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うちのぼんぼんと田舎生活

ワン達と 2007年9月に生まれたちび(人)との田舎生活を書いてます。

ケイレブも逝ってしまいました。

2014-07-21 19:40:39 | ちぇすけぶー
6月の25日に ケイレブは逝ってしまいました。
朝手術で、夕方には迎えにくるはずでした。
ケイレブを病院に置いて帰って2時間後に「ケイレブの心臓がかなり弱っている」とドクターから連絡があり
急いでもどったのですが、手術台に横たわっていたケブは、すでに心臓停止の状態でした。

本当ならば、今日の7月21日に12歳になるはずでした。
はっきりした死因が今ひとつよくわからなかったのですけど、はじめは私も旦那さんも麻酔の事故だと思いました。
でもいろんなことが重なった結果のようです。
実は6月の2日にケイレブは毒蛇に噛まれています(詳しいことは後ほど書きますが)
治療は済んで完治していました。

今回は、前々日に床で足を滑らせて お腹を打ち付けたのかひねったのか、
旦那さんが見ていたらしいのですが、その後 立ち上がれなくなって呼吸が荒くなっていました。
翌朝もしばらく動けなかったのですが、午後におしっこしに外へなんとか出れました。
少し動けるようになったけれど、食欲を無くしてご飯を食べず、
水も少し飲んだだけなので 病院へ連れて行きました。
2時間半預けて検査の結果、お腹に血液が溜まっていて、脾臓に腫瘍がも見つかりました。
「明日、血液と腫瘍を取り除く手術をしましょう。」ということになり 翌日の手術でした。


翌朝は、病院へ7時半に連れてくる予定になっていたのですが15分早く着きました。
病院はまだ開いていなかったので駐車場で歩き回っていたケイレブ。

     


 7時45分頃 スタッフがやって来て個室に通されました。
「すぐに帰って良いですよ。後は手術が終わったら連絡入れますね。」と言われましたが
なにせ一人になるのが嫌なケブ、病院に残されるのは不安がるので、手術室に連れて行かれる時間までいさせてもらうことにしました。
スタッフが来る度にソワソワして私の椅子の後ろに隠れたりする。
旦那さんの側に行ったり、部屋中をうろうろしたり、時折ドアの向こうを通るスタッフを気にしたり。
   
 私の横にぴったりひっついて座る。
「けぶっちぃ、大丈夫だよ。夕方にはすぐ迎えにくるからね。」と しっかり目を合わせて落ち着かせてた。
   
       これがケブの最後の元気な姿です。

そして手術室へ入って行くのを見送って 家に戻りました。



 その2時間後に ドクターから連絡が入って
「開いてすぐに心臓が弱まって、一時心臓停止して、回復したけれどもまた弱くなっている」と
いそいでかけつけました。

はじめに個室に通された時に、もの凄いうめくようなワンの鳴き声が聞こえたので ケイレブ?と思いましたが
別のワンで、もしかしたらケブが死んだことに気づいて鳴いていたのかもしれないと今思います。
ドクターが入って来て、ケイレブが亡くなったことを告げられて、
「ケイレブのお腹を閉じたら呼びますから」と残し、しばらく待ってから手術室へ案内されました。

   
手術台に横たわるケブは、ブランケットをかけられてて眠っているだけのようにも見えました。
顔を触ると 目がちょっと動く感じでほんとは生きてるんじゃないの?と思わせた。
毛並みはいつものように柔らかく、首もとは暖かく感じたけれど  手足はすでに冷たかった。
ドクターはいろいろと説明していたけれど、何を言っているか私は聞き取れず、ただケブをなでていた。
ちびがケブをハグする姿を見て、ドクターも涙ぐんでいて しばらく私達だけにしてくれた。
旦那さんは、ちびにあまり長くケブの亡くなった姿を見せたくなくて、
ちびに最後の挨拶をさせると一緒にすぐに部屋から出てしまった。
私は もっともっとケブといたかったけれど すぐ出ざるをえなかった。
本当は連れて帰りたかったけれど、ドクターが死因を調べて報告してくれることになっていたし
そのまま火葬の手配をしてくれることになっていた。
今度会うケブは 木箱の中の灰になる。

ドアの外の診察室で、スタッフがすすり泣いていた。
毒蛇に噛まれた時から ここの病院でお世話になっていて、
行く度に「ハイ!ケイレブ! マイスイートハート!」とか「ハイ!ダーリン!」とか 良く言われていたケブ。
「ケイレブは いつも落ち着いたジェントルマンで、とってもスイートなのよね!」とスタッフ達に可愛がられてた。
病院を出る時に、スタッフが出て来て、受付の彼女は私達にハグをしてくれて みんながお悔やみを言ってくれました。
短い間だったけれど 良くしてくれていたと思う。

 
でも なぜ今死んでしまったのか... 
動けなくなっているならまだしも 手術直前まで歩き回っていたし、夕方には連れて帰るはずだった。
だから余計に 麻酔の事故だったのかもと思ってしまった。
前日には全て検査が終わって、手術計画の手順やら資料やらを必ずくれて、
治療方法も細部まで知らせてくれるドクターでした。

数日後に旦那さんのフォンにドクターから検査結果の連絡があって
「脾臓の他に 心臓の一部に血液凝固が見られたし、いくつかの見解から、もしかしたら毒蛇の時の影響があった可能性もあります。」というものでした。
年齢的なものもあって、手術するのは本当はかなりのリスクだったようです。
(お友達に聞いた話では、お友達のワンも脾臓から出血してて、手術は亡くなる危険がかなりあると言われて
手術はせずに薬剤で止血していたそうです。それにケブは毒蛇に噛まれて間もなかったから余計心臓に負担だったみたいです)
そのお友達が、今まで7頭のワンと生活したけれど 老衰で逝ったのは たった1頭だったと。
うちのマックスも事故で、チェスも病気、ケブも病気だった。 
知り合いの知ってるワン達も 老衰で亡くなったワンはいただろうか。
そんなに長生きできないけど せめて苦しまずにすーっと眠るように亡くなって欲しいと思う。

以前の家の病院のいつもの先生だったらどうしていただろうか。出来るだけワンの負担になる手術はしなかったはずだろうし
もしかしたら今頃は、ケブもいつものような生活だったかもしれないー などと考えたりもしたけれど
今回のケブは、もし悪性の癌であれば(多分80%悪性の可能性だと言われました)良くても半年の余命と言われていたので
癌の影響で苦しむ前に 麻酔で眠ったまま逝ってしまったのは逆に良かったのかもしれない。

でもきちんとお別れも言えなかった。
手術前夜、手作りでいろいろ入れた夕ご飯を全く食べていなかったけど、
夜中にお腹空いたとキッチンに来たのに 8時すぎていたから食べさせてあげられなかったこと。
それと、手術直前に「必ず夕方には迎えにくるから」としっかり約束したのに 連れて帰ることができなかった。
それがずっと心残りです。

毎朝起きて「おはよーけぶっち! 元気?」と 問うと、寝っ転がったまましっぽでパタパタと返事をする。「本当に元気?」パタパタパタパタ
「朝ご飯にする?」 飛び起きてパタパタパタパタパタパタ.... 力強くしっぽで返事する音が聞こえなくなってしまった。
朝、必ず旦那さんが出かける時に 一緒に並んで「いってらっしゃ~い」と見送る姿もなく、
いつも習慣のようにしていたケブの行動が もう見られなくなってしまった。  


チェスが逝って、 ケブも半年後に逝ってしまった。  ふたりとも 11歳だった。   
12年間ワン中心の生活だった私達で、なんかいつもと違います。
ワン達がお留守番してるからと あわてて帰ることもなくなって
ドアを開けると 笑顔でしっぽをぶんぶん振って クッションをくわえて喜びの舞をする姿も見られなくなりました。
ほんとに 寂しくなってしまいました。


ケブのことを見ていてくださった皆様、今まで どうもありがとうございました。
これからは、書けなかった思い出のけぶっちを少しずつ書くつもりです。
49日には お腹いっぱい食べられなかったケブのために ステーキや好きだったものをいっぱいお供えしたいと思います。
マックスもチェスターもきっと迎えに来てくれるはずなので みんな分を用意して送り出したいと思います。


 でも やっぱり寂しいよ。 けぶっち。




チェスター 逝ってしまいました。

2014-02-18 20:13:16 | ちぇすけぶー
去年の12月17日 午前1時40分過ぎに、チェスターは逝ってしまいました。
今まで、チェスターをかわいがってくださった皆様、本当にありがとうございました。

すぐに皆様にお知らせできなくてごめんなさい。 どうしてもすぐには書けませんでした。
49日も終わったので、最後のチェスの様子を書きます。長いので読める方だけどうぞお読みください。

チェスは全くものが食べられなくなって、翌日病院へ行った時 血液検査の結果、腎臓肝臓もかなり悪いと診断されました。
このまま次のステージにいくと 震えがとまらなくなりかなり苦しむことになるから
「今日、このまま眠らせてあげることもできますが」と本当は言われたのです。
 チェスは ちょっとふらつくけどまだ自力でなんとか歩けているし、食べられなくなってまだ1日。
大好きなお向かいのおばさんに最後に挨拶させてあげたいし、もう一度 前庭のポーチからの眺めを見せてあげたいし、
いろいろなことを考えましたが、私自身の心の準備ができていなかった。
ドクターは別室で待っていてくれていたのですが、しばらくしてからやってきて
「今すぐというのはやはり難しいのはわかります。でしたら、決して治ることはありませんが、
少し点滴でクリーンにすればチェスターの気分は多少良くなると思います。それから、いつにするか考えても良いかもしれません」と提案してくれました。
ただ、点滴は泊まり込みで5日間かかること。
昔、お腹にできたできものを手術した時以来、一人になったことの無いチェス。
具合が悪い上に、一人で5日間点滴をしないといけないのはかわいそうだと思った。
旦那さんが罰を与えられていると思うかもしれないと冗談でよく言うことがあるけど 
何も悪いことしてないのにそんなふうに思わせたくない。 でもそうするしかなかった。

引っ越しして 片道3時間かかるけれど それでもこの病院へ来るのは信頼できるドクターが他にいなかったこと。
他の病院へ行っても、きちんと対応してくれなかったり、何かあるとすぐ検査で1回行く度に 300ドル、500ドル請求してくる病院もあるし(しかもそこは、お尻しぼれなかったけれど金額をとり、家へ帰って私が絞ったら出たし)薬ばかり買わされたりと、本当にワン達のこと考えてくれてるの?と言いたくなるようなところ。
もう時間かかっても前のドクターのところがやっぱりいい。遠くて具合の悪いワン達には悪いなと思うけど それ以来、ずっと通ってる病院。
あまりに心配する私達にドクターは、「その都度連絡しますし、いつでも連絡して来て良いですから」と。
帰る途中で電話入れて 「今、点滴2パック目に入りますがチェスター大丈夫ですよ。」
その4時間後にまた電話入れてと、ちょこちょこ電話で様子を聞いてました。
3日目に入って「血液検査の数値では多少良くなったものもあるけれど、かなりひどくなっているものもある。
ほぼ変化はないけれど、相変わらず何も食べないし、すごく寂しそうな顔をしている」とのこと。
「やっぱり、具合悪いのに一人は酷だよね。このまま変化が無いのなら一人にしないでつれて帰ろう。」と決めて迎えに行きました。 ドクターは出張診察が入っていて、私達が行った時はいなかった。でも11時頃迎えに行きますと連絡入れていたので、別の先生が血液検査と結果のコピーを用意してくれてました。
その日はドクターが一人しかいなくて、他の多くの患者さんの検診をしていたので話す時間も無かったのですが
犬舎に迎えに行った時、男女の看護師さん(?)がいてくれて、滑って自力で起き上がれないチェスを旦那と二人で持ち上げて車まで運んでくれました。具合が悪いけれど、私達を見て喜ぶチェス。
チェスは湿っていて、かすかに良い匂い。「チェスター下痢もしていたので、シャンプーしましたから。」と看護師さん。ものすごい嬉しかった。具合がかなり悪くなる前に洗ってあげたかったけれど機会がなかった。だから最後にきれいにしてくれてものすごい感謝でした。
支払いも、今回は覚悟していたのですが、「何かの間違いじゃ?」と思う程安かった。
点滴や薬品代、泊まり込みでついててくれて、検査もしたし、洗ってくれたりもしたのに、保険も何も無くて合計380ドルだけ。看護師さん「チェスターは本当に良い子だよね。」と言ってくれて、涙目になってた。

 パピーの時、歩けなくなった時から約11年間、ちぇすはグルコサミン、コンドロイチン、MSMのサプリメントを欠かさず摂って元気になっていました。歩けるようになってもずっとスリッパを引きずるような音ですぐにチェスだとわかる。歩けない時は、前足だけで体を支えてトイレに行くのも痛がっていたチェスだった。5cmの段差も彼には厳しかった。それがちょっとずつ歩けるようになって、初めて両前足を私の膝にポンと乗せて来た時はびっくりした。本当にとっても嬉しかった。チェスも「できた!」と得意げに笑ってた。前足だけで体を支えてたせいか、胸板がかなり厚くてものすごい猫背だったチェス(もしかしたらそれで長時間立っても座ってもいられなくてすぐ伏せていたのかも)。後ろ足だけで体を支えることはできなかったけれど、それでも走れるようになって(はじめは曲がるのも大変で、広場にいたママさん達の足をすくって次々と転ばせちゃったことあります)スリッパ歩きだったけど歩けるようになって良かった。やっぱりサプリメントの効果はかなりあったんだなと思う。それから11年欠かさず摂っていた。 それが具合悪くなってものが食べられなくなってあっという間に足腰フラフラになった。足が絡まってしまうような歩き方だけれど、それでもなんとか歩いてた。

 病院の帰り、義父母さん家に寄りました。
チェスと数日家族で過ごし、その後再び病院で眠らせることになると伝えて、たぶんここに来るのは最後だと思うと話した。
いつものサンルームで伏せるチェス。義母さんがキッチンに立つと目で追って、キッチンに行こうとする。食べられないけれど、目の前にビスケットを置く。ケブが来ると盗られないようにちょっと前足で押さえてみたり。本当は食べたいんだよね。
帰りは、昔よく泳いだ湖をゆっくり車で一回りして帰りました。

 家に帰ってからは、できるだけ負担をかけないようにマットをあちこちに敷いたりソファーを移動して、ワンベッドを移動したりしていた。いつからか、ごろんと横になれなくなり(横になると内蔵が痛いのか)常に伏せた状態でした。チェスは動くのが大変なのにやたら外に行きたがる。そして大量の水を飲む。(腎臓病はそうみたいです)
歩くのが大変だけれど散歩に行きたいと言えば、ちょっと外に出て歩かせてみた(でも一度、よその家の前で転がって歩けなくなった時は焦りました。私一人じゃ抱えて帰れない。でもしばらく休んでペットボトルの水を見せると起き上がれた)
 ずっと雨続きだったのが晴れてくれたので、前庭のポーチにマットとベッドを敷いて、ひなたぼっこしました。
チェスはここからの眺めが好きで毎日のようにマットの上に伏せて、眺めていました。
ここに越して来てから近所の子供達が年中遊びにくるのですが、子供が近寄ると嫌がっていたチェスが、
子供の声を聞くとガレージやポーチに出て、子供達と一緒にいたり、遊んでいるのを見ているようになっていました。ケンカが始めるとケブと一緒に止めに入ったりもしたり。
良い天気になってくれて良かった。マットの上でひなたぼっこのチェス、時々震えがくるのは病気のせいだとわかっている。本当は暑いのかもしれないけど、震えがくるとついブランケットをかける。かなり寒い夜も前庭ポーチ、バックポーチとどっちらにも行きたがり、おしっこだと思って外に出しても、冷たい床の上にしばらく伏せていたりする。あんまり寒いから家の中へ入るように言ってもまだ外にいたがる。むりやり中に入れると今度はふらふらしながらも反対のポーチへ行きたいと言う。その繰り返し。夜中も外にだしてあげたりしたけど寒い。チェスはマットの上に伏せてお向かいの家のきらびやかなクリスマスデコレーションを眺めたりした。時々ふらふらと庭を横切って行ってしまうので見てなければいけない。一度ついうとうとして寒い中3時間もコンクリの上に置いてしまって、鼻をグズグズさせるようになってしまった。
天気が良い日中はフロントドアも裏庭へ行くドア窓も全開してチェスが外へ出れるようにしていた。
チェスは、だいたい午前9時頃と午後5時くらいに1時間ぐっすり寝て、それから夜は何度も前庭を2~3時間ごと外へ出たがる状態が続く。ケブもチェスが外に出る度心配して様子見に行ってくれてました(これは昔からだけど)。
私はほとんど眠れませんでしたが、ちびの学校がちょうど冬休みのクリスマス休暇に入ったところだったので寝なくても問題ありませんでした。
 チェスの鼻、腎臓のせいでガサガサでめくれて血が出るくらい乾燥していました。オリーブオイルをつけていたけれどその時だけで 乾燥は治らなかった。水はこれでもかと本当に大量に飲みました。チェスはペットボトルでなぜか飲みたがるので、外に行く時はペットボトル2本用意し、歩く度に水を飲みたがりました。でも亡くなる最後の方はペットボトルでも水を飲めなくなりました。
食べ物は近づけると顔をそむける。でも少しでも栄養を摂ってほしくて、赤ちゃん用の濃厚なミルクやベビーフードをシリンジで喉元へ流したり、薬もペンチで砕いて水で溶いてシリンジで喉へ。しばらくするとゲーゲー言うけれど吐けない。ほとんどお腹に無いから吐けないよね。それでも時々キッチンに来たりしてた。本当はお腹空いてるのかもしれないと思う。でも食べられない。あんなに食べるのが好きだったのに全く食べられないのって酷だよね。ずいぶん痩せました。
 
 最後の日。天気が良くて、前庭のポーチでひなたぼっこしている時に暑かったのか、いつもケブが転がるブッシュの中にはじめて入って寝た。結構トゲトゲした枝の隙間で身動きとれない状態だったのですが、足で枝を踏みつけて少し空間を作ってあげたところに伏せた。それでも枝が脇腹に突き当たった状態だったけれど本人が良いならとそのまま寝かせてあげた。しばらくすると別の場所の日陰にいたケブもやってきて、チェスの隣で寄り添って転がっていました。夕方、夕飯の支度をするために私はキッチンへ行って、旦那さんにチェスの様子を見ててもらった。チェスが一言吠えたので行ってみると、旦那さんは近所のおじさんと道路で話をしていて、チェスは一人でブッシュにいた。その近所のおじさんは話し好きな人の様でなかなか切り上げられなくて1時間話していたらしい。チェスをなんとか起き上がらせて、家の中へ入れた。
 ケブは相変わらずの食欲だけど、チェスはもう何をあげても食べない。あんなに飲んでいた水も2口飲むともう飲まなくなった。具合が悪そうだった。バックポーチへ行くドア窓のマットに伏せていたチェス。起き上がるのが大変なのに外へ出たいと言い出すから、寒いけれど窓を全開していた。風に当たりたいみたいだった。外を眺めながら伏せてたチェス、ふと見る度に目が合って、じーっと見つめられていた。なんとなく、もしかしたら今日逝ってしまうかもしれないと思った。
 ちびの寝る時間が来て、「今日で もしかしたらチェス兄ちゃんとお別れかもしれないから、最後にビッグハグしてさよなら言いなさい」とちびに。ちびはぎゅーっとチェス兄ちゃんを抱きしめてお別れを言った。ちびが寝て、旦那さんも仕事が早いので二階へ。私とワン達だけ下の部屋にいた(ここに越して来てからチェスが二階へ上がれないので、私とワン達は下のリビングで寝ている)チェスは、やっぱりポーチへ続くドア窓マットに伏せていた。鼻がグズグズいったままで、ちょっと呼吸が苦しくなったようだった。足が動かない状態で、前足だけでマットの上を移動してくるくると動く。側に寝袋を持って行って、チェスの横にいた。
 チェスが一言ワンと吠えた。更に苦しくなって来たようで、呼吸がだんだん早くなって来ていた。もう危ないかもしれないと、旦那さんを起こして急いでチェスの側に戻った。大きく肩で呼吸をして苦しそうな顔をしていた。旦那さんが下に降りて来て一緒にチェスの側に。チェスは真っ黒い泥のような吐血をした。更に呼吸が激しくなり苦しがっているチェスを私達は名前を呼びながら抱えているしかなかった。長い間苦しんで苦しんで、そして息絶えました。
チェスの死に顔は、眉間にくっきりと深い皺を寄せて苦しんでいるままの顔でした。
病院から連れて帰って来て3日で逝ってしまった。
 ものすごい後悔をした。こんなに苦しむのなら何であの時に眠らせてあげなかったのだろうと思った。
何も悪いことをしていないとても良い子だったチェスを私の判断で苦しめることになってしまった。あの時に眠らせても、まだ本当はもっと生きられたかもしれないときっと後悔したかもしれない。でもこんなに苦しませることになるのなら眠らせてあげるべきだったかもしれないと今は思う。
旦那さんと「ケイレブが同じ病気になったら、苦しませないように迷わず眠らせてあげよう。」と話しました。きっと病院が近かったらすぐ連絡してドクターを呼ぶことができたんだろうけど。夜中でもかけつけてくれるドクターだから。でも3時間はやっぱり遠すぎた。
チェスのまぶたを閉じて眉間の皺をなんとか延ばそうと何度もさすった。そして体をきれいにした。
キャンドルを灯してお線香を立てて、チェスの側にいた。

 チェスがうちにやって来た時からのことを、ずっと思い出していた。
いたずらして怒られていたのはいつもマックスとケブ、やめなよと止めるのはチェス。マックスとケブが言うこと聞かないで悪さするると私が怒り狂うのを予想して、洗面所に避難していたチェス。誰かが怒られるのも自分が怒られているように思うみたいだった。パピーの時はわんトイレがいっぱいになっているといっぱいだよ~と教えに来てくれて、一緒にトイレに流すのを見届けた。ご飯をとられてけんかしたのもパピーの時にたった一度だけ、叱った時から他の子にとられても決して怒らなかった。時に大きな犬がかかって来た時は挑んでいたけれど、小さな犬には寛大で(とは言っても、足が悪かったので避けきれずにぶつかってしまうこともあったけれど)口舐め攻撃にあっても、まとわりつかれても黙っていたチェス、あんまりしつこいワンの時は 困った顔しながら「これひっぺがしてください」と言いにきたりして。一度フレンチブルと挨拶してすれ違った後、チェスの鼻に4本の猫に引っ掻かれたような縦線の切れ込みから血がだーっと出ていてびっくり。鼻をかまれていたのに何も言わないから気がつかなかった。いつも小さなワンには困り顔で対応していたけれど、自分より大きなワンや怪しい人などには、犬が変わったように猛突進して行く。河原で乗馬してたお馬さんに体当たりしたことありました。あの時は蹴られてしまうかもと一瞬焦った。犬慣れしてるお馬さんで良かったけど。チェスの場合、目が非常に悪いので、自分で怪しいやつと判断したら止まりません。木に引っかかって揺れる布の切れ端に低く唸って「ウゥ」遠目の道ばたに置いてあるゴミ箱にも「ウゥ」庭先から怪しいそぶりでやって来た旦那さんにも猛突進して行ったことがある。その時旦那さんとわかってごまかそうとするチェスの顔がおかしかった。怪しい人や物音で勢い良く吠えまくるケブは、向こうが前進してくると後退しつつ逃げ帰ってくるちょっと恐がりだけれど、細かいところに目がいって、夜中のチェス兄ちゃんの裏庭おしっこへはちゃんと戻ってくるか必ずチェックしにいく。家族全員がちゃんといて大丈夫かチェックを怠らないケブ、マイペースで普段はおっとりなチェスはいざという時にかなり頼りになる兄ちゃんでそれぞれお互い助け合う良いコンビ。ふたりとも平均より大きいワンだし唸ると迫力があったから、だからこっちに来てから旦那さんが3週間出張で家にいなくても安心していられたのはふたりがいてくれたおかげでした。皆で散歩に行く時や出かける時は、皆が外へ出ても私が用意を終えるまで、必ず中で待っていてくれたチェス。何をする時もいつも必ず私を待っていてくれた。いつも一緒にいてくれた。
これからは本当に寂しくなるよチェス。

                

     苦しませちゃって本当にごめんね。  うちの子になってくれてありがとう。 本当にありがとう。




         

先月のSCで

2011-05-31 21:34:11 | ちぇすけぶー
1週間か2週間後に戻ってくると言った旦那さん。
1週間経って、ワン達もちびも大丈夫そうだったので、
「来週で大丈夫だよ~」と伝え、私達だけでもう1週間ここにいることにしました。

予定では木曜日に来るつもりだった旦那さんでしたが、
休みをとって火曜日にやってきました。
みんな大喜びで ドギードアから飛び出して出迎え(もちろん ちびも 笑) 
なかでもダディっ子のけぶっち、ずーっと寝るまで旦那さんにピッタリひっつき虫でした。

けぶは とっても心配性で 外から帰って来ると必ず 皆の様子を一人ずつチェック。
誰かいないと 探し回ってピーピー言ったり、
出かけているのがわかると 戸口やポーチでずっと帰りを待つ。
特に 夜中も旦那さんが帰って来るまで寝ないでずーっと待つんです。
(ちぇす兄ちゃんも必ずお迎えしますが、旦那さんが帰って来る頃に起きてくる)
誰かが夜遅くまで起きていると 寝るまで側にいることも多いし
午前2時でも3時でも ちぇす兄ちゃんがおしっこに外へ出ると
起きてきて ちゃんとちぇす兄ちゃんが戻ってくるか チェックしてる。
ちびの相手もしてくれるし、面倒見の良いけぶっちなんです。
時々 気を使いすぎるところが心配になったりするんですけどね。

今回も 旦那さんが帰って行った日
夜遅くまで ポーチで旦那さんを待ち続けていたけぶ。
夜中過ぎても 戻って来ないものだから 
心配顔で「ダディが帰って来ないんですけど」と私に言いに来た。
「ダディは今日帰って来ないから もうナイナイ(おやすみ)しなね」となだめると
旦那さんの寝る場所で 聞き耳立てながら寝てました。
けぶっち ちょっとハチ公タイプかもしれない。


旦那さんが戻って来た晩、ひっつき虫でしたが

翌朝のけぶ、またすぐ行ってしまうことの無いように
しばらく 旦那さんの靴を抱え込んでいたのでした。
  
  
        




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ちぇす兄ちゃん9歳

2011-05-15 21:21:57 | ちぇすけぶー
疲れ知らずで 昼寝も絶対しないちび。 そんな側で 年中遊ばれてたりするワン達
   

ちびが自分のサングラスをちぇす兄ちゃんにかけようとしていた。
いつもなら 「ガウガウ」言うちぇす兄ちゃんなんだけど ちびにつきあっていた。

  
 でも頭のでかい ちぇす兄ちゃん、     同じサングラスでも けぶっちにもつけると
 顔に食い込んでいるし(笑)       頭の小さな けぶっちには ゆるゆる



 そんな ちぇす兄ちゃんも4月16日で 9歳になりました。
いつもなら テーブルでお皿ごはんなんだけど 
この家(サウスカロライナ)にテーブルが無いので(私達もクーラーボックスがテーブルだし 笑)
床に新聞の上で食べました。
      
    今回は レアなハンバーグに野菜、ゆで卵などなど  もちろん完食です。 
  
  

 チェスジャイアンが降りてきた時とサッカーの時以外は おっとりな ちぇすだけど
 やっぱり いざという時に猛突進して立ち向かって行く 一番頼りになる兄ちゃんで
 ちぇすがいるから 旦那さんがいない時でも 安心できるんだよね。

        
 
    いつまでも 長生きして側にいて欲しいな。 ちぇすち。



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ボール遊び

2011-03-09 01:13:14 | ちぇすけぶー
ちびが 「ベースボールしよう!」と バットとボールを持って来て
バットの構えを教えたり 打たせたりしていた。

ちびがバットを 床に置いた瞬間 

ちぇすが バットをくわえて構えた。

 
    「かかってこい~!」って。

棒を操ることもあるちぇすだけど  バットを振り回しても 

残念ながら ボールを打つことはない。

ピッチャーがバットにボールを当てるだけ。



けぶは バットに興味はなく
打った(もしくは投げた)ボールをとってくるだけ。



自分の口よりも大きなボールをくわえてくる。

長続きせずに ふたりとも抱え込んで ガジガジ

どちらもプラスティック製なので 歯型くっきり 穴が開く。



普段は ちぇすは サッカーが大好き。
時々「あそぼうぜ~!」と 自分のサッカーボールを持ってくる。
(歯形だらけだけど しっかりしたサッカーボール持ってます)
意外だけど すごいディフェンスで 機敏な動き。
私がなかなかボールをとれないでいると
「さあ、とってみろ」と わざわざ私の目の前に持ってきて置く(笑)
くわえていたボールも離して 私が動くのをじっと待ち
私が蹴ろうとすると 阻止する。
私がドリブルして蹴っているボールも必ず奪い取ってしまう。

のっとりなちぇすに思われがちですが 
サッカーの時だけは 人-じゃなくて 犬が変わります。





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