名前

その音を
耳にするだけで

その文字を
目にするだけで

きゅっとなる

魔法

その腕が
くるくると動いて

きみの表情が
くるくると変わって

私は
そのひとつひとつを

目に　焼き付け
心に　刻みつけながら

どんどん
笑顔になってゆく

乾杯

それは
ちいさな約束

できなかったあの日から
４５日越しに叶った

うれしい
できごと

夢逢瀬

あの日みたいに
夢で
逢えたらいいのに。

夜想

きみの
ひとつひとつは

なんて
いとしいんだろ

前夜

ひとつ
眠って

明るくなって
目が覚めて

次にもう一度
暗くなったら

灯が
ともる

夜明け前

夜の
むこうがわで

だいすきな
きみが

おひさまを
準備する

いとしき夜更かし

うとうとの
むこうから

だいすきな色が
届く

おやすみを
言い損ねたまま

夜が
ふけてゆく

cover

きみの
ことばが

きみの
想いが

はらはらと
降り積もって

ささくれそうな
こころを

しっとりと
覆ってくれる

Hands

それは
きらきらを生み出す手

それは
かぎりなくいとしい指

うれしいやくそく

きみが
くれたのは

うれしい
やくそく

こと、の、は

きみのえらぶことばは

なんて
いとしいんだろ

残響

この胸に残る
きみの　かけら

再確認

それでも
きみがすきだ

乖離

きみのところに
心　残したまま

体だけ
連れ去られてゆく感じ