サヨナラ記念日

昔 聴いてた 大好きな曲
「選ぶことは失くすことに似ている」
そう歌っていた

聖なる今夜は サヨナラ記念日

苦しいけれど
泣かずにいようね
笑いながら
小さな木に光を点そうね

だからあなたも
どうかあなたも
誰かと笑っていてね

嫌い

いつもいつも
肝心な時に
あなたはいない


…だから嫌なのよ

痛み

知らないふりをして
何にもなかったことにして
一緒に笑ってきた


もしかしたら
なんでもないのかもしれないなって
思いかけてたのに


なぜ
こんなにも痛いんだろう

居場所

あなたの隣にいる人が
あなたの心にいる人が
気になって仕方なかった

あたりまえのように名前を呼び
あたりまえのように寄り添い
あたりまえのように喧嘩をしては
あたりまえのように眠る

きっとそんな人

そんな影を見て
私はどこに居られるだろう

いつも
聞きたくて聞きたくて
ずっと
聞けずにいたけれど

いま、夢の交差点で
私は 立ちすくむ

意気地無し

泣きたいのに
泣けないのね
いつも

淡い夢の中でも
あなたはそばにいるのに
私はただ笑っていただけだった

…だめだなぁ、もう。

影が見えた朝

明け方、あなたの夢を見た。

…やっと会えたね。

だけどそれは
なんて悲しい夢

そして私はいつものように
涙を押し殺して笑ってる

ねぇ、この痛みはどこへ行けば良いの？

青いパジャマで隣に座るあなたの肩に寄り添いたい衝動に駆られながら
私は笑う

ずっと感じて来た影を
見た気がした

名前

やわらかなぬくもりに包まれながら
あなたの名前を呼ぶ



この声が 届きますように
あなたの胸に 響きますように