小沢幹事長が鳩山首相を「激しい言葉で罵倒」 天皇陛下の"政治利用"問題
~てなニュースがあった12月、こんな本が夏に出ていた!
文春新書
『中国共産党「天皇工作」秘録』
城山 英巳【著】
文藝春秋 (2009/08/20 出版)
「天皇陛下によろしく」という一言は、毛沢東はじめ中国の歴代指導者たちが折に触れ発してきた文言であるが、本書を読むとその言葉の重さがよくわかった~Searchinaの書評
中輪の黄色いバラの花言葉、で盛り上がる?
習近平はなぜ「天皇会見」にこだわったのか 2009年12月16日(Wed)城山英巳
‘「天皇陛下によろしく」~中国歴代指導部は天皇を否定的にとらえるのではなく、天皇を味方に付ければ、日本人の心をつかめ、日本人の対中感情好転につなげられると確信した。’
~うーむ、そうでしたか。
じつは、この記事で著者の存在を知り、さっそく書店ではなく図書館に走る。というのは「もののたとえ」であって、実際はwebで予約しておき、到着確認後に赴く。
習近平会見押し込み問題(?)の直後でもあり、長い待ち行列(これもネット上での行列ね)を覚悟したのだが、意外にフリーの在庫あり、翌日ゲット。
版元のサイト: 「自著を語る」にも注目
さらりとした新書だが、濃縮された鋭い指摘の数々。
多くの関係者へのインタビューや、日中双方の当事者の回顧録なども詳細に分析した中味の濃い作品だ。
敵(の存在)は大切だ:
毛沢東が日本の旧軍人に謝意を表明したというくだりが興味深かった。旧軍人の訪中団を招聘して歓迎したという。
日本が中国を侵略してくれたおかげで中国人民が団結し、共産党政権が成立することが可能になったというリクツだ。
毛のユーモア感覚と説明されているが、じつは本質を突いたものだと思う。
団結するために必要なのは、敵の存在だ。
<話はそれる>
冷戦に勝利した米国も、手強い敵が不在になってじつは困っていた。
そこで、テロリズムという恰好の敵を指名して団結を図ったが、これがなかなか・・・。
冷戦時代は敵が分かりやすくて良かった・・・という回顧はありだと思う。
外交はあまりにも重要なので、外交官には任せられない?
“日中関係の本質は「外交」ではなく、「内政」である”とはつとに指摘されるところだが、その機微をお互いに理解して上手に「演じる」ことが関係者に求められるところなのだろう。
小泉氏がこれをぶっ壊し、学級会民主主義の民主党政権がさらにぐちゃぐちゃにしてしまいつつあるのだろう。
(ホームルームでの議論のようなレベル。結局はオザーリン校長先生が決めちゃう?)
「外交はあまりにも重要なので、外交官には任せられない」というフレーズがあったかなかったか、よく分からないが、似た言葉は見たことがある気がする。
普段のお付き合いは任せておけばよいし、段取りその他を専門家に委ねるのは当然としても、いざというところでは政治家が出て行ってきちんと話をつける必要がある。当然だ。
その当然のことが機能しないと、外交も同盟も何もあったものではない。
しかるに近年、政治家自身が壊してしまったり(小泉だけじゃなくて江沢民もそうだぞ)、誰かさんのようにふらふらと行方定まらない宇宙人ぶりを示してあきれられたり。
どうなんでしょ、この先。
~てなニュースがあった12月、こんな本が夏に出ていた!
文春新書
『中国共産党「天皇工作」秘録』
城山 英巳【著】
文藝春秋 (2009/08/20 出版)
「天皇陛下によろしく」という一言は、毛沢東はじめ中国の歴代指導者たちが折に触れ発してきた文言であるが、本書を読むとその言葉の重さがよくわかった~Searchinaの書評
中輪の黄色いバラの花言葉、で盛り上がる?
習近平はなぜ「天皇会見」にこだわったのか 2009年12月16日(Wed)城山英巳
‘「天皇陛下によろしく」~中国歴代指導部は天皇を否定的にとらえるのではなく、天皇を味方に付ければ、日本人の心をつかめ、日本人の対中感情好転につなげられると確信した。’
~うーむ、そうでしたか。
じつは、この記事で著者の存在を知り、さっそく書店ではなく図書館に走る。というのは「もののたとえ」であって、実際はwebで予約しておき、到着確認後に赴く。
習近平会見押し込み問題(?)の直後でもあり、長い待ち行列(これもネット上での行列ね)を覚悟したのだが、意外にフリーの在庫あり、翌日ゲット。
版元のサイト: 「自著を語る」にも注目
さらりとした新書だが、濃縮された鋭い指摘の数々。
多くの関係者へのインタビューや、日中双方の当事者の回顧録なども詳細に分析した中味の濃い作品だ。
敵(の存在)は大切だ:
毛沢東が日本の旧軍人に謝意を表明したというくだりが興味深かった。旧軍人の訪中団を招聘して歓迎したという。
日本が中国を侵略してくれたおかげで中国人民が団結し、共産党政権が成立することが可能になったというリクツだ。
毛のユーモア感覚と説明されているが、じつは本質を突いたものだと思う。
団結するために必要なのは、敵の存在だ。
<話はそれる>
冷戦に勝利した米国も、手強い敵が不在になってじつは困っていた。
そこで、テロリズムという恰好の敵を指名して団結を図ったが、これがなかなか・・・。
冷戦時代は敵が分かりやすくて良かった・・・という回顧はありだと思う。
外交はあまりにも重要なので、外交官には任せられない?
“日中関係の本質は「外交」ではなく、「内政」である”とはつとに指摘されるところだが、その機微をお互いに理解して上手に「演じる」ことが関係者に求められるところなのだろう。
小泉氏がこれをぶっ壊し、学級会民主主義の民主党政権がさらにぐちゃぐちゃにしてしまいつつあるのだろう。
(ホームルームでの議論のようなレベル。結局はオザーリン校長先生が決めちゃう?)
「外交はあまりにも重要なので、外交官には任せられない」というフレーズがあったかなかったか、よく分からないが、似た言葉は見たことがある気がする。
普段のお付き合いは任せておけばよいし、段取りその他を専門家に委ねるのは当然としても、いざというところでは政治家が出て行ってきちんと話をつける必要がある。当然だ。
その当然のことが機能しないと、外交も同盟も何もあったものではない。
しかるに近年、政治家自身が壊してしまったり(小泉だけじゃなくて江沢民もそうだぞ)、誰かさんのようにふらふらと行方定まらない宇宙人ぶりを示してあきれられたり。
どうなんでしょ、この先。