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うちのぼんぼんと田舎生活

ワン達と 2007年9月に生まれたちび(人)との田舎生活を書いてます。

あの頃の住処 その2 つづき

2006-05-18 23:58:15 | 単なる昔の話
   私は、その頃、仕事を辞めて家にいたのですが、やたらにAさんに呼ばれるようになった。
 住む場所が良くなるのは良いのですが、いっしょにいるととわかってくるのですが、このAさん、自分の意見に従ってくれる人は良い人。自分の意見に反対する人はみんな悪いやつになってしまうのです。何十件といる住人を束ねるのは確かに大変だと思います。金銭も絡んでくるし。でもそこまで言うか?...みたいな発言も聞いてしまったりして..。
 Aさんはなんとなく管理側に偏っていて(自分でもマンションをもっていたことがあるらしく)賃貸の住人側とはちょっとずれているところがあるんです。 そのうちAさんが敵と見なすターゲットBさんができて、やたら目の敵にしだした。その人は私達の住んでる側の住人だったので、何度か立ち話できたのですが、いたってまともな人なんですよ。 その人の言い分もかなり正しいのです。Aさんは興奮するとかなり言い立てまくる人なので人の話を聞いてるようで聞いてないところがある。どうも何回かこのBさんとも話をしているらしいのですよ。私も極力中立でいました。Aさんにもかなり反対意見をしたので、見えないところでは悪口言われてたと思います。けっきょくどの人の悪口も言う人だったんですけど。

 管理を住人にまかされるようになってから 更なる問題がでてきました。
管理費を全く払わなかった人が結構いて今更払うのは...と言う。ただ、これは法律上払うことになってるということから、みんな一律で払うことになった。私達は金額が下がって逆に嬉しかった。そしてここはケーブルテレビを通しているのですが(そのためにここを選んだのです)もう何ヶ月もケーブルテレビ会社に支払いがされていなかったということが判明。そこで見たい人は毎月支払うことにするという。私達と何件かは、ケーブルテレビ込みという家賃で契約している。だからそれは絶対に賛成できないと、そこはしっかり主張した。(だってねえ、2重どりはごめんです) こうやってみてみると みんな契約がバラバラなんです。

 そして せめて水の清掃をということになって そこでもまたもめました。
 浄水槽および水路の清掃と各家庭の排水溝の清掃を各家庭で 1万円ずつ出すという話だ。
Aさんに言わせれば「これぐらいは出せるでしょ」という。それはムリだと私は言う。
だから賃貸で住んでるのだから、本来はふつうに生活できる状態にするのが大家側でしょ? でもそれができないからって、無理矢理住人に自腹切れっていうのは変でしょ。 そこで、管理費を必ず払わなければいけないのであれば、その管理費として集める3ヶ月~4ヶ月分で支払うという形にすることを提案。これに多くの人が賛成してくれたのですが、1件、前日まで払わないと言っていた。でも当日になって全世帯が清掃に賛成し、水の清掃は終わりました。 この後でAさんが敵とみなすBさんとお話したのですが、この程度の清掃ならもっと安くできたはずと。どうもAさんにもっと安くできるからと他の会社の見積もりを持って行ったら、頭ごなしに「何しにきたの!」と怒鳴られたらしい。私達そんなこと誰も聞いてなかった。ようはAさんは彼女の知っている会社にやってもらいたかったらしい。Aさん、いろんな企業とか名の知れた人とかそういう人とのつながりをいつも持ちたがるのです。
 不満を持っていた人はいましたが 水はとりあえず良くなった。

 と、その後で、浄化槽が一度も汲み取られていなかったことが判明し、まもなく溢れ出るという。住人もみんなうんざり。
この場所、斜面に建っている。その下に寮、右手にマンション、左に一般民家と囲まれており、汲取のトラックは屋上の出入り口駐車場しか置けない。ところがこの屋上も、いつ崩れるかわからない状態だからそこは使えないという。
 ならば、うちとの出入りができる隣のマンションのから入れてもらえば?という話なのですが、このマンションとうちの大家と昔、大げんかして以来、出入りを封鎖してしまったらしい。かけあってもお宅のとことは一切関わりを持ちたくありませんと断られたそうな。(相当なケンカだったのねきっと)
 Aさん夫婦が下の寮にお願いしにいって、かなり文句を言われながら、溢れたらこちらにも臭いがくるし困るからとなんとか承諾してもらった。そして前日、菓子折りもって近所に一日がかりで浄化槽の汲取をすることを伝えに行きました。Aさんと私で二手に分かれて。私は一般民家の5件に挨拶いきましたが、2件は留守でした。まあーみんなうちのマンションと大家には文句がありすぎる程あるらしく、どの家でも『あなたに言ってもしかたないのだけどね...』から始まり1時間、最後のお宅は2時間、言い分を聞いてきました。(何で私が?...怒られなきゃいけないのぉ...みたいな) 
 どうもね。浄化槽は10年以上前に、この地域で一斉にパイプ通してやれば1件につき当時13万でできてしまうからと再三、大家にいったけど「いらない!」の一点張りだって。後で大変になるよって言ったけど聞き耳持たなかったそう。それからのび放題の雑草も柵から乗り出してお隣に入り込んでるのね。それが落ちて排水溝を詰まらせるとの苦情ももらったの。たしかにすごいもん。
 その苦情もあったし、虫もすごいから、やっぱり大家に電話して奥さんを捕まえることができたの。(しまった!...って雰囲気だったけどね)で、近所から苦情もあるし、斜面の草刈りをお願いして、「それでは後で業者を行かせます」と、言ったきり2ヶ月も音沙汰無し。 ふざけんなよー!! なんで、本来はあんた方がすることを私がしてるのに草刈りくらいどうにかしろよ!!だよ。ほんとムカつく。
 で、結局来ないし、苦情受けちゃったし、虫もすごくなってくるから、Aさんに相談した。Aさんいわく、「ああ、あのお宅ね、嘘つきだからほっといていいわよ!」って?なんだそりゃ? どうも前に一度何かで話をしに行った時に、どんどん興奮して言い争いになったらしい。後で聞くとこの民家の人がいうには Aさんが一方的に怒鳴り散らして帰ったらしい。私が話してても、この民家の方は、すごくものごし柔らかで、どちらかというと強く押しちゃったら泣かれてしまいそうな感じの人。Aさんが言ってる人は別の人のことだと思うんだけどね。もう一件はこちらの木が屋根まではりだしてしまってる家の方。
 とにかく私も虫が嫌だし、階段に大きな女郎グモが巣をはるのもすごく嫌だしという話をした。Aさんは「ならばあなた達で出し合って業者さん頼めば?」と...。
 決めました。うちで自腹きりました。 他の人に無理矢理だしてもらうことなんてできない。Aさんのいる向こう側は花壇と下の通路だけが草生えますが、こっち側はみごとにジャングルになるんですよ。だからそこんとこわかれって言う方が無理だったようです。Aさんに 紹介してもらった業者で1万で済みました。柵越しに民家のおばさんと話をした時に、「よくやってもらえましたね?』と言われましたが、自腹だったことを知って逆に謝られちゃって困りました。 草刈りで、すっきりした後だけど、他の民家の方からは、今までそちらに住んでいた虫とヘビが打ちの庭に入って来たとの苦情も再びだし..なんか、やっぱりもとはといえば大家が悪い。全部悪い。 なんで、法律って市民の味方じゃないのかね。何を聞いても厳重注意だけ。

 ところで 浄化槽の汲取も4tトラックで何往復もしたらしい。地域すべてにヒンシュク買いました。
マンションも競売にかけられてたけど、ぜんぜん売れなかった。ガタきてるし不便だし。
いくつか会社も見に来てたと思うけど、近所で聞き込みしたら悪い噂しか聞かないでしょ。一度家の中覗いてたやつがいて、やくざとか変な人が住んでないか調べてるから話聞かせてくれって言われたけど(お前が怪しいって)話は管理会社に聞けと断った。

 でもね、ずっと疑問だったのが、なんで、あんなにAさんがいろいろとしようとしたか...他の人の話とも考えて、もしかしたらあのマンションを買い取ろうとしていたのかもしれない。大家とも何回か会ってたみたいだし。後で聞いた話では 最終的に再底値で近くに済んでる人が買い取ったということだった。誰が聞いても誰かわからない。身元を明かさないとのことだった。Aさんは別に家を買ったけど、娘さんが住んでいる。なんかね、何も言わなかったけど、もしかしたらその娘さんがそのマンション買ったのかも...定かじゃないけど。でもずっと前にちらっと マンションを買おうと探してるようなこと言ったんだよね。
 
 なんだかんだ言ってはみても、このAさんがいなかったら きっと最後まですごいところに住んでたことになるだろうから
 彼女の行動力には感謝してます。
  それから まもなく私達のところにマックスが来ることになって そこから引っ越ししたのでした。
 でも...後日、敷金の返還がされず、いくら連絡しても一方通行だった。もう、退去して1年経つ頃、秘書という方に最終伝言を伝えてもらった。「1年経つので、今月末までに返還されないのであれば 裁判請求しますのでよろしく。」と。
 
  ここで、60万円までの金額なら『少額訴訟手続』というものがあります。じつは見かねた管理会社の人が内緒だけどといって教えてくれました。これは簡易裁判所に出向いて自分で手続ができます。法廷での手続が1回で終わります。 裁判の際の証拠も、即時に調べられるようなもの、書類による証拠と、当日同行する証人など。また、裁判当日までに、全ての証拠を提出する必要があります。事前に少額訴訟手続についての案内がされた上、裁判当日も、裁判官による手続の説明がなされます。反訴や控訴が禁止されるため、被告(訴えられる側)には、少額訴訟手続を拒否して、通常の裁判を受ける権利があります。少額訴訟手続は一般市民の為の手続であるので、業者に利用されないために、年10回までの利用制限があります。
 訴状などの書類は、簡易裁判所の窓口でもらうことができます。などなど詳しくは『少額訴訟手続』を検索くださいませ。

 まあ。一度も家賃滞納したこともなかったし、管理費もしっかり払い続けてたし問題は無かった筈。逆にいろいろとこちらでやったこともあるし、その都度、いついつ何をしていくら出費したとかの明細書もきちんと何かの時のためにとっておいた方が良いと皆にいわれてたので持っていた。マンションがどういう現状かもわかるし、証人もマンションの住人さんがなってくれるといっていたので、来月になったら手続きしにいくつもりだった。

 でもね、どうも秘書の人がちょっとあせってたみたいで(大家に内緒のよう)敷金返還してくれるという連絡が入った。ここ、家内事業みたい。
 ただ、その時はすでにそこを新しい大家さんが買い取っていたので、その時の修理費等を引いて、清掃代も引いてとか、かなり引かれたけどね。まあ、全くゼロよりはマシかなということで、裁判せずに済んだのでした。


 そして 新しい引っ越し先(大型犬の飼える場所はまだまだ少なく、やっとみつけた場所でした。すごく高かったけど決めた)に移り さっそくご挨拶しにお隣へ行った時のことでした。
  
  「まあ、私があなたのこと知っていたら ここの場所は絶対おすすめしなかったのに。」

  「へっ?.....」        どうも運が悪い私達です。


          つづく.......
  

あの頃の住処 その1

2006-05-18 22:57:49 | 単なる昔の話
 まだワンを迎えようなんて思ってもいなかった時のことです。

 話 長いですから、興味のある方だけみてください。

 外国人の方と関わったことのある方ならお分かりだと思いますが、日本は外国人には住みづらいことが多いのですよ。お店も外国人の入店お断りのとこあるし、いつまでたっても注文とりにこないこともある。タクシーは止まってくれないこともあるし、わざと知らないと思って遠回りされたりもする。ちゃんと列にならんで順番待ちしてたのに、とばされる。...いろいろあるのですけど、住む場所、これがまた大変です。

 不動産でいろいろと探しますね。貸す側借りる側の条件が合って、ここが良さそうと下見して決めたとしても、最終的に住むのが外国人だとわかると断られることがあるのです。外国人登録もきちんとして、仕事もしてる、奥さんが日本人、しっかりした保証人もいるーそれでも断られることがある。理由は、外国人だから。「大家さんが外国人は嫌だからダメになりました。」ー こんな理由で断られる事もあるんです。別に理由をつけて断られることもありますけどね。不動産も、管理会社や大家に電話をする時にまず「外国人なんですけど...」から始まる。 それでも最近は、昔より探しやすくはなったのかな。 だけど、旦那さんも奥さんも外国人で日本語が話せない人は、まだまだ難しいかも。旦那さんのお友達夫婦の住む場所を探すのを手伝ったことがあるけど、大変でした。また、旦那さんの知り合いの弁護士事務所にいる日本人の方から聞いた話だと、退去する時になって大家さんが敷金を返さないという。きちんと退去時に元の状態に戻し、清掃もして出たのに返してくれない。
裁判になったのですが、敷金を返さない理由が「外国人だから返す必要はない!」と言い張ったという。なんじゃそりゃ?です。もちろん、敷金は返還されましたが、こんなことを平気で言う人がまだいるということです。
 アメリカの場合は、何の理由もなく外国人だからという理由で部屋を貸すことを断ると、その不動産は営業停止処分されます。ちゃんと法律があるのですよ。でも日本では、簡単に断られる。一緒に探した夫婦は、かなりの日数をかけて探して見つけられなかったのですが、結局知り合いのお友達の古い一軒家がたまたま空いたので貸してくれるということになりました。とってもラッキーでした。 外国人の人達は住居を選ぶ時 選択できる場が少ないのです。

 私達の時は、いくつか見て回ったうち、けっこう親切な不動産の方がいて、すんなり決まりました。
駅から歩いて行ける場所、しかしかなりの坂道を上らなきゃいけない急斜面に建っている。でもベランダからは見晴らしが良い。
 はじめ勧めてくれた物件とは違ったのですが、坂なだけでそれほど悪くないと思ったのでここに決めました。6階建てのマンションですが、上階の駐車場が入り口になっていて、階段を下りてそれぞれの室にいくという状態です。道路から入って下から上がれれば楽なのにと思ったのですけどね。心臓破りの坂を上ってやっと家に着く。
不動産の方は「ほんとにここでいいんですか?」みたいな雰囲気はあったけど。 まぁ、ここで良いねと決めました。  

    はい。とんだ大間違いでした。  

 まあ、外国人だからとかは ここからは 全く関係ない話ですけど。

 初めの一年は、手入れもされてて良かったのですが、翌年からいつの間にか草ぼーぼー。階段にはクモの巣、しかも巣がほこりをかぶって垂れ下がる。階段を上ってくるゴキブリと対面したこともあります。私たちの部屋は角の棟だったのですが、サイドも前斜面もジャングルと化した庭は、ありとあらゆる虫、見たこともない虫も発生して時々家の中にやってくる。きっと虫好きで昆虫図鑑なんかもってたら楽しいんだろうけど、あいにく虫は好きじゃないです。
うちの下の部屋の人はベランダにドグロをまく蛇がいたと。 
 階段の蛍光灯も付いたり消えたりが始まって、1週間以上経っても取り替えない。踊り場のライトも消えてしまった。 その頃、私も仕事をしていて帰りが遅くなると、真っ暗になる。月明かりと壁をつたって降りなきゃダメな感じ。そしてとうとう階段踏み外して転んだ。擦りむき傷でたいしたことなかったけど、さすがにこれじゃみんな危ない。翌日、管理会社に電話した。
 「もう、うちではそのマンションの管理はしてないです。」 「は?」 「もう、そちらとは契約してないのですよ」
 「え? そうなると今後の管理とかはどうなるのですか?」「こちらではわかりかねますので、直接大家さんに電話をかけてみてください。」とのこと。電話番号を教えてもらって電話する。
 電話した先は会社だった。こちらの住所と名前というと「少々お待ちください。」と言われてからしばらく待たされ、そしていないと言われた。用件を聞かれたので、これこれと伝えてもらうことに。
 でも管理をしていないのに、私達は管理会社宛にずっと管理費を払っていた。大家もだけど、管理会社も管理しなくなった時点で連絡してくれれば良いのに。管理費は大家に払ってくれとの事だった。
 
 しかし、大家からの連絡は無し。全く何もされていない。しかたなく、旦那さんは蛍光灯を買って来て取り替えた。踊り場の電灯も取り付けた。ここのマンションは引っ越しの出入りがちょくちょくある。仕事をしてたせいか住人に全くと良いほどあっていなかった。(後できくと皆、近所の人の顔をよく知らなかった。私達も引っ越し初めの挨拶だって、下の階の人だけがいてみんな留守。)
 で、引っ越しの時に誰か踊り場のランプカバーを破損していったらしくそのまんま。一番下の庭先にちょっとスペースがあって脇にメッシュのゴミ箱がある。このゴミ箱も引っ越しで誰かがいなくなる度に、普通ゴミじゃないものが捨てられてたりする。 旦那さん、これをゴミ袋に入れて屋上の(ようするに皆の出入り口のマンションゲートですね)ゴミ捨て場に運んだことも。せっかくの木に葛が巻き付いててこのままじゃこの木もやられちゃうからと、のこぎりを買って来て葛のツルを切って、根こそぎ取り除いたり、草刈りを始めた。花も植えたりしてたんです。
 
 そして、ポストに1通の手紙。 なんと裁判所から  旦那さんが何かしでかしたのかと慌てて中身をみると
 大家がこのマンションの支払いができなくなったということでした。バブルの時に何億かで建てたらしいけど結局、支払えなくなったらしい。 そのために、家賃の支払いは大家宛じゃなく、こちら宛に変更する事...などなどでした。

 ところが管理費は別ということなのです。全く管理されていないのに、管理費を払わなければいけないのもおかしいですけど。 後で知ったのですが、20件ある内、管理費をまともに払っていたのは、うちとうちの下の部屋と数件だけだったと。しかも管理費は値段バラバラでうちとうちの下の人が一番高かったという。途中、皆が払っていないとわかった時点でも、旦那さんは、何か起こった時に一番不利になるのは外国人だから、みんなが払っていないとしても法律上は払わなければいけないのであればと払うと。う~ん。こういう時、超まじめなんだよね。でもまともに管理してないのに払うのはおかしいと思うよね? しかも自腹で電灯取り替えたり、庭の草刈りとかゴミ掃除も何もするのにね。
  私達の棟の反対側にも外国人が住んでいたけど、彼らは途中から部屋代も払っていなかったらしい。これは後で大きな問題になるはず。こういうことをする外国人がいるから、他の外国人が迷惑するんだとぼやいてました。でもね、みんなが支払っている部屋代は別のローン会社に支払われる訳だけど、今現在の入居者だけと言うことになっているのね。だけど、空き部屋になっていることにして、そこに人を住まわせて直接大家に部屋代がいくことになっていた何部屋かがあったのです。(これっていけないことじゃないの?)しかもここのマンション、古くから住んでいる人ほど家賃が高い。最近になって(空き部屋になっているはずの部屋の住人との差8万円! 酷いよね。しかも最近越して来た人は管理費も払っていなかった。

  壁も庭も何も荒れ放題になって 更なる新種の虫があちこち現れるようになった。
 ある時、世話好きなおばさんAさんがやって来て「このマンションに住みだしたけど一度みんなでお話し合いしましょう。」とのこと。そこで、はじめて住人の人たちに会うのですが、どうもこのマンション、問題だらけだったのです。

 築13年のマンションで、一度も水タンクの清掃がされていなかった。夏場、時々水が生臭かったのです。遊びに来た人にも言われた事あるし。 おまけに浄化槽も一度も汲み取った事が無いと。一番下にすんでる人は暑い日なんてよく臭ってたらしい。でもそれがどこからくるものか全然わからなかったと。調べればいろんなぼろが出てくる。上階の入り口である駐車場はもう危ない状態で、トラックなどが入ったら崩れる可能性がある。etc...とにかく近所でも(いや、この地域でも)役所でもお手上げの悪名高きマンションだったのです。
 衛生の管理とか全くできていないのに、役所は注意するだけで何の処罰もできないという。注意だけで動くんだったら最初からこんなマンションにはならないよね。
 仮の管理会社がこのマンションをまっぷたつに割って向こう側の住人にはあったらしい。こちら側は無かったのですけど。
なんか複雑なんですよ。

 とにかく、飲み水だけでもきれいにしようという話し合い。このAさんがいろいろ提案した。
 みんなで1万円ずつでも出し合って水タンクと水道パイプをきれいにしようと。ほんとうはもっと高いけど知り合いの会社に相談したら1件あたり1万円で良いとのことだと。 だけど、管理するべき大家が払わないで なんで私達が支払うの?ーとみんな思うのは当たり前ですよね。 みんな賃貸で,いつ出て行くかもわからないのだし。
 いろいろな問題があり、それをAさんが大家に話をしたら、大家が言ったことというのが
 「店子(たなこ)が御上(おかみ)に向かって 何様だ!」と、言い放ったらしい。 
 聞いた時は「へ?...」それしか言えなかった。『腐っても鯛』ってこのことをいうのねとーもう、みんな激怒するというか呆れた。

 結局、法律的には管理費を払わなければいけないことになっているから、その管理費を大家にではなく、私達住人で管理するということで大家に時下談判すると そのAさんが掛け合っていました。
  結局、このおばさんAが中心になって ここの管理をまかされたという形でやっていくことになったのです。 
  ただ、それもまたスムーズにはいかなかったのですけどね。

 その2へ つづく...