海流のなかの島々

狭く浅くな趣味のあれこれを
波の彼方から語ります

「古典と遊ぶ 春爛漫 茂山狂言会」 @兵庫県立芸術文化センター 4/11 

2008-04-14 16:38:00 | 演劇
木材をふんだんに使ったホントに綺麗なホールだわ~。ロビーも広いし私の中では今ダントツの人気 そのロビーでお茶飲んでたら隣に桂南光さんがいました 最近チケット運がよくて本日も最前列   

まずは正邦さんの解説。ガリガリさん揃いの茂山家の中で唯一メタボな正邦さんでしたがすこ~し減量したかな?まあそれでもメタボに変わりはないんですが、次期当主はこれくらい恰幅があったほうがいいわん。

「佐渡狐」
 佐渡の百姓:茂山茂、越後の百姓:茂山逸平、奏者:茂山千作

京に年貢を納めにきた佐渡と越後の百姓。佐渡に狐がいるかいないかで口論となり奏者に判定をしてもらうことになる。越後の百姓に「狐はどんな姿か」と聞かれるが、実物を見たことがない佐渡の百姓は答えられない。ワイロを貰っていた奏者は身振り手振りで佐渡の百姓にヒントを与えるが…というお話。「口は耳まで裂けて」「目はつり上がって」「尾はふっさりとして」というのをパントマイムで伝えようと頑張る千作じーちゃんがラブリー 逸平ちゃんの衣装は雀と稲穂、茂くんは揚羽蝶と宝尽くしの図柄。この衣装だけでも一見の価値あり。


「千鳥」
 太郎冠者:茂山千五郎、主人:網谷正美、酒屋の亭主:茂山七五三

ツケが溜まっている酒屋に酒を買いにいかされる太郎冠者。話し好きな亭主を尾張祭礼の話で喜ばせ、そのスキに酒樽を持って帰ろうとするが…というお話。酒樽を鉾に見立てて引っ張ったり、つま先でつんつんと移動させたり、なんとか亭主から遠ざけようとする姿が面白い。


「菌」 くさびら
 法印:茂山正邦、庭の亭主:松本薫、菌:島田洋海、井口竜也、鈴木実、茂山茂、茂山逸平、
 姫茸:網谷正美

大きな菌(きのこ)が取っても取っても庭に生えてくるので、男は山伏に祈祷を頼む…というお話。菌役はコサックダンスのようにしゃがんだままもの凄い早さで移動するので若くないとできないだろうなぁ 頭は焦げ茶の笠、顔にはひょっとこのような面をつけていて剽軽で笑えます 山伏がヘンテコな文句を唱えると菌はさーっと退散していくけど、次から次へと新しい菌が(最大5個)出てきてカオスに… 極めつけは真っ赤な唐傘をすぼめつつ出てきた姫茸 姫は立ってるからもの凄く大きく見えます。「あんなところに半開きの化け物菌がぁぁぁ」とかいうセリフを山伏が言うんだけど、この「半開き」がツボにはまってしまい可笑しくてしょうがなかった 菌たちが数珠つなぎになりショッカーのような奇声をあげながら去っていくというアホらしくも華々しいエンディングに万歳
 

スキャンダルで謹慎中だった千三郎さんも今月から舞台復帰とか。唯一の40代で中堅どころという貴重な存在。いろいろ問題あるでしょうがやっぱり早く観たいわ。


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2 コメント

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Unknown (みもざ)
2008-04-16 14:27:42
妹も親子3人で見に行ったそうです。
とても面白かったと言ってました。
詳細はこんな感じだったのね。
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みもざさんへ (ちか)
2008-04-16 14:44:16
おお、妹さん達もいらっしゃったんですね
12日の午前中に「家族で楽しむ狂言」という子連れ向けのがあったので、
そっちのほうかしら?
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