池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」③ おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」第3回

2019-07-03 17:10:28 | 地域情報

久しぶりに日光を感じて、起床したので、今朝は久しぶりの多摩川です。

気温も湿度も高かったので、残念ながら富士山は見えず。

そう言えば、もう7月ですから、土手の草も随分背が高くなりましたね。

花が随分少なくなっているところ、

雑草の中に一株、綺麗な黄色を映している花がありました。

画像検索では、マツヨイグサ

当たらずも遠からじ、と言う感じなので、同属のものを調べてみると、メマツヨイグサ、これでは?

Wikiでは「道端や荒地などに生える雑草」という、ちょっと残念な言われようですが、緑の中に、明るい黄色が映えて、綺麗ですよね。

 

さて、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第3回(最終回)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」のレポート後編(ラスト)です。

前編のポイント

  • 日本は綺麗な水の土壌で、農耕を営み、たんぱく質は主に大豆から摂っていたため、大豆の食術が発達した。しかし、食料自給率が低い現代、海外からの食料輸入と同時に、食文化(肉食)も入ってきている。しかし、よく考えずに取り入れると、それは日本の風土に合わず危険である。
  • 地形上ヨーロッパの自然水は硬水が多く、適した使い方はあるが、飲料水としては不適当であったことが、ワイン文化のひとつの背景である。
中編のポイント
  • 古代から中世にかけて、ヨーロッパは水(川)の衛生状態が悪かったので、ワインを作って飲むようになった。
  • フランスの地形はワイン葡萄を栽培するのに適していたことも一因。ヨーロッパ中に広まったのは、キリスト教の影響も大きい。
なんとなく、示された事例からこう言い切るのは、論理的でないという気がしなくもないのですが。。。
 
そして、後編は、ヨーロッパはこうなんですが、日本はどうか?食の国際化は?食の安全は?です。
 
その前に休憩時間のおしゃべりから。
  • 大田市場に行ったことある人?お鮨安い。豊洲は観光客向けで高い。豊洲は温度管理のためにガラス張り。大田はオープン。7時からセリ。見学は無料。大森からバスか、モノレールの流通センター前から。膨大な量の食料を実感して欲しい。

そうですね、最近、築地に行きましたが、外国人だらけでしたね。

東南アジアにいる時は、市場に行くのが好きでした。オープンどころかバラックの。

その土地の生活感を感じるんですよね。

20年前のラオスのシェンクアンの市場、あんなの二度と見ることないだろうな。

あそこで売っていたものの、食べることができなかったハリネズミは、後にハノイで食べられました(Xuan Chu(ベビ料理)(2012.12.8))。

(当時、GEOCITIESにHPを作っていて、シンガポール生活とか近隣国への旅行記を掲載していたのですが、GEOなくなっちゃって、ご紹介できないのが残念です。そのうち、このブログで、20年前のHPの記事を再生したいと思っています)

  • (ワインを飲むと頭が痛くなるのは?の質問に)亜硝酸ナトリウムという防腐剤が入っている。ヨーロッパからコンテナに積んで、赤道を2回越えるので、2度沸騰してしまう。中国経由になると、税関で意地悪され、日本に着くまで2ヶ月かかる。
  • 日本の防腐剤の入っていないワインを飲めばいい。輸入物も高いのは大丈夫、高い理由は輸送コストだから。(空輸?)

こういう話はよく聞きますね。

昔は、お酢もそんな事言われていましたっけ。

日本から欧米に輸送する時、沸点が低いので赤道で沸騰するので、欧米の寿司は美味しくないとか。

 

さて、(講座)後半の始まりです。

  • それぞれの国に食文化がある。基本は水と酒。だから、ヨーロッパのワインを引き合いに出した。
  • 大田市場は、夜中に日本中から野菜、果物が集まる。その物量、活気、エネルギーをバルコニーから見て感じることができる。
  • 問題は、かなりの量が、輸入物。大井埠頭に近いところに建てた理由はそれか。
  • そして、ターレに乗っているのは外国人が多い。仲卸のところに外国人女性がたくさんいて、小分けに袋詰めしている。今、スーパーではやっていない。
  • レタスすら海外から輸入している。
  • 日本の食物自給率は低い。(カロリーベースで38%)

市場で多くの外国人が働いていることは、食の国際化に関係ないとは思うが、大量の輸入食物を扱っているのはわかります。

昔、ドバイに出張した時、スーパーで売られている野菜が、日本では福島県産とか書かれているのと同様に、オマーン産とか国名で書かれているのに意表を突かれましたね。それから10年、日本もそうなりつつあるのでしょう。

  • 飛鳥時代、天武天皇が獣肉忌避令(肉食禁止令)を出した。牛、馬、犬、猿、鶏の5種。仏教の、四つ足は食べないという考えなので、鶏は後にOKになった。ウサギも二本足だからいいという解釈。だから、ウサギは一羽、二羽と数える。(みんな、へえ〜)
  • スペイン、ポルトガルから渡ってきた、カステラ、ボーロは和洋折衷。現地のカステラはボロボロして不味い。しっとりと日本風に改良した。献上された信長がこれはなんという名前か?と聞いた指先が城の絵に向いていたので、宣教師が誤って”カッスル(キャッスル)”と答えたことから、カステラになった(そうなの?)
  • 江戸時代は日本食文化の最盛期。
  • (歌川広重の「日本橋」を映して)活気があった。みんな笑顔と、ルイス・フロイスが報告した。(フロイスは、江戸時代ではないと思うが、、、)
  • (天ぷら蕎麦の屋台の絵を映して)外食が多かった。天ぷらは菜種油で揚げていた。
  • 江戸は、男性人口が圧倒的に多かった。三下り半は女性から。子連れ出勤は男が。大工は、子供を連れて行くと、見習いの若者がゴザを広げて、先輩たちの子供の面倒をみていた。
男性人口が多いのは、よく時代物の小説にもでてくる江戸時代の社会背景ですね。男は、地方から流入するんですけど、女性は簡単(安全)に移動(移住)できる世の中ではありませんでしたし。
  • (北斎の富嶽三十六景の神奈川沖浪裏を映して)八艘船は、初鰹を急いで築地に届けるため。1匹300両ともいうから、すしざんまいのマグロみたいな話。初物食いが流行っていた。
  • 幕末から明治にかけては、明治天皇が肉を食べたと報道されるに至って、今半のすき焼きなどが流行って、現在も当時の原型を保っている。

 

あまり、まとまり(流れ)のある話ではなかったのですが、

  • 現在の日本は海外からの食料に頼っている。

歴史的には、

  • 日本は元来、肉食ではない。
  • 安土桃山時代に、外国からの食文化が入り始め、日本で和洋折衷。(それまでも中国からは色々伝わっていると思いますが、”洋”というのはこの時代からかな)
  • 日本の食文化は、江戸時代に色濃く出ている。
  • 幕末から明治に、外国の食文化が再び入り始める。

てことが言いたかったのかな。。。

 

そして、

  • 食文化は良い悪いではない。取り入れられるかどうか。
  • 取り入れるには食の安全性が大前提。鶏肉でも、唐揚げで火の通りが悪いと危ない。人が亡くなったら、唐揚げ好きとか関係ない。
大原麗子が鶏肉で死んだと話されていたので、WEBで調べると、大原麗子はギランバレー症候群にかかったことはありますが、死因には関係ないのですが、鶏の生肉でギランバレー症候群は発症することから、繋げてしまったのでは。あるいは繋いでしまった記事を読んだのかも。
  • 輸入食材は、生産者の顔が見えない。
昔、火の通りの悪いポパイズ・チキン食べて、バンコク・クリスチャン・ホスピタルで生死をさまよったことがあったな〜。回復した直後の、病院食がフライドチキンだったっけな〜
  • 貧しい国では現在も飢餓がある。国民が飢えているのに、日本に売って、現金収入を得る、飢餓輸出が問題になっている。日本も、海外から買えるから良いというわけではない。
  • にも関わらず、どれほどフード・ロスしていることか。
  • 海外から帰る経済力がいつまで続くかもわからない。

では、どうするのか?

  • 肉食を見直す。

安全性から、話がぶっ飛びましたね。。。

  • 畜産物には、飼料(餌の穀物)が必要。飼料のトウモロコシは途上国の人の食料。
  • 一食、肉をやめると飢餓が減る。
  • 先進国で少し制限する、捨てる分を減らす。(先進国と途上国が)お互いに食べるには、肉食を減らす、捨てない、それでWin Win

わからなくもないが、、、元々肉食ではないから、日本はそれができる、と言いたいのかな?

  • 食文化は、その国の背景を背負っているので、良い悪いではない(again)
  • 韓国料理のユッケ、レバ刺し、安全から言えば、食べない方が良い。安全という物差しを持つことが重要。
  • 安土桃山時代のように、日本風にアレンジするとか。
  • 菜食主義になれとは言っていない。過激菜食主義者のヴィーガンが、動物の着ぐるみで、レストランに入る客を妨害しているのをみたが、強制はよくない。強制は良くないが、肉食をもう一度考えてみる。

まあ、わからなくもないが、食の安全から肉食の話だったのに、肉食を制限して飢餓をなくそうというのは、、、

肉食自体が減ると、生焼けの肉で食中毒にかかる危険性、というか確率が下がる?とでも言いたいのかな???

  • 曹洞宗の開祖、道元の教えに「典座教訓」というものがある。典座は道元が修行していた天台宗の最高位。食物には全て命がある。食べることは命をいただいていると理解しなくてはならない。従って、それを理解して、徳を積んだ典座でなければ料理をしてはいけない。
  • 命を頂いているのは、どの国も一緒で、その命をかき集めて日本に送っている。いつまでそれが回っていけるか。典座の考えを持たなければならない。
  • 食料が世界から来ていることを実感するために大田市場へ。

で、日本の食文化、安全性の部分は終わりです。

最後は、急に、食べ物を大切に。になりましたね。。。

なんとかポイントをまとめると、、、

  • 食文化は良い悪いではないが、安全性という物差しを持つ必要がある。
  • 日本は60%以上の食物を輸入に頼っていて、フードロスも問題だが、世界には飢餓が存在する。(元々日本になかった)肉食を見直すことで、飢餓を防ぐことができるかもしれない。
  • 命が宿っている食べ物を大切に。

かなあ。。。

肉食=外来文化=危険=飢餓の原因、みたいで何だかよくわからない、というかテーマなんだったけ?という最終回でした。

硬水やワインの話も、何だったのかな?

硬水やワインも通して、個々のトピックは面白かったけどね。

そして、最後は、また唐突に、、、

  • 美味しいワインの飲み方教えます。
  • みんなで飲む、食べながら飲む、おしゃべりな人と飲む、空気の良いところで飲む(アルコールの分解には酸素が必要)、お酒でオープンマインドになる。
  • アルコールの分解が遺伝的にできない人(講師)もいるので、飲めない人には飲ますな。
  • アセトアルデヒドを分解するには、甘いもの、チョコレート、デザート
  • ちゃんぽんはしない。ビールならビール。深呼吸しながら飲む(アルコールの分解には酸素が必要だから)
  • 急な運動でアルデヒドが出るので、(終電に向かって)階段を走るのは良くない。
  • 酔いたい時は、逆のことをすればいい。でも、美味しく楽しく。

さらに、

  • 一回きりの人生を楽しむには、学ぶこと。今日参加の皆さんは学んで人生が豊かになりました。

そうですか。ありがとうございました(苦)

 

そして、QAですが、

  • (コントレックスがミネラル補給にいいと(ハンドアウト)に書かれてあるので、ポカリと混ぜたらいいスポーツ飲料になる、という意見に、)いいと思うが、オーボ(?)という酸素の入った水もスポーツにはよい。
  • (水道水を飲まずに、外国産の水をわざわざ買うのはファッションか?)日本の水道水は活性炭で濾過され、ピカイチ。輸出されるくらい。水道の本管からはOK。4Fまでは直結式なのでいいが、受水槽を介していると、先日泳いだ馬鹿がいたように、安全性は、ビルの管理者に依存することになるので、赤ん坊のミルクなど、用心のために水を買うのもいいかと思う。
  • (日本産のワインでも頭痛くなるが)日本のワインでも防腐剤が入っているもの、入っていないものがある。入っていないと味が軽くなる。3000円くらいする。輸入品でもちゃんとしたものはある。コンテナの一番下は、船底に置かれれば、下は海水なので温度変化は緩やか。ただ、そういう手間をかけると、輸送コストで値段が上がる。防腐剤の量は決まっているし、動物実験で安全は保障されている。

でした。

 

まあ、なんと言いますか、個々のトピックは面白かったのですし、個々のメッセージもわからなくもないのですが、文脈と結論は、、、でしたね。

これで、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」全3回終了です。

それぞれ面白かったですし、健康、栄養、食の安全に対する認識が上がり、知識が深まったと思います。

一応、本ブログの関連バックナンバーです。

第1回 認知症と食事①(2019.6.3)

第1回 認知症と食事②(2019.6.4)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸①(2019.6.18)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸②(2019.6.19)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸③(2019.6.20)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜①(2019.7.1)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜②(2019.7.2)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜③(2019.7.3)

 

明日は、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の最終回(第4回)行ってきます!

ではでは


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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