スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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3つのポーランドにできてスロバキアにできないこと・Novy Targへ

2016-10-05 | お出かけ
今週こちらは雪の予報まで出ていて日中の最高気温も一ケタ、寒いです。先週は昼間はTシャツで過ごせるくらい暖かかったのでその温度差についていくのも一苦労です。ネルカは幼稚園で風邪をもらってきたかな、扁桃腺を腫らして熱を出してしまいました。

もうひと月ほど前になりますがお天気の良い土曜日、久しぶりにポーランドのNovy Targへ出かけました。
この辺りに住むスロバキア人が買いだしに行く市場(毎週木・土曜日営業)があります。ポプラド⇔ノヴィタルク間を往復するバスも出ていて、バスで買い物に来る人たちもいます。

ポーランドにできてスロバキアにできないこと その1
ポーランドへはタトラ山脈を車で越えて行くわけですが、曲がりくねる山道、そして穴ぼこと継ぎはぎだらけでデコボコの道を進み、ポーランドとの国境を越えるとあちらの道路はとてもスムーズです。こんな山奥の道まできちんと整備、これがポーランドにはできるのですよね。

以前のゴチャゴチャした市場が移転し、綺麗に区画整理され、泥の道はタイルや砂利が敷かれ、迷路のように入り組んだ道は将棋盤のようにまっすぐ交差する通りに代わり、治安も良くなり、買い物もだいぶしやすくなったと聞いたのは今年の初めだったでしょうか。


以前のごちゃごちゃした市場
注)フリーマーケットではありません。
青空ショッピングセンターとでも言いましょうか、ここで新品のもの、家具からベビーカーから、ウェディングドレス、チーズにじゃがいも植木までなんでも手に入ります。ポーランドの通貨はユーロではありませんが、市場ではそのままユーロで買い物することができます。


新しい市場

カメラを持って行かなかったので、ネットで見つけた写真では空っぽの市場の写真しか見つかりませんでした。この建物を囲んで前後左右、ズラリと市場が並びます。建物の中には大きめのレストランときれいなトイレがあります。(なかなか安くて美味しかったです。この日は結婚披露宴で途中から貸し切りになっていました。)大きな駐車場も以前の有料から、無料へと変わっていました。
ところで、駐車場に停まったスロバキアナンバーのバスの脇にソファーを置いて座っている女性がいました。市場でソファーを買ってバスに乗って帰るのでしょうが、このソファー、バスに乗せてもらえたのでしょうか…。この日、私たちはマルツェルと義弟のスリッパ、傘、ネルカの秋用帽子とスカーフ、キャラメルを買いました。今週末お呼ばれしている結婚式用にネルカのドレス、秋物のコートなども欲しかったのですが、気に入ったものが見つかりませんでした。

市場の次は街中にある公園へ。
こちらは2年前にポーランド人から教えてもらって以来のお気に入りの場所です。ポプラドからノヴィタルクへ行く人はたくさんいますが、この公園の存在を知る人はほとんどいません。私たちもそのポーランド人から聞かなければこんな素敵な場所があるなんて知りもしませんでしたから。子連れにはお勧めの場所です。

そしてこの公園がポーランドにできてスロバキアにできないこと その2
ポプラドだってそこそこの大きさの町です。そして町の中心近くにはかつては公園だった(今も公園と呼ばれる)それなりの広さの土地はありますが、遊具はなく、ベンチに座るのはアル中の浮浪者、計算された木陰もなく、芝生の上でピクニックなんてしている人も見かけたことがありません。私たちにとってこんな公園はオーストリアのグラーツ以来。ノヴィタルクだってそれほど大きな町でもないのに、それがポーランドにはできるんですね。


大きな公園の敷地内には新しい遊具の充実した子供用の公園があります。(この子供用公園の周りはフェンスで囲まれていて中は犬などペットは入れず、禁煙にもなっていたはずです)適度に針葉樹と広葉樹が植えられ、夏の暑い日の木陰が確保されています。

その他、噴水があり、カフェがあり、バレーボールのコートにあともうひとつフットサルのコートだったかな、テニスだったかな、とにかくコートがあり、遊歩道は子供が自転車を乗り回したり、ゴーカートのような乗り物や、こんな自転車をレンタルして乗り回すこともできます。


子供を一通り遊ばせて、公園のカフェでアイスを食べて、ショッピング第2弾へと出かけます。次に目指すのはスーパーです。食材や生活雑貨もポーランドの方が安いのです。スープに入れる細いパスタ(義母お気に入りのポーランドブランドがあり)とコーンや豆の缶詰、お菓子を少々、石鹸と果物を買い、さぁ後はトイレに行って、ガソリンを入れて(ガソリンもポーランドの方が安いですから)帰るのみ!と思ってトイレに入ったらその隣に可愛い子供のドレスが飾ってあるではないですか。それもネルカの欲しそうな白いドレス。ネルカの希望は足元まである、白のロングドレスでした。残念ながらそれはありませんでしたが、私もネルカも一目惚れしてしまったひざ丈の白いふわっふわのドレスがありました。見ていると、店の主人(中年の女性)が奥の方へ案内してネルカに着せてくれます。「このドレスはフランス製よ」(生地がフランス製なのでしょうか、この値段でフランス製はあり得ないので全く信用しませんでしたが)とか、積極的にサイズ違いのドレスや別のドレスも出してくれたり、ポーランド語や英語を混ぜて、お手入れの方法まで教えてくれました。結局買うことにし、会計のときにはネルカとサクルカにフリルのついた可愛らしい靴下もおまけで付けてくれました。

これがポーランドにできてスロバキアにできないこと その3
商売上手!
スロバキアでは愛想の良い店員さんは滅多にいませんし、ましてやこのような中年の女性が経営する個人店で英語で説明してくれることなどまずなく、そしておまけに何か付けてくれることもありません。実はこの靴下、一度洗濯しただけでレースがほつれてしまったのですが…それでも買ったときの気分は良いですよね。

この他にもポーランドにできてスロバキアにできないと感じること、沢山あるのですが、せめてスロバキアにもこの公園があったら良いのになぁ。
ノヴィタルク、一日楽しかった!また行きたいです。

ドレスはきっと週末の結婚式で写真を撮るでしょうから来週お披露目しますね。


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