スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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合コンについて考える

2014-10-30 | ひとりごと
子供を寝かしつけるのと一緒に眠ってしまうのが私のいつものパターンなのだが、先日、私が寝てしまったときにマルツェルは一人テレビを見ていたそうで、後でその内容を話してくれた。

あるカップルが自宅で営むビジネスを取材したもので、そのカップルは自宅で料理を振る舞い、そこに見知らぬ人々が料金を払って食事をしに来るのだそうだ。来る客たちは一人で、そこへ来た他の客と一緒に食事をし、交流をはかるのだそうだ。彼らは友達や恋人、新しい出会いを求めてそこに来るのだそうだ。そして食事を共にするというのがいかに初対面のもの同士のコミュニケーションを円滑にするか、という趣旨の番組だったらしい。

それを聞いて、それって秘密の合コンじゃない!と思ってしまった私、わざわざそれでビジネスを絡ませなくたって、マルツェルにそういう場は普通にないのかと聞くと、ないのだそうだ。そもそも彼氏彼女を自力で探せないのは恥ずかしいことで、友人に「紹介して」と気安く頼めるものでもないのだそうだ。家電メーカーに技術者として勤務するマルツェル、大学だって機械工学を専攻し、就職先は男性の多い部署、それだけに彼女を見つけられず(はたまた婚活に苦労する)ヤツはたくさんいる。と。ではそういう人たちは一体どうやって探すのかと問えば、こっそりインターネットで出会いを求めているのだそうだ。そんな環境で生活してきていたものだから、マルツェルにはこのビジネスがとても斬新で興味深いものだったようだ。

学生、独身時代に私だって合コンに出かけたことがある。合コンと聞くと母など眉間にシワを寄せていたが、でもこうやって見てみればそれほど否定すべきものでもないのではないか。婚活に苦戦するのは日本も海外も同じ。インターネットに出会いを求めるよりはよっぽど現実的であり、健全だ。むしろ世界に広めたっていいくらいだ。

ならばここスロバキアでちょっと合コンを仕掛けてみては?とマルツェルをそそのかしてみたが、あまり乗り気ではない。その人に紹介してもらうなんて恥ずかしいが障害となっているようだ。
そこでもうひとつ気付いたのが、日本の居酒屋の個室。これはとても良い。こちらのレストランにも個室のあるところはある。でも、良くてせいぜいレストランにひとつ別室があるくらいで、それも結婚式の軽めな披露宴ができるくらい大きい部屋。少人数で気軽に使えるスペースではない。
恥ずかしいことな上に、こういうプライベートな空間もそうそうなく、それではやはり合コンを広めるのも少し難しいかもしれないと私もすぐにくじけてしまった。
せっかく世界に広められる日本の文化発見!と思ったのだけれど・・・。


昨日、洗濯物を取り込みに外へ出ると空一面に地平線まで続くうろこ雲が出ていた。
地平線まで見える、視界の開けたところへ行きたかったのだがサクルカが家で寝ていたので出かけるわけにもいかず、庭から撮った。
こちら、朝晩はすっかり冷え込むようになり、毎朝起きると氷点下だ。それでも秋にうろこ雲が見えるのは日本もスロバキアも同じなのだろうか。


2 Comments

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合コンビジネス展開しては? (キクガシラ)
2014-11-11 17:45:47
ビジネスは冗談としても、そんなに悪いシステムではないんじゃないかなと思います。

私は考えが古いので合コンには行きませんが、「みんなでお酒を飲もうの会」ならば、出会いの場としては健全かと。

どこの国も相手探しは大変ですね。

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キクガシラさん (chihirko)
2014-11-11 18:53:03
本当に、相手探しに苦労するのはどこの国でも共通のようです。

それが食事であれ、スポーツであれ、何か共通のアクティビティーを絡ませた出会いの場というのは良いものですよね。
そういう私はカラオケが大の苦手で、結局合コンも苦手でした。。。
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