青空の詩

思いのままに、溢れる気持ちを。たくさんの「たいせつな人たち」へ。

流星群

2004-12-18 | 歌詞
貸し切りみたいな電車に揺られて 曇った瞳は“あした”の街を行く
吐き出された身体は ひとつふるえて 細い道を暗い部屋まで流れてく

さっきもらってた君からの電話は結局取れないまま
ごめんね そういえば 話せないままだったね

パスケースを急いでしまって小さく呟く 「君ノ声ガ聴キタイヨ」
抑えきれずに 歩きながらダイヤルすれば なんて無機質なメッセージ
なんでいつもこうなるんだろう

重たい足で空へと向かう 一段昇るごとに 君が増えていく
冷たい指が鍵に触れた瞬間 短く響くメロディは
今夜 たくさんの光が降りてくるって知らせてくれた

脱いだコートをもう一度羽織って 夜空に出て行く
よく見えないのは 背中からの光が明る過ぎたから
淡いぬくもりに 少しだけ包まれたあと
気を取り直して瞳を上げたら 息を飲むような長い光
夜が流した涙 君にも見せたいな


「あとひとつ流れたら」 小さく願って 白い息を吐く
細い光に勇気をもらって 疲れた指が君へと向かう
ひと押しごとに高鳴る胸に 繰り返される冷たい声
きっとまだ遠すぎるんだね そう気付いて思わず笑った

首が痛くなるまで見上げた空には 指折り数えた光のレール
君の街までつながってるなら 届けてほしいものがある

耳が痛くなるほど凍えた空気は きっと 大切な君からの贈り物
この夜に流れる光の軌跡 君にも見せたいな

君も見てるかな
…誰かと見てるかな