海流のなかの島々

狭く浅くな趣味のあれこれを
波の彼方から語ります

プレミアム8「伝統芸能の若き獅子たち 茂山宗彦」

2010-03-27 22:31:31 | 演劇
「花子」開曲までのもっぴー500日の闘い。


分家であることへの苦しみ。それはよく分かるんですよ。でもね、もっぴー。分家である苦しみもあれば本家である苦しみもあるはず。千五郎さんなんて当主としての重圧で一時アル中にまでなってしまったじゃない。正邦さんも跡継ぎが出来ないことでかなりのプレッシャーを受けていたし。

その正邦さん。努力の甲斐あって3人の男の子に恵まれた。その子どもたちがいることに対してもっぴーが「あと15年もすれば俺なんて余ってくる立場」と考えていることは初耳だった。私が茂山家のファンになったころはもっぴーたち第三世代の下が女の子しかいなくて心配だった。それが今や逸平ちゃんの子どもを含めて4人もの男の子が誕生。ファンとしては茂山家の興隆を勝手に喜んでいたけど、もっぴーはそんなことを考えていたんだね。

こんなことを言うのはナンですが、あと15年も経てば第一世代はもう現役ではないでしょう。第2世代もかなりのお年になっているはず。もっぴーがそんなこと考える必要は全くないように思います。それに、分家中の分家、童司くんなんてどうなるのさ。いろんな個性を持った人間がわちゃわちゃいるのが茂山家の魅力なんだよ。

同じ茂山家に生れながら女の子であることへの苦しみもある。茂くんの長女、莢ちゃん。同じ「業平餅」で初舞台を踏みながら、虎ちゃん竜ちゃんの初舞台との注目度の違いに拗ねているの姿をロビーで見てしまった。出来としては莢ちゃんのほうがよっぽどよかったのに。

もっぴーもきっと男の子ができれば欲が出てくるはず。でもこればっかりは神様が決めること。今はただただ自分の道が間違っていないことを信じて突き進んでくれることを祈るばかりです。



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3 コメント

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・・・・・・・ (あつみ)
2010-03-28 20:03:16
目から鱗のお言葉の数々でした。「ちりとてちん」の時に『家の子は大変』と言っていらしたのは心底からの言葉だったのだと今更に思い知りました。そんな私ですので分家云々の言葉がとっても意外で・・・・茂山家でも(という言い方はご幣があるとは思いますが)本家分家という境が厳然としてあるのか!とすら思ってしまったのですから、ナニをか言わんやです(滝汗)
あの世代の人たちの中では、声質といい、風貌といい、居ずまいといい、特徴が際立っているので得じゃないかな?などと思っていたり。。。。
そして、こうして取り上げられなかったもう一方の「花子」の事を演者をふと思いました。

それにしてもあの宗彦を見た後は市川亀治郎さんがとても伸びやかに見えてしまいました。
まぁ、私の感覚がオカシイのでしょうけども(恥)
文楽(好きなんです)も見たのですが、伝統芸の世界も人間の個性なのでしょうか。

つたない内容でお恥ずかしいのですが、つい書き込んでしまいました。お読み捨て下さいね。
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滝汗 (あつみ)
2010-03-28 20:07:43

文中で脱字のせいで名前が呼び捨てになってしまっています。読み苦しくで申し訳ございません!!!
書き慣れないことを書くものではありません!!!!
御無礼を致しました。深謝。
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あつみさんへ (ちか)
2010-03-29 17:16:13
いつも祖父、父から稽古をつけてもらえる茂くんとの差に子どものころから劣等感を抱いていたみたいなことは聞いてましたけど、これほど悩んでいたとは。とはいえ、自分だけが分家というなら分かるけど、逸平ちゃんもいれば、あきらさんや童司くんだって同じ立場だし、そんなに悩まんでも、と思うのは部外者だからでしょうか?双子で生れた竜ちゃん虎ちゃんだって、先に生れたというだけで竜ちゃんだけが長男がもらう「正」の字がつく。軽~く見える茂山家でも本家分家、長男次男の区切りはきっちりあるんですね。でもそれが大事なのかも?もっぴーは折角イケメンで生れたんだからそれを武器に頑張ってほしいです!茂くんが同時に花子を披いたことは番組内でこれっぽっちも触れてませんでしたねぇ。そのあたりはなんだかなぁと思ってしまった。

ああ、熱くウザく語ってしまいました 茂山家についてはいくらでも語ってしまいそう 亀治郎さんのも録画しましたがまだ観れてません。蓑次さんのもまだ。私も文楽好きです(蓑助ラブ!) 伝統と個性が融合して「芸」となるのでしょうか。
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