。 体調のよい日は、近隣の公園を散歩したり、息子のはしゃぐ姿をデジカメに映したりして、親子の絆を深める素敵な貴重な時間を過ごす事に喜び感謝しました

入院の持ち物には…

様々なグッズを用意しました

仕事道具のハサミ、コーム三キロのダンベル、レターセット、美容書、携帯電話充電器、お友達に頂いた千羽鶴、ウォークマン、サロンのスタッフとの写真とわが子との写真、お客様からの御手紙…と病院から必要とされる洗面道具等


手術が無事終了し命が残れば、携帯電話からメールを御手紙や葉書を真っ先に送りたいたくさんの仲間達へ

美容師魂磨く為には、欠かせない読書や美容書を読み見て感じる行動


私には…手術後のイメージを願い描き続けました

2人の子供達には…

「お母さんの体の中に、虫さんができたんや、だから虫さん退治してもらう事になったからちょっとだけ、病院にお泊まりに行くからお婆ちゃんの言うことちゃんと聞いてや


私は二人に…

癌の手術だとまだ言えなかった


2人の子供達へ真の告白

2009-07-25 19:50:34 | 日記

何があっても立ち向かう事を主治医と両親そして自分自身へ誓いの約束を伝えました。

転移の疑いのある、頸部のリンパ腺の細胞の手術検査には、母親と2人の子供達も付き添ってくれました

検査手術には…サロン顧客の看護師さんがオペに立ち会ってくれました


検査手術って軽めの手術なん?

いやいや…本格的なオペでしたね
局部麻酔はすべての行いがストレートに伝わり、チョキチョキの音もカチャカチャの器具の音も…ドキドキで看護師さんに、ずっと手を握ってもらっての約40分頸部の細胞、無事摘出できました

と同時期に、右胸乳癌と脇のリンパ腺の手術の説明や麻酔科の説明等と毎日病院と自宅の行ったり来たりの慌ただしい時間を過ごしていました。

その間で、2人のダブルインフルエンザで夜間病院へ突っ走る時も、長女が自転車事故に遭って、脚のレントゲン撮影画像に腫瘍が見つかりました

これも試練やな


娘の脚の腫瘍を摘出手術する必要があるならば、私と同じ病院へ転院してもらいたいです


でも腫瘍ではなく、成長痛の影でした

手術する数日前に、2人へ改めてお話をする事にしました


主治医と母親に誓った事

2009-07-24 20:30:29 | 日記

告知日…悪性乳癌の疑いがある…と知る前に、近隣の内科医から…

「命おとすかもしれないよ」の言葉を聞いてからは原因判明が一番の望み
『もう何があっても、逃げない』

自分の日記帳にはこの時期にこう綴っていました

自身どんな逆境にあったとしても…将来の夢・希望・目的があるならば何時も以上に強く生きられる!
信じて前向きしかない!


告知…

主治医からの言葉

「杉本千加、昭和44年9月25日、38歳、あなたの病名は悪性乳癌です。進行レベルステージ3。頸部のリンパ腺に転移の疑いもあるので、乳癌摘出手術前に、頸部のリンパ腺を切開し、癌細胞があるかないかの検査を早急にして行きます。脇のリンパ腺と血液にも癌細胞が回っている可能性もあります。時間がありません」

私は…ドラマみたいやな…でも原因がわかって良かった。

「先生!私には二人の子供がいます。私の命と大切な右腕を救って下さいどんな辛い治療でも受けますから…」


主治医は


「わかりました。お互いに頑張って闘いましょう

母親もこの時の誓いは側であたたかく見守ってくれていました。



告知…そして試練

2009-07-24 17:54:52 | 日記

一回目のエコー検査で、悪性乳癌の疑いがあり、二回目のエコー撮影で怪しい細胞を採ってもらい、初めて母親には伝えました。


曖昧な事を伝えて心配させたくなかった。
でももうタイムリミットやろ

会社側にも長引く体調不良で休職届けを提出し、手術と闘病生活に専念したいと伝えました


二人の子供達は…体調が悪いからおやすみしているんだとだけ理解していました

告知日前に、長男の保育園での生活発表会がありましたが息子の頑張る姿を見ながら…もし?癌だったら…来年の小学校入学式には一緒に参加できるのかな?

自宅でも二人にはちょっと様子がおかしいと感じたのか?
「二段ベッドはいやや!一緒に寝たいねん」

川の字になって毎晩一緒に寝るようになりました
告知日…快晴


母親の顔も爽やかな笑顔に戻っていました


診察室へ母親と二人で入って行きました。