ネルカは幼稚園生活も終わりにさしかかり、行事が目白押しです。
子供の日の遠足では、あまり要領を得ないサクルカの話で分かりづらかった様子をあれこれ聞かせてくれました。遠足では牧場?村?(私のイメージではマザー牧場です)のようなところに出かけたようで、牛の乳絞りをしたり、馬車に乗ったり、パンを焼いたりしたのだそうです。夕飯のときにサクルカが「学校に行った」とポソッと話したのですが、どうやらそれは古い校舎があり、そこでお昼ごはんのグラーシュを食べたのだそうです。遠足中にお互いの姿を何度も見かけることがあったそうで、手を振ったとか、サクルカの肩をポンと叩いたのだとか、楽しそうに話してくれました。
普段から義母の手伝いをよくするネルカはパンも焼き慣れたもの、お土産のパンはヴィアノチカの形に編みこんだパンでした。
金曜日は幼稚園生活最後の発表会とその後は保護者も一緒にバーベキューパーティーがあります。今は毎日その発表会の練習をしているようで、幼稚園からの帰り途、覚えたことを唱えながら歩いています。アルファベットの文字それぞれの詩を子供たちみんなで分担していくつか覚えているのですが、何週間も練習していたネルカの文字が別の子と交換になり、まだちゃんと覚えられないと帰り途何度も唱えていたのが一昨日のこと。昨日はまたそれも別の子と交換されて、また新しい詩を覚えているのだとか。一回目の持ち場変更の理由はリハーサルをしてみたら、女の子に男の子向けの詩が多く、男の子に女の子向けの詩が多かったので男女の詩を入れ替えたのだとか。そして昨日さらに変更になったのは長い詩で覚えられなかった子がいたので、ネルカの短い詩と交換したのだとか。とにかく教育方針、姿勢に疑問の多いネルカの担任の先生方でしたが、最後の最後まで…。明日発表会ですが、大丈夫でしょうか!?
昨日ネルカが話していました。「発表会で歌う歌の中にひとつ、悲しい歌があるの」と。お別れの歌だそうで、お友達の中には練習中、毎回泣きながら、ときには号泣しながら歌う子がいるのだそうです。「でも私はやっと学校に行けて、嫌なお友達の顔も先生の顔も見なくていいと思うと嬉しくて涙なんて全然出ない」と晴れやかな顔で口にするネルカに私は親としてこんな幼稚園生活を送らせてしまって良かったのだろうかとドキっとさせられました。
とにかくクラス替えになってからの幼稚園生活後半2年はネルカにとっても、私とマルツェルにとっても辛いものでした。始めの2年間は喜んで、それも幼稚園が楽しくて迎えに行ったって帰らないと言うほど幼稚園が大好きだったのに、クラス替えになったとたん、先生にもクラスの子たちにも馴染めず、「一緒に遊ぶ友達がいない」、「昨日はネルカは私の一番の親友と言ってたのに、今日は他の子たちにネルカと一緒に遊んだらダメと言いふらして、今日は一人で遊んだ」とか、幼稚園の規則でお菓子やおもちゃを教室内に持ってきてはいけないので我が家はしっかり禁じているのに、他の子供たちはおもちゃやお菓子を持って来ていて、「どうして私だけ持って行ったらいけないの?」、色々なことで毎日毎日泣きながら通った後半2年間でした。担任の先生に相談しても全く状況は変わらず、クラス替えをお願いしようか、他の幼稚園に転校させようか、私たちも悩み、幼稚園の子供にこのような経験させるのはあまりに酷なことのようにも思いましたが、きっとこういうことはこれからどこへ行っても(学校でも大人になってからも)遭遇すること、ネルカの話を聞き、何度もネルカと話し、説明し、説得し、勇気づけ、ここまで来ました。もともとそういう性格ではありましたが、気づけば更にネルカは人の気持ちをとてもよく理解できる、感情豊かな、時として大人の私たちをハッとさせるようなアドバイスまでできる子供に育っていました。小学校では担任の先生、クラスメートに恵まれ、楽しい学校生活が送れますように。願うことはそれだけです。
ネルカは来週から5日間林間学校に出かけます。先週までサクルカの初めての遠足に気を揉んでいましたが、こちらもまた心配です。
幼稚園で4泊5日の林間学校って長すぎませんか?私も幼稚園でお泊り保育があったのを覚えていますが、幼稚園の教室に一泊だけ布団を敷いてみんなで泊まるだけだったような。タトラ山脈の村のホテル、我が家からは車で20~30分のそれほど遠くないところとはいえ、親から離れて4泊5日、義父母のところに一人で1週間泊まるのだって全く平気のしっかりもののネルカですが大丈夫かなぁと少し心配になります。でもネルカは行く気満々、「たぶんちょっと寂しくて泣くと思うけど大丈夫!」だそうです。
いつまでも小さな子供だと思っているのは親だけで、子供って親が思っている以上に成長しているんでしょうね。
子供の6年の成長って目に見える大きなものですが、親としての私の6年間での成長、なかなかです。頑張らなくては。
2週間ほど前に庭で摘んだトウヒの葉
春から初夏にかけて雨が降った後、マツ科のこのトウヒという木の葉の先にアマガエルのように透き通る綺麗な緑色の柔らかい葉が出てきます。義母がこれを摘んで咳に効くシロップ、ネルカがStromcekovy sirup(木のシロップ)と呼ぶ爽やかな森林の香りのシロップを作ります。ちょうど雨の降った後の週末、庭のトウヒの木の芽をネルカと収穫しました。
シロップについての詳しい記事はコチラから。
子供の日の遠足では、あまり要領を得ないサクルカの話で分かりづらかった様子をあれこれ聞かせてくれました。遠足では牧場?村?(私のイメージではマザー牧場です)のようなところに出かけたようで、牛の乳絞りをしたり、馬車に乗ったり、パンを焼いたりしたのだそうです。夕飯のときにサクルカが「学校に行った」とポソッと話したのですが、どうやらそれは古い校舎があり、そこでお昼ごはんのグラーシュを食べたのだそうです。遠足中にお互いの姿を何度も見かけることがあったそうで、手を振ったとか、サクルカの肩をポンと叩いたのだとか、楽しそうに話してくれました。
普段から義母の手伝いをよくするネルカはパンも焼き慣れたもの、お土産のパンはヴィアノチカの形に編みこんだパンでした。
金曜日は幼稚園生活最後の発表会とその後は保護者も一緒にバーベキューパーティーがあります。今は毎日その発表会の練習をしているようで、幼稚園からの帰り途、覚えたことを唱えながら歩いています。アルファベットの文字それぞれの詩を子供たちみんなで分担していくつか覚えているのですが、何週間も練習していたネルカの文字が別の子と交換になり、まだちゃんと覚えられないと帰り途何度も唱えていたのが一昨日のこと。昨日はまたそれも別の子と交換されて、また新しい詩を覚えているのだとか。一回目の持ち場変更の理由はリハーサルをしてみたら、女の子に男の子向けの詩が多く、男の子に女の子向けの詩が多かったので男女の詩を入れ替えたのだとか。そして昨日さらに変更になったのは長い詩で覚えられなかった子がいたので、ネルカの短い詩と交換したのだとか。とにかく教育方針、姿勢に疑問の多いネルカの担任の先生方でしたが、最後の最後まで…。明日発表会ですが、大丈夫でしょうか!?
昨日ネルカが話していました。「発表会で歌う歌の中にひとつ、悲しい歌があるの」と。お別れの歌だそうで、お友達の中には練習中、毎回泣きながら、ときには号泣しながら歌う子がいるのだそうです。「でも私はやっと学校に行けて、嫌なお友達の顔も先生の顔も見なくていいと思うと嬉しくて涙なんて全然出ない」と晴れやかな顔で口にするネルカに私は親としてこんな幼稚園生活を送らせてしまって良かったのだろうかとドキっとさせられました。
とにかくクラス替えになってからの幼稚園生活後半2年はネルカにとっても、私とマルツェルにとっても辛いものでした。始めの2年間は喜んで、それも幼稚園が楽しくて迎えに行ったって帰らないと言うほど幼稚園が大好きだったのに、クラス替えになったとたん、先生にもクラスの子たちにも馴染めず、「一緒に遊ぶ友達がいない」、「昨日はネルカは私の一番の親友と言ってたのに、今日は他の子たちにネルカと一緒に遊んだらダメと言いふらして、今日は一人で遊んだ」とか、幼稚園の規則でお菓子やおもちゃを教室内に持ってきてはいけないので我が家はしっかり禁じているのに、他の子供たちはおもちゃやお菓子を持って来ていて、「どうして私だけ持って行ったらいけないの?」、色々なことで毎日毎日泣きながら通った後半2年間でした。担任の先生に相談しても全く状況は変わらず、クラス替えをお願いしようか、他の幼稚園に転校させようか、私たちも悩み、幼稚園の子供にこのような経験させるのはあまりに酷なことのようにも思いましたが、きっとこういうことはこれからどこへ行っても(学校でも大人になってからも)遭遇すること、ネルカの話を聞き、何度もネルカと話し、説明し、説得し、勇気づけ、ここまで来ました。もともとそういう性格ではありましたが、気づけば更にネルカは人の気持ちをとてもよく理解できる、感情豊かな、時として大人の私たちをハッとさせるようなアドバイスまでできる子供に育っていました。小学校では担任の先生、クラスメートに恵まれ、楽しい学校生活が送れますように。願うことはそれだけです。
ネルカは来週から5日間林間学校に出かけます。先週までサクルカの初めての遠足に気を揉んでいましたが、こちらもまた心配です。
幼稚園で4泊5日の林間学校って長すぎませんか?私も幼稚園でお泊り保育があったのを覚えていますが、幼稚園の教室に一泊だけ布団を敷いてみんなで泊まるだけだったような。タトラ山脈の村のホテル、我が家からは車で20~30分のそれほど遠くないところとはいえ、親から離れて4泊5日、義父母のところに一人で1週間泊まるのだって全く平気のしっかりもののネルカですが大丈夫かなぁと少し心配になります。でもネルカは行く気満々、「たぶんちょっと寂しくて泣くと思うけど大丈夫!」だそうです。
いつまでも小さな子供だと思っているのは親だけで、子供って親が思っている以上に成長しているんでしょうね。
子供の6年の成長って目に見える大きなものですが、親としての私の6年間での成長、なかなかです。頑張らなくては。
2週間ほど前に庭で摘んだトウヒの葉
春から初夏にかけて雨が降った後、マツ科のこのトウヒという木の葉の先にアマガエルのように透き通る綺麗な緑色の柔らかい葉が出てきます。義母がこれを摘んで咳に効くシロップ、ネルカがStromcekovy sirup(木のシロップ)と呼ぶ爽やかな森林の香りのシロップを作ります。ちょうど雨の降った後の週末、庭のトウヒの木の芽をネルカと収穫しました。
シロップについての詳しい記事はコチラから。
息子さんのブログ拝見しました。
中学2年生ってもっとひねくれた年頃なのかと思っていましたが、とても素直で、そしてしっかりした子な印象をもちました。妖怪のキャラクターもどれも面白くてかわいいですね。
子育てはまだまだ駈け出しですが、子供の成長に劣ることなく、私も頑張っていきたいと思っています。
これからも時々私のブログを訪れていただければ幸いです。
コメントありがとうございました。
URLには、私の息子中学二年がやっているブログがでますが、読者は主に私です。
海外での生活や子育てなどに関心があって読者にさせて頂きました。
ネルカちゃん幼稚園生活いろいろたいへんな思いをしてきたんですね。でも、その分人の気持ちが分かる優しいお子さんになっているんですね。話しを聞いてあげてうけとめてあげたご両親もすごいなぁと思いましたよ。
幼稚園で林間学校五日間は驚きました。たくましくなりますね。でも、ホームシックにならないか親の方が心配でしょうね。
スロバキアのことはほとんど知らないので楽しく見させて頂きますね。