満ちるは桜。

好きなものを書いてる普通の人日記。

そして皆素直に傷つく

2009年07月21日 18時21分20秒 | 漫画
『ヨイコノミライ』の感想を、また書きたいと思います。
こんなに考えるなんて、やっぱ面白い漫画だなぁ(笑)。
ネタバレしていますので、お気をつけくださいね。
ちなみに、「無能オタク」というのは、
大してマンガもイラストも描かないで、
読んだマンガについて感想ばっかり述べているオタクを、
ただ単に居場所を求めている「無能オタク」と書いていたので、そう書いています。
私自身はそれを「無能」と書き添える必要性があるとは思っていません。。

私の気持ちの変化を、矢印を入れて書くと、

『痛い気持ちになるマンガ』なんだ、と思ってワクワクしていた。→
実際読んで、キャラに色々重ねてみた→
最後、ホラーを読んだような気持ちになった。

さらに、ひとつ書くと、「イラッとした」でしょうか(笑)。
最初、読み進めて最後まで読んだら、
自分の進むべき道について悩むのかと思っていた、のですが。
違いましたね、イラッときましたね。多少。
そしてそれを、マンガのキャラと似たような自分が、
図星指されてイラついた、と思っていたのです。
平松さんの、友達が絵が上手くなって焦る気持ちや、
素直に褒められない気持ちは、わかります。
私は部活仲間やオタク仲間に褒められるということが殆ど無かったので。
相手の絵が上手くなってて焦る、そういう気持ちはすごいわかります。
でも、それと物語の本筋は違うような。
点で共感しても線としては共感しないというか。
それにしても、杏ちゃんのキャラ設定は上手いですよね。
これが、杏ちゃんが高校生作家だったら、
このマンガは全然印象が違うと思います。
だって、杏ちゃん=作者本人の代弁者というのが露骨になっちゃうし。
でも、ほんとに漫画家である母親が「自称批評家によって心を傷つけられた」
という風に、漫画家が「無能オタク」によっていかに傷つけられたかは書くのが、
なんともいえません。
でも、先生によって無能オタクは残酷な未来しかもたらされない、この差(笑)。
無能オタクは相手の話を聞き入れないから、
ちゃんと真摯に受け止めている、
心が壊れるまで頑張る漫画家を無意味に傷つけるなってこと?
でも、自己保身に走ったのが「無能オタク」だけなのが、
なんともいえないなぁ。

ただ、私は『ヨイコノミライ』みたいに、
「あのキャラはさ~!」「あの監督はぁ!」
みたいに、オタク仲間と話すことが無かったので、
共感しづらかったのかもしれません。
だって、皆「マンガが好き」って言う共通点以外、
全然交わる部分が無かったんで、話しようが無かったんだもの。
ただ、部活に所属しているときに、
傷を舐め合うように内輪で褒めあっていたのを、
気持ち悪!って思ったことが少なからずあるので、
杏ちゃんを完全否定する気も無く。
「投稿したら?」って言われながら、延々しない。
でも、部活内ですっごい褒め称えられていて、本人もまんざらじゃない。
そういう気持ち悪さを切り取って見せ付けたかった、
というマンガなのだったら、秀逸です。
でも、人格が崩壊するっていうラストは、あんまりじゃないですかねー。
話し聞かないんなら、君らが大好きなマンガをもってして、
伝えてあげる、その気持ち悪さ。ってか?
というか、先生ご自身が「漫研出身で漫画家にちゃんとなった人」
であるから、余計に素直に痛がれ無いのかもなぁ。
だって、作者ご本人がこのマンガで言うところの「数少ない存在」なんですよ。

それにしても、瞬君は好きだった。何でだろう。
やっぱ心のどこかでは「何かをしている、未来を動かしている」
そういう人に対してうらやましく思っているからなんだろうな。
話しているだけじゃ、何も始まらないって言うことですよね。
言うは易し行うは難し、です。
うん、やっぱこのマンガのメッセージは身にしみてわかっているようです(笑)。


やっぱマンガって大好き!
このマンガについて色々考えてたら一日過ぎるのすごい早かった。
色々色々もっとマンガが読んでみたいです。

最近カントリーマアムが美味しいです。
サクサクのあるんでしたっけ?食べたいなぁ。
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ヨイコノミライ~生産性の必要性~(ネタバレあり、そして長いです)

2009年07月21日 00時16分31秒 | 漫画
と言うわけで。

『ヨイコノミライ』4巻、購入しました☆
なんと、ぺんぎん書房版の1巻も売っていたので購入しました。
ちなみに、中古じゃないのよ。だからビックリなんですよ。

感想はまた書きたいと思います。
最後ホラーかと思いましたよ!
でも、それでもちょっとカップルに萌えてしまう(笑)。
 
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

と言うのを、直前の記事で書いていたのですが、
直前の記事をちょっと文章直したので、この部分も切り取りました。

で、感想です。

今、マンガを手に持たずに読み終えた感覚だけで感想かいてます。

思うのは、『オタク』って何?ってこと。このマンガにおいて。
私は、オタクっていうのは、

知識がいっぱいあることに何かしら優越感とでもいうような感覚があって、
誰かに「知ってる?」っていいたい、共有したい気持ちがある。
でも、マンガ好きじゃない人に対しては、その気持ちが大きければ大きいほど、
後ろめたさ、劣等感を抱いている。
そして、それを含めて自分なんだ、と思っている。
しかしその劣等感が大きければ大きいほど、
オタ仲間の中では「自分のがディープ」って言いたくなる。

ような気持ちがある人だと思うんです。
大概が絵とか描くんだけどね。小説の人もいるけど。
でも、『ヨイコノミライ』の中で、マンガもイラストも詩も書かない人は、
「生産性のない無能オタク」といわれてしまっていたような。
しかも、何も変わらない部活の事を「ぬるま湯」に浸かった、
ある種「その空間はその年代の子に必要っちゃ必要だけど、
本当に進みたい夢へは一生手が届かない場」
とでも言いたげな、そんな感じがしました。
つか、ラストは「ああいった場所は必要」と説きながら、
全然明るい場所として描写していないし。
少なくともぬるま湯と表現されていた部活は、
全然良い場所として表現されていませんでした。最後まで。

でも、ひとつだけ言わせてもらうと、部活にそんな事求めてない気がする。
そんな事と言うのは、プロになりたいからとか、そういう部分。
と言うか、私が部活に入った理由が、漫画家目指してるから、とかじゃないし。
私が違うからみんな違うって言うのが正しくないのは承知してます。
ただ、じゃあ他の部活の人はその部活に入ったら
全員がプロ目指してるんですか?そうじゃないよね?って話になりますよね。
つか、ホントに漫画家目指してる人は、投稿してます。
部活で楽しく語りながら、自分のしたいことは自分で勝手に、
それこそ杏ちゃんみたいにしてるはずです。
はずというか、してる。
だから、高校生とかでデビューしてる人とかがいるんだよ。

最初読んだときは「無能オタク」と書かれていて
「自分も今はそうなのかなぁ」って思ったし、グサッときたんです。
グサッとくるのは、一番しょーもないオタクとして描写されてるから。
しかしながら、段々「違う気がする」とも思い始めまして。
でも、漫研にただ居場所を求めているのを「無能オタク」と言っていることからすると、
『ヨイコノミライ』の場合、創作する人に優位性を持たせている気がする。
創作している人のほうが、オタクの中でもまだ良い、と言うか。
でもオタクはオタクだろう、って、思ったりもするけどね。。

ただ、『ヨイコノミライ』はそれをいいたいのではなくて、
オタクの中にそういう「夢を語りたいだけの人」がいる、
っていうことをいいたいのかなぁ。
それって、どうなの?というメッセージ?
動き出せ!というメッセージ?
なのかなぁ。

キャラが濃すぎると言うのは、キャラ設定として良いなぁ、と思う。
何でかっていうと、重ねやすいから。
と言うのは、キャラが薄いと「似てる!この子超似てるよ!!」
って、ホントに似てない限り言いづらいと思うのです。
しかし、キャラが濃いと
「こんな濃くはないよー!でも、○○なトコは似てるさ!」
って、言いやすくなる、と言うか。

瞬君と桂坂さんの2人の描写が好きだった。
そのカップルと言うか瞬君が好きだった。
結局くっついたんですよね、ああ、良かったなぁ。
と言うか、あんなに途中で読んでいて「痛いな」とか、
平松さん怖いよとか、思ったのに、
結局この2人が色々話してるシーンが一番好きっていう(笑)。
やっぱねぇ、そういう恋愛描写って好きなんですよねー。



⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


この記事の続きです。
むしろ下の記事たちに自分の書きたい事が詰まってます。


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だからなのかヨイコノミライの記事にここ2~3日アクセスが多くなっていました。でも一言いいたい。あれ、感想に続きあるんです…(笑)多分この記事も読まれてない方もいる...

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