連休に入る前から、入っても雨模様が続いていて、ちょっと鬱とした気分ですが、
それを吹っ切るべく、ちょっと遠出してきました。
府中のサントリー東京・武蔵野ブルワリーまで、
「ザ・プレミアム・モルツ講座」に参加するために。
普通の工場見学ツアーもありますが、プレミアムモルツにより深く触れようと、たまたま空きがあったので予約して参加することができました。
南武線の府中駅から歩くか、分倍河原駅からシャトルバスに乗ることになるのですが、
いつも歩いているガス橋を超えれば、南武線の平間駅なので、そこから40分弱です。
「歩くの?」という妻は、川崎に出て、平間で合流です。
なお、折角、府中まで行くので、何か近隣にないかと調べると、大国魂神社、武蔵国府城跡というのがあるので、府中駅で降りて、まず大国魂神社、武蔵国府城跡を巡って、分倍河原まで歩いて(10分くらい)、シャトルバスでビール工場に行くことにします。
大国魂神社、武蔵国府城跡の話は、次回ご紹介します。
さて、分倍河原駅前の新田義貞像を眺めながら、結構な人数の他の参加者とバス停に並んで、シャトルバスを待ちます。
新田義貞像の由来は、鎌倉幕府軍との戦がこのあたりで行われたからで、新田義貞像は鎌倉(南)を向いているとか。
工場前は、バスで十分もかからず到着し、受付を済ませ、ツアー(講座)開始を待ちます。
最初に、普通の工場見学ツアーが出発し、その後、「ザ・プレミアム・モルツ講座」組が出発します。
「ザ・プレミアム・モルツ講座」は、プレモルに関する講義があるので、工場見学ツアーより20分長く、スクリーンのある部屋で、まずはその講座からスタートします。
「ザ・プレミアム・モルツの特徴は、”深いコク”と”溢れだす華やかな香り”。プレミアムビールの理想を追求し、素材と製法に、徹底的な「こだわり」をもってつくられています。」
と宣言された通り、厳選された素材の説明を受け、実際の味、香りを感じてみます。
麦芽:ダイヤモンド麦芽の試食、とても香ばしくて、これだけでも美味しい。
ホップ:ファインアロマのフェレットの香り(輸送中に変質することを防ぐため、原産地でフェレット化して輸送すると)
天然水:自然の地層に濾過され、地下深くから組みあげた天然水は泡が異なると、この時点では”泡のみ”試飲。確かに、プレモルの泡は超滑らかですからね。
さて、講義の次は、工場見学です。
新しくできた部屋だそうで、仕込釜などの設備を見渡せるのと同時に、
ガラスがスクリーンにもなって、紹介映像を参加で観ます。
そこから降りて、仕込層、仕込釜(煮沸釜)を見学します。
このフロアでこの工場の全ての麦汁を作っているとのこと。
他の参加者とガイドさんの会話が耳に入ったものなので、定かではないのですが、この工場では1日に100万本作れるとか。
写真撮影は基本的にOKなのですが、煮沸釜の中はNG、とのこと。そこがプレモルの肝なんですね。
次の工程は、発酵です。これは酵母が詰まったタンク。
麦汁(糖)に酵母を加えると、アルコールと炭酸ができるという説明がありました。
ただ、この時点では、まだ”若ビール”(ガイドさんの呼び方)なので、
タンクで”貯酒(ちょしゅ)”する、熟成させるそうです。
これは貯酒タンクの蓋?
元タンクを使った通路を通ります。
なお、貯酒は、零度で、2、3週間熟成させます。時間に幅があるのは、タンクごとというか麦ごとに違いが出るので、醸造家が五感を働かせて、熟成の判断をする。1日に5Lも味見することがあるそうで、それだけ「こだわり」をもって作っているとのことです。
謹んで、飲まねばいけませんね。
熟成が終わると、澱(おり)などを取り除くために、ろ過装置に通します。
そして、ようやくボトリング(パッケージング)です。
まず、ビデオで説明を受け(酸化が品質維持に最悪なので、まず炭酸ガスを充満させ、酸素を追い出すなど)
ボトリングではないですが、箱へのパッケージングは丁度行なっていたので見学できました。
ただ、流れているのはプレモルではなく、缶チューハイだそうで。奥の方で、金麦の箱が流れていました。
なんだか、USJのバックドラフトのアトラクションを思い出しました。
そして、次はいよいよ試飲です。
工場見学ツアーは、レストランのようなところで飲んで終わりのようですが、
プレモル講座の方は、飲み比べなどの講座内容が続くので、
最初に講義を受けた部屋へ。
でも、まずはプレモルを一杯♪
飲み方にも「こだわり」が必要で、
目で見て(明かりに照らして)、香りを感じて、深いコクを味わうものです。
それと、おつまみも「マリアージュ」を意識し、ビールの性質に似たもの同士を合わせると良いとのことで、プレモルには、まず香りの強い粒々煎餅で。
フルーツゼリーも置いてあって、これは後述のエールの香りに合うからとのこと。
これらは、私的には非常に賛成。プレモルはナッツで、エールはドライフルーツで飲みたいと常々思っているので。
(JALの交際線も、最初のドリンクに一律、納豆マメとおかきではなく、ナッツとかドライフルーツを選ばせて欲しかったっけ)
合計三杯の試飲を行うのですが、二杯目は、エールビールです。
違いの説明は、下記スクリーンの通り。
エールビールには、ガイドさんオススメのフルーツゼリー。
注いでくれている担当の方にも、「私はドライフルーツでエールを飲むのが好きなんです!」を要らぬアピールを。
三杯目はお好きな方を、というのと、注いでみたい人はどうぞ、と。
全員は注ぎ体験はできないのと、参加者が触れるサーバーがプレモルだったので、私は専門家が注いだエールで。
ちなみに、お隣の参加者がグラスの形が異なる理由を質問していましたが、泡で炭酸が抜けないようにするモルツと違って、エールは香りをしっかり味わえるようチューリップ型にしているそうです。
お向かいの参加者は「なぜ、ザがつくんですか?」と質問していて、ガイドさんが「他にない唯一のものですから、ザをつけています」と答えられているのに、プロ意識を感じました。
注ぎ体験ができなかった方向けというわけではないでしょうが、説明の流れとしては適切なタイミングで、「電動式神泡サーバー」のアピール。
これ、スーパーでも目に入って、気になっているのですが、これに慣れてしまうと。。。
美味しいのは工場直送なので、ここで注文いただけます、というのは本当によくわかります。
よくわかりますが、プレモルは”普段飲み”にはできないんですよね、経済的に(苦)
最後の商品紹介で、「ザ・プレミアム・モルツ講座」は終了です。
シャトルバスの時間まで、微妙にあって、売店で待たされます。参加者の皆さん、結構買って帰りましたね。
気持ちはわかりますが、私は、帰りも平間駅から一時間弱歩くので、プレモレ買うにしても近所のスーパーで。
最後は、ユーミンのサインです。
何にしても、工場見学は楽しいし、しかもビールだと嗜好にもあっているのでいいですね。
一時は、醤油工場とか結構行っていたのが、海外赴任で足が遠のいていたところ、たまたま別件のダイレクトオファーメールがサントリーから届いての、工場見学ツアー発見でした。
一年前に、川崎の味の素に行きましたが、また色々調べて、参加してみたいと思いました。
さて、次回更新は、サントリービール工場に行く前に寄った大國魂神社などの紹介です。
ではでは。
先々週の福島に続いて、妻の実家の葬儀に行ってきました。
その間の記事、科学技術館、国立科学博物館と、ちょっと佐賀旅行からの流れから唐突感が感じられたかもしれませんが、
しばらく前に行った時、書き留めておいたものをこのタイミングでアップし、間を埋めさせていただきました。
なんだか、こういうのは続くもので、続くのも嫌なものです。
とりわけ、娘の旦那に対して、非常に好意を持ってくださり、歴史などの趣味も合った義父の他界は、妻の実家を往復する体力的な疲れよりも、後を引く心の疲れが重くのしかかります。
しかし、大往生であったと思いますし、一年前に先立った義母と共に、高いところから見守って頂きたいと思います。
他方、うちの方は、父母ともに元気過ぎ、活動的過ぎて心配です(山で遭難して、救助ヘリの費用何百万円とか請求が来ても困るし)
さて、そんな慌ただしい先週の後半でしたが、
三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。
ナウシカもトトロも好きですし、見ないわけではないのですが、私的にはそれほど、、、しかも、作品リストで確認したら、いくつか飛ばしつつ、最後に劇場で観たのは「ゲド戦記(2006)」でした。
では何故、というと、奥さんが行きたい行きたいと主張して、先月、ようやくチケットが取れたのが、この日時だったので、
実家からの帰宅で疲れてはいたものの、せっかくなので三鷹まで足を運びました。
ところで、池上から三鷹まで、車(もしくは私の徒歩)であれば、環八を上って、府中街道に曲がれば近いような思えますが、電車となると新宿に出るか、川崎から南武線で立川行って(ないない)、と割と面倒です。
その新宿に出て、中央線で行くことにしました。
30年近く前、初期配属が三鷹であったので、なんとなく懐かしさがあります。駅前は記憶と全く異なっていましたが、
その南口から、送迎バスでもいいのですが、有料だし、早めについたのと、自分の思い出から玉川上水に沿って歩いて行きたかったので、奥さんを騙してそうしました。
駅からは1kmちょっと。徒歩15分くらいです。
それでも、トトロの受付に早く到着してしまったのですが
混んでいなければ、前倒しで入れるのでしょうか。
「◯時のチケットをお持ちの方、早めに入れますよ〜」との案内に誘われて、入口へ。
予定時間より、30分ほど早く入ります。
でも、空いてはいませんね。。。
外観からも、思ったより大きくはないな、と。
入れば、やはり狭いな、
人多いな、と。
中は、写真を撮るよりは、ジブリの世界を感じてください、と撮影禁止(その通り)
でも、屋外と、屋内から屋外は可。
ふと思いましたが、「ジブリの世界観」って、なんとなくわかる気はしますが、ディズニーのように多様なキャラクターがいても、シンデレラ城の周りに集合すれば、それがディズニーのイメージあったり、ムーミンやピーナッツのように、固定のキャラクターが、固定の世界の中に収まっているのと違って、ジブリって、全く異なる、独立したストーリー、キャラクター、背景だから、こういう建物で表現するのって難しいよな、とこの建物のデザインを見て思いました。
建物だけみて、「ジブリだ」とは思わないはず。
そんな中、数少ないキャラクターものは、偽の受付のトトロと、
ラピュタの兵隊。唯一のフォトスポットかもしれない。
私としても、おふざけができたのは、この一箇所。ムスカの真似で「読める、読めるぞ!」
それ故にかな、ネコバスルームでは、ふかふかのネコバスに子供が入れるのですが、そのハシャギようたるや。
だって、抱きつくトトロ(TDLならミッキー)がいないんだものね。
そこで、奥さんと
「ここ、美術館だった」と。
展示も、どうやってアニメが作られるのか、の流れで構成され、その一部がセル画展のようにもなっていますが
展示のセル画も、こうやって作っていきますのサンプルで。デパートでやっているようなものではありません。
我々も、TDLのような、ジブリのキャラクターと触れ合える場所のような勘違いをしていました。
とすると、
アニメーターの仕事場的な狭さやごちゃごちゃ感はいいのですが、
さらに入場制限をきつくして、ゆっくり見られるようであったもいいのではないかと思いました。
美術館というコンセプトは理解できましたが、美術館としての運営はどうかな?
お土産というかグッズ売り場もぎゅう混みでしたし。
というか、グッズ売り場がぎゅう混みなことで、やはり「美術館」という認知ではなく、
私たち含めて、来場者の認識はジブリグッズショップに近いのかもしれません。
もっと、ゆっくり、ゆったりした時間で、美術館として見学できるチャンスはないものかな。
前日の長距離移動のせいもありますが、足の重たい帰宅となりました。
ではでは
先に「科学技術館(2019.4.12)」に書きかした通り、先に九段下の科学技術館に行きましたが、
上野にある、国立科学博物館にも行ってきました。
おそらく、国立科学博物館に行くのは、人生初のはず。
ほんとうに幼い頃、上野動物園にカンカン、ランランを見にきたことはあっても、科学博物館にうちの親が立ち寄るとは思えないし、そもそもそんな頃のあったのだろうか、と思いきや、沿革を確認するとオープニングは昭和6年(両親すら生まれていない)とのこと。歴史があったのですね、失礼しました。
さて、開館時間は9:00。ちょっと早く着いたので、表をうろつきます。
上野動物園の方は、シャンシャンが人気ですから結構な数の人が並んでします。
他方、国立科学館も負けてはおらず、企画展の大哺乳類展の方に並んでいる人たちが結構います。
私は、初心者ですので、今日はとりあえず常設展から。
館の表には、左に等身大シロナガスクジラ、右には、子供の頃大好きだったデコイチが展示されています。
(大きさからして、建物内部には展示しにくいのかな。零戦は入ったものの)
それと、科学博物館と直接関与しているのかどうかはわかりませんでしたが
(自然科学系のノーベル賞受賞者は、内部で紹介されていたのですが)
郷土の偉人、野口英世博士。彼の家は田舎の小学校の遠足コースです。手が開けない火傷の原因となった囲炉裏とかあってね、懐かしいね。
さて、開館したようなので、大人ひとり620円で入館します。
日本館(昭和6年に開館した大元)と地球館(新館、平成11年常設展示開始)があります。
日本館のテーマは、日本列島の自然と私たち。
”日本列島の自然と生い立ち、そこに暮らす生き物たちの進化、日本人の形成過程、そして私たちと自然の関わりの歴史を展示しています”
地球館のテーマは、地球生命史と人間。
”地球の多様な生き物がお互いに深く関わりあって生きている姿、地球環境の変動の中で生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化していく道のり、そして、人類の知恵の歴史を展示しています”
とにかく、展示物が充実しているというか、大量なので、ひとつひとつを丁寧に見ていくというよりは
古代から現代への歴史の流れに沿って、生き物がどのように変わっていったかを、標本(はく製、骨格標本など)やジオラマで、自然科学の発展を展示物で追っていくような感じです。それでも一通り見て歩くのに午前中を悠に使いました。
先の科学技術館は、技術的な展示を体感するようなものでしたが、こちらは自然科学(主に生物)の迫力ある展示を見るような違いがあります。
個別詳細なことを語ってはキリがないので、ざっと行きますので、写真からは、雰囲気と迫力を感じ取っていただければと思います。
そして生の感動は是非、現地でご自身の目で。
日本館のスタートは「自然をみる技」のコーナーです。
最新ではなく、レトロな望遠鏡、時計、天球儀などが大量に展示されています。
この物量というかコレクションが、さすが国立博物館ですね。
「生き物たちの日本列島」「日本列島の素顔」では、日本で独自の進化を遂げた動物たちの歴史を追います。
リアルで迫力がありますね。はく製でしょうか。
なんだか表情も感じ取られます。
骨格標本もあると、(専門的なことは抜きにしても)違いや進化の具合が、わかりやすいですね。
「日本人と自然」では、古代人の骨格標本と、
ジオラマで、古代日本人の体格とか生活風景を知ることができます。
この頃から犬と一緒に生活していたんですね。
縄文時代の土器だったかな。
こちらは、吉野ヶ里遺跡で見た甕棺でしょうか。
ハチ公って剥製になって展示されているんですね。 ちょっと複雑な感覚。
こちらは魚の進化の過程でしたかね。
いろいろな動物が日本にはいたんですね。
そして「日本列島の生い立ち」では、とりわけ福島県人には有名な「フタバスズキリュウ(双葉鈴木竜)」の化石の標本です。実物もここに保管されているようですね。本物はいわきにある博物館にあるもののかと思いきや、あっちがレプリカでした。
噛みついていたサメの歯も化石になっていたとは驚きです。
アンモナイトも多種多様。
これもフタバスズキリュウと同じところで、発掘された巨大なアンモナイト。
ただ、それがきっかけで発掘者が大勢やってきて、発掘場が荒らされてしましったとか。
同時期の哺乳類だったかな。日本館ですから、日本に生息していた恐竜や哺乳類の標本でした。
さて、世界館の方はどうでしょうか。色々あることでしょう。
オオツノジカかな。日本の代表的な大型化石哺乳類。
以上、日本館ですが、地球館(新館)に移動する前に、「シアター36◯」ドームシアターでオリジナルプログラムを見ます。
科学技術館でもドームシアターで観ましたね。こういうのは、子供だけでなく大人も楽しめますね。
そして、地球館(新館)に移動します。
地下の「自然のしくみを探る」から見はじめますが
う〜ん、すごいものなのでしょうけど、ちょっとわかりませんね。かぶりつきで見ている人たちもいるのですが。
これは、、、黒点の観察するやつだったか、、、
すみません。これに限らず、写真とコメントがあっていないのが所々あるはずです。
細かにメモを取っていなかったので。
言い訳すると、個別にそんな細かに見切れません。特別興味のある分野がある方はいいのですが
先に書いた通り、多数の標本をおーっという感覚で楽しんでいると、このような感じになってしまいます。
でも、それでいいかと。それで十二分に楽しいです(子供なんか絶対に)
「地球環境の変動と生物の進化 誕生と絶滅の不思議」ということで、魚の化石の展示に到達しました。
恐竜の化石コーナーに近づいてきた気がします。
骨が、細かい。。。発掘って繊細な作業なんでしょうね。
空を飛んでいるのではなく、大型の水中生物の化石標本。
これは大型の亀だったかな。
大型哺乳類は、比較的暖かいところを好むナウマンゾウやオオツノジカは氷河期に入って絶滅し、氷河期を生き抜いたマンモスは、氷河期が終わった温暖化で絶滅したそうな。
人も多様化しています。中学生の頃、ジャワ原人とか勉強しましたね。
ジャワ原人の骨格は、ジャカルタの博物館で見たことがあります。小さいんですよね。
これはポリネシアの古代カヌーの模型ですが、これで太平洋を移動して人間の生存範囲が広がっていったと。
これはアジアから、アラスカを渡って、アメリカ大陸に移動した人間の家だったかな。
マンモスの骨でできている。
そして、私的には、フタバスズキリュウと共に、国立科学博物館で主に見たかった、恐竜の化石コーナー「地球環境の変動と生物の進化 恐竜の謎を探る」です。
恐竜の化石は、他の化石や標本より、なんかテンション上がりませんか?
翼竜が飛んでいます。
恐竜には羽毛があったと、一時有名になった化石ですね。
おお、まさに恐竜。ラプトルっぽい。
首長竜系。大きい。
みんな大好きトリケラトプス。グラント博士もそういっていませんでしたっけ。
説明板にはトリケラトプスは実物化石と書いてあったのですが、これでしょうか。
こっちだったか。。。(すみません)
ティラノザウルス(Tレックス)
これも子供の頃好きだったな、ステゴザウルス。
骨格を裏側(腹側)からも見られるよう、BBQのように回せます。
しっかりみたかったのです、子供たちが、回すことだけ面白がってぐるぐる回すので、おじさんは不満足。
「地球史ナビゲーター」では、囲まれた大きなスクリーンで、地球の成り立ちを映像を観ることができます。
「地球の多様な生き物たち」では、多くの種に別れて進化し、様々な環境に適応していた過程を大量の標本から見ることができます。
なんかパターン模様のよう。
でも、地理的な分化の説明で、その背景を知ることができます。
「科学と技術の歩み」では、まず、一昔前の機械が見られて面白いです、
日本初の電子計算機のこの大きさ。
はやぶさ2が話題ですが、こちらははやぶさの復元模型
零戦もありました。
そして「大地を駆ける生命」では、迫力ある哺乳類の大群ディスプレイです。
そして、締めは上野ですから(?)、パンダで。
以上、国立科学博物館の紹介です。
本文中にもしつこく言い訳していましたが、個々にじっくり見ているときりがないので
半日、一日でみるには、生物史を古代から現代に追っていき、標本でイメージを掴んでいくような楽しみ方十分楽しめると思います。
そして、一回でおしまいではなく、何度か来たいですね、そして何度きても楽しめるものと思います。
「ぐるっとパス2019」 を買ってまた来ようと思います。
ではでは
毎朝、皇居は歩いていますし、
通り過ぎる美術館、博物館の類に、最近は興味を持って、参観していますが、
もう一つ残っていましたね。
千鳥ヶ淵緑道を遠回りして、九段下の方に行くと、道標に「科学技術館」とありますし、「昭和館(2019.3.23)」に先に行った方が、なぜ?と聞かれても回答のしようがありません。
科学技術館へ最後に行ったのも、随分と昔の事のように思えます。
うちの会社が技術(製品)展覧会のような事をしていた時代があって、よく使っていて、そのスタッフで何度か行った記憶がありますが、それも靖国神社の花見の場所取りと同じ事ですから、二十数年前でしょうね。
まして、”子供向き”と思っていましたから、自ら見に行った事はありません。
さて、九段下からであれば、田安門から武道館をすぎて、北の丸公園を突っ切っていきますし、
いつもの皇居散歩コースであれば、工芸館と公文書館の間の道から、北の丸公園に入ってすぐです。
9:30オープンで、入口に行ったら、結構開くの待っている家族連れがいましたね。
(あと、ここは月曜に開いているのですね、珍しい)
で、奥さんは付き合ってくれなかったので、私は”大人ひとり”
係りの人は、「何者?」と思った事でしょう。ちなみに、大人は720円。
返す返すもの、「ぐるっとパス2018」が買えなかったことが残円ですが
「ぐるっとパス2019」の発売、価格も公示されているので、頭に入れておきたいと思います。
(最近、いろいろ行ったので、すぐに買っても、同じ企画展を観る事になってしまうので)
さて、私の段取りとしては、シンラドームという、円形のドーム型シアターで観るプログラムの時間に合わせて、間に各階、各ブースを一通りまわってみようと。
ただ、最初の回(プログラムは全部で6回、4種類のプログラで、うち2つは、3Dでの上映と、普通の上映)が10:30なので、まだ空いている場内を、順序よく2回から回ることにしました。
後に気がつきましたが、各ブースで、ワークショップの時間があり(子供数人に、スタッフ・指導員がいろいろ体験させてくれる)、その予約のために、朝一から並んで、ダッシュでまずは、参加したいところを回っている感がありました。
各ブースを回ってみると、基本的には子供向けで、体験できるもの、パネルやタブレット(スクリーン)で勉強できるもの、展示物、そしてワークショップでした。
いい大人として、子供に混じってワークスショップとか、一緒に並んで体験型というのは、憚れましたが、
ちょっとだけタブレットを操作してみたり、主に、パネルや展示物を見ていると、わかりやすく、大人でも楽しめる内容に思えました。
ちゃんとした美術館、博物館は、説明文を読んでも、あいにく頭に入ってきませんし、すぐ忘れてしまいますが
子供の頃一度は勉強した事を思い出したり、改めて(本当はもっと難しい)科学技術のさわりを勉強し直すのは、かなり楽しかったです。
いくつか写真を撮った例で、雰囲気を感じていただければと思います。
展示物ですが、自転車の歴史で、前輪のでかい自転車。なお、後輪を回すようになったのは、革新的であったと。
時を過ぎて、ハイブリット車です。
これは、無人の潜水艇で、4000m(だったかな?)の海底の地形を調査するコンテストに参加した実物で、コンテストの結果が6月に出るので、その結果次第で商用化されるのだとか(商用化はされているの?と係員の方に聞いたところ)
体験ものはいろいろな種類、レベルがありますが
ドライビングゲームのようなゲーセンの最新型のようなものもあれば、これはシンプルですが、リアル感は高く感じるかも。
頑張って自転車を漕いで、電気を起こしてみたり。
ワークショップの模様です。
大きな鉄球を、機械的な仕掛けのコースを動かしていく、自分の腕力が必要な、重量級のピタギオらスイッチ。
こちらは小型。
さらに、小型ですが、街の設備、建物での、ギアの使われ方などがわかる模型。
パネル展示もシンプルでわかりやすく(ただ、読んでいる子供は、ほとんどいなかったかな(苦))
科学的、化学的になると、子供にはちょっと敬遠されるかも。
でも、触れたりすると、興味は持ってもらえるんでしょうね。
これは、車の部品のリサイクルのプロセスですが、大人の僕にはちょうどいい、専門性とわかりやすさでした。
IoTなんかもテーマになっていました(中身は、音声や画像認識がメインでしたが、子供が実感するにはそのくらいが丁度かも)
あと、これは個人的に非常に勉強になった薬に関するブースでした。
パネルを読んでいる人は、私以外いませんでしたが、液晶パネルのところで、クイズに答えていくので、最終的な知識習得レベルは一緒だったかも。
こういう、個別スクリーンやタブレットでの説明も多かったですね。
実際の機械の展示や操作との組み合わせもいいですね(これは原子力について)
と、子供にとっては、少なくとも(科学的な知識はともかく)楽しめますし、
保護者はそれどころではないものの、”大人”も、手ごろになレベルで勉強になる、楽しめるものかと思います。
(かと言って、そう何度も行かなくていいですけどね)
さて、最後に”シンラドーム”のプログラムですが
◆上映時間◆ (日曜日~金曜日、但し毎月第3日曜日を除きます)
10:30~10:45 コズミック・ディスカバリーズ[立体投影]
11:15~11:30 セントラルドグマ
12:45~13:00 コズミック・ディスカバリーズ
13:30~13:45 元素の起源を探る ~理研RIビームファクトリー~[立体投影]
14:15~14:22 Journey to the Centre of the Milky Way(新番組)
15:00~15:15 セントラルドグマ[立体投影]
「コズミック・デスカバリー」は宇宙の話ですが、これは3D(立体投影)で観ると迫力があります。
(子供が「おおおおお」とか言うし、触ろうと立ち上がったりするので、係員が「静かに」と注意します)
「Journey to the Center of the Milky Way」も、宇宙の話です。3Dではないのですが、ドームスクリーンなので、星に囲まれているような迫力を感じます。ただ、これだけは7分なので、終わった途端、周囲から「これだけ?」の苦笑いが。
残る「セントラルドグマ」と「元素の機嫌を探る」ですが、、、内容が専門的で、難しくてよくわかりませんでした。
「セントラルドグマ」は、難しい話を、SFチックにしているのでが、、、
この理化学研究所のブースで勉強してからならわかったかもしれないのですが、無理かな。。。
ブース展示の説明も難しくて、、、無料配布の資料を一通りもらってきたので、勉強しようと思います。
「元素の機嫌を探る」は、ドキュメンタリーちっくでした。ただ、こちらは3Dである意味があったのかどうか。。。
シンラドームのプログラム、各ワークショップ、展示ブースを観てまわるには、丸一日はかかりますね。
といいますか、疲労で一日では無理でしょう。特に大人は。
各階に休憩(食事)用のテーブル、椅子が結構あるのですが、午後は、疲れ切った大人だらけでした。
それでも、コンプリートするには、先の「ぐるっとパス」か「リピーターズチケット」なども必要ですね。
しかし、私としては、もう少し、ちゃんと見て、体験してまわりたかったので、”大人向けの日”を作って欲しいですね>日本科学技術振興財団さん
ではでは
オフィスが大手町に移転して、
通勤時に皇居を歩くようになって、
たまに、千鳥が淵の方を回ってみて、
初めて、「昭和館」なるものがあることを知りました。
場所は、九段下の交差点のところで、立派な建物です。厚生労働省所管の国立博物館で、「国民が経験した戦中・戦後の生活に係る歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、労苦を次世代に伝える国立の施設です。(パンフレット)」ちなみに外壁はチタン製のパネルとのこと。
(写真は、Wikipedia「昭和館」より)
しかし、”労苦”と言われると、暗い感じですね。
戦争は確かにそうですが、その後の復興、発展も含めて「昭和」でしょうから、”労苦を次世代に伝える”ためだけのような言い方はちょっと。
その後の高度経済成長も、バブルだって昭和ですからね。
まあ、平成の次の世に移ろうとしている御時世ですから、古めかしい印象はしますし、昭和は戦争から始まって、残りは、ずっと”戦後”と呼ばれていたので、振り返った時は、戦争を中心に語られるもの仕方のないことでしょうか。
さて、正面から入っていきますと、
企画展の案内があります。「日本のオリンピック・パラリンピック 大会を支えた人々」
建物の3階 研修室というところが、特別企画展の会場等に使用されています。
1階と、2階の広場以外は、原則、写真撮影不可ですので、ちょっと画像に乏しい回になるかもしれません。
5階の映像・音響室を広角に撮影するのもダメと言われました。「写真が写り込むので」と。6、7階の常設展示室なんか、写真どころか、シリアスな個人情報ばかりだし、仕方ないですね(の割には、ネットで検索すると、個人のブログに、たくさん展示物の写真が掲載されています。見学者は少ないし、ノーチェックといえば、ノーチェックなので、”カシャ”っと言わないカメラなら、内緒で撮れてしまうように思えました)
さて、1階の受付ですが、職員の方が簡単に説明をしてくれました。
常設展示室は入場料が300円ですが、他は無料。4階の図書室は、改装(?)中とかで使用できません、とのこと。
なお、1階の奥には、ニュースシアターがあり、昔のニュース映像が流れています。
この時は、昭和14年(戦中)、昭和20年(戦争末期)、昭和22年、昭和25年(戦後)のニュースを見ましたが、
戦中は、戦線便りとして、調子よく勝ち進んでいる感じですが、戦争末期は、内容が、B24来襲とか、特攻隊出動とか、悲惨な状況でありながら勇ましく伝えていました。戦後になると、東京裁判の模様とか、復興が始まっているのか、鉄道の安全性の特集だったり、昭和25年になると、ニュース内容も明るく(前向き)なものになっているように感じました。美脚コンテストなど、ナレーションで「あまり綺麗でいないのもご愛嬌」とか、昔っぽくて笑ってしまいました。ただ、日蓮宗が”引揚促進祈願”を日比谷で行うなど、まだまだ戦争が終結していないこともわかりました。
一週おきにプログラムは変わるようです。
では、券売機で、常設展示室のチケットを購入し、上の階から回ることにします。
7Fが入口で、昭和10年頃から昭和20年(終戦)までの戦中の国民生活を伝える実物資料を展示しています。
展示室内の階段で、6Fに下りると、昭和20年(終戦)から昭和30年頃までの戦後の国民生活を伝える実物資料を展示しています。
ところで、入口では、何と表現したらいいのか、大きな、それこそ昔の携帯電話のようなものを貸してくれます。
展示物の番号に従って、番号を押すと、受話器のところから、音声ガイドが流れるので、それを耳に当てて聞きます。
手は疲れますが、結構、役に立ちます。
さて、7Fの戦中から終戦までですが、
召集令状とか、出征する夫や子に持たせた千人針や、家族とやりとりした書簡などの展示から始まり、重々しく感じます。
しかし、ベトナムのそこら中にある”戦勝博物館”とは違って、武器や、戦争の生々しい写真の展示ではなく、戦時中といいますか当時の生活風景が、パネルと実物展示でよくわかるようになっています。むしろ、当時の庶民生活を中心に、構成されています。
戦争の拡大で物資が不足し、物資(兵器となる金属)の徴収、都市部での配給制度の開始、学童の疎開、勉強どころではなく工場や農村で働くなど、戦況だけでなく、国民全体の生活が困窮していく様がよくわかります。
常設展示室で唯一、写真撮影ができる場所がありました。
防空壕の模型です。まあ、記念撮影したいかどうかは。。。
そして、終戦を迎え、
6Fへ降りる階段の踊り場に、「玉音放送」の全文を記したパネルがあり、放送も聞くことができるようになっていたので、文字を追いながら、初めてフルに集中して聞いてみました。これを聞いて自裁した人もいたということですから、戦後生まれの私などには理解しがたい感傷があったのでしょうね。
6Fでは、最初のブースこそ、終戦直後の混乱や暗い話が紹介されていますが、
選挙法の改正、農地改革(亡くなった祖父は、これで土地を巻き上げられたと怒っていましたね)、新憲法の施行など、復興に向けた再出発が紹介されています。
しかし、遺された遺族への恩給の停止、戦争孤児など、容易なことではなかったようです(当然のことながら)
それでも、以後、高度経済成長に向かう、当時の様子が、当時の電気炊飯器、テレビ、それと”真知子巻き”で紹介されていました。
だいたい、一時間から一時間半で、音声ガイドを聞きながらゆっくり観てまわることができると思います。
コンパクトかつ、印象的な展示で、理解しやすいものだと思いました。
繰り返しますが、戦争そのものではなく、戦時中から戦後の庶民生活の紹介なので、若い世代に見て欲しいですね(修学旅行や遠足で)。
ただ、そんなに広くはないので、大勢では入れないかな。
私が行った時は、私以外、一人だけ女性(おそらく下見の先生)がいたのですが、おそらくボランティアガイドが付いていて、このガイドが、ノリノリで大声で話すは、展示物、ブースからどかない(進まない)わ、で結構イラつきました。そのなってしまう程度の広さなので、来場者が多かったら、音声ガイドに合わせて展示物を見るのは難しいでしょうね。
5Fは、当時の写真・映像・音響(SPレコード)資料をパソコンで見たり聞いたり調べたりできます。
試聴ブースは結構混んでいましたが、ブースの配置的には、かなりゆったりして、リラックスして使用できると思いました。
戦中・戦後の国民生活を中心とした文献・資料が集められ、情報がデータベース化されており、自由に検索・閲覧できるとありますが、この時は改装中か何かでみることができませんでした。
研修室(3F)
3Fは研修室ですが、企画展の会場になるので、この時は「日本のオリンピック・パラリンピック 大会を支えた人々」でした。
入口で、係員の方から”出典目録”の紙を受け取り、順繰り見て回りました。
Ⅰ オリンピック「はじめて」物語
日本人初のメダルは、第7回アントワープ大会のテニス男子シングルス(熊谷一弥)と男子ダブルス(熊谷一弥・柏尾誠一郎)の銀メダルだったことをはじめて知りました。そのメダルの実物が展示されていました。
あと、人見絹枝さんという女性初のメダリストは、アムステルダム大会で、100mで不本意な成績だったため、急遽、800mにエントリーし(できたことにまず驚きましたが)、銀メダルを取ったと、驚きました。
Ⅱ 幻のオリンピック東京大会 - 1940 -
私の世代は、西側諸国のモスクワ大会のボイコットや、その後に開催されたロスアンゼルス大会を、東側がボイコットした冷戦の影響は知っていましたが、
アジア初の開催地として一旦当選したものの、支那事変で戦闘状態に入った中国から異議を出され、IOCから辞退を勧められ、辞退したこと、そして、代替の開催地ヘルシンキ(フィンランド)も、ソ連軍の侵攻で、結局中止になったという、戦争の影響による平和の祭典中止の背景を知りました(冷戦のは、戦争というより政治の影響)。
Ⅲ 待望のオリンピック東京大会開催 - 1964 -
こちらは、文字通り”待望”の前回の”東京オリンピック”の模様です。
新幹線の開通って、大阪万博(1970)に合わせて開通したものと思い込んでいましたが(東京から大阪に早く行けるように)、東京オリンピックに合わせて1964年10月1日に東京-新大阪間が開通したんですね(お恥ずかしい)
なお、モノレールも、羽田空港に到着した外国人がスムーズに来られるように、この時開通したんですね。
北京オリンピックの時の地下鉄とか、交通インフラの整備のきっかけとしてオリンピックはいいですね。使い道がなくなったり、維持費が負担で気なくなったりするスタジアムとかと違って。
テレビも、1962年には受信契約数1000万件、全国世帯の49.4%であったのが、1964年には、1566万件、87.8%に急速に拡大(浸透)し、カラーテレビへの買い替えが進んでらしく、時差が大きい国で開催される時に、ビデオが売れたりしますが、さて、来年の東京オリンピックでは、何の買い替えとか、新しい需要が生まれるでしょうかね。
個人的には、4Kや8Kではない、と思うですが。。。
後、「公式ポスター」が展示してあるのですが、
迫力、あります。
写真ですが、”絵画”のような趣で、筋肉の躍動感がいいです。
そして、Ⅳ パラリンピックのあゆみで以上でした。
広場(2F)
2Fの広場は、外から直接行ける(もちろん中からも)オープンエアーな場所ですが、上記のオリンピック企画と開催時期を同じくして
「昭和館開館20周年記念写真展 昭和に出会う旅 - 47都道府県をめぐって -」
を開催していました。
オープンスペースなのですが、一応、掲示板に従って”入口”から
ただ、、、各県一枚、これだけ。パンフとか作ってある割には。。。
ちなみに、故郷の福島は、
なんと「沼尻スキー場」
子供の頃、よく行きました。実家から車で30分くらいでしたので、父親によく連れて行かれました(リフト券を買ってもらえず、ひたすら登り降りをさせられた、辛い思い出だけですが)
ところで、解説文に書いてあるのですが
「大正4年(1915)12月に開場した。現存営業するスキー場では日本最古である。」
驚きでした。
加えて、
「スキーに訪れた男性たち、ストックは竹製であろうか。」
写真は昭和15年頃に撮影されたものと、両親が生まれた頃なのですが、
私が、本当に幼い頃(幼稚園に上がる前)は、ストックは、まだ竹製だったような。。。
まあ、一番に昭和を感じたのは、ここかもしれません(苦)
ではでは。
さて、「皇居残り1/4周(2019.3.20)」の最後のところで、金曜だったので皇居東御苑に入れなかったかわいそうな観光客と、私もそのうち行ってみようと書きましたが、ここのところ天気がいいので、さっさと行ってきました。
無料で、9:00開園というのはいいですよね。まさに、私にとって”朝活”です。
最近、何の事前調査もなく、あるいは、行き方は詳細に調べたのに、見どころを逃していたり、不手際が続いておりますので、この度は、ちゃんと「皇居東御苑 - 宮内庁」ホームページで調べてから行きました。
そして、良かったのが、「音声ガイドアプリ」です。
Apple Storeには、ダウンロードに時間がかかって使い物にならない、ようなコメントもあったのですが、むしろ、データをまずDLして、現地で再生するものらしいので、インストール後に、自宅のWiFiでデータのDLに確かに時間がかかりましたが、現地では、全く問題なく、音声ガイダンスを聞くことができました。(あのデータDLを、現地でモバイル通信でやっていたら、確かに使い物にならないと思ってしまうかも)
ガイダンス設置の見所が番号で、地図上に現れ、番号をクリックしてもいいですし、近くに行くと”チーン”と音がなって、ガイダンスを再生するかどうか聞いてきます。ただ、園内を歩いていて、ガイダンスのポイントの度に、また、他のガイダンスを聞いている時ですら、”チーン”とやられるのは、ちょっと改良が必要だと思いました。
スポット毎に、このような感じで、ガイダンスが再生され、説明に合わせた画像も表示されます(昔の写真とか、絵とかも)
これは、なかなか使えるサービスであったと思います。
6ヶ国語対応だし(日本語,英語,中国語,韓国語,フランス語及びスペイン語)
でも、先ほどのデータDLのボリュームですが、その場で、このサービスに気づいた外国人観光客が、掲示されているQRコードを読んで、アプリインストールして、データDLして、、、は、敷居が高いかも。まあ、各スポット、説明板が立っているからそれで十分かもしれないし。
さて、アプリの能書きはこの辺にして、スタートです。
う〜ん、開いている大手門って初めてみたかも。
荷物チェックを受けて、大手門を潜り、さらに内側の門を抜けると
入園受付があり、無料なんですが、タグみたいのを渡されます。帰るときにはお返しします。
(RFIDみたいになっていて、変なところに立ち入ったら、警官がすっ飛んでくるとか用なのかな?)
以降、アプリの地図の番号や、人の流れに乗って、ぐるっと回りました。
参考に、ガイダンスの番号とともに、スポットの名称、簡単な説明、印象などを紹介していきたいと思います。
3 - 三の丸尚蔵館
「御即位30年・御成婚60年記念特別展 御製・御歌でたどる両陛下の30年」というのが催されており
天皇陛下が作られた御歌が、年毎に展示されていました。
平成31年のものは、テーマ(というのかな)が、「光」で
「贈られし、ひまわりの種は生え揃ひ、葉を広げゆく初夏の光に」
「今しばし、生きなむと思ふ寂光に、園の薔薇(さうび)のみな美しく」
でした。
あと、平成30年に描かれた、両陛下の肖像画が素敵でしたね。
それと、天皇陛下が撮られた、若い時の美智子様の写真、、、これは惚れるでしょう。
5 - 百人番所
6 - 中之門跡・大番所
門と番所ばかり続きますが、大手門からの動線ですし、
門があれば、番所があるもので、しかも、この城郭、門構のスケールですから、多くの番人が控えていたのでしょう。
途中、綺麗な花が咲いていましたので、名前を確認したら、”ボケ”でした。
こちらも綺麗だったのですが、名前がわかりませんでした。
実家の福島からは、欅の木でした。
なお、沖縄県の木である琉球松は、主権がアメリカから戻った1972に植樹されたとのことです。
先に進むと
38 - 梅林坂
太田道灌が1478年に、菅原道真を祀る天神社を設け、道真が愛した梅を数百本受けたという伝承です。
時期的には遅かった、というか遅すぎ、いや、むしろ咲くのが早すぎ?
ガイダンスによると、見頃は12月末から2月まで。まあ、この辺りは、土が暖かそうだから。
39 - 天神濠
由来は、梅林坂と一緒ですね。
40 - 平川門
その先は、平川門です。朝、竹橋のところで通り過ぎます。それを内側から始めてみました。
このまま進むと、タグを返却して、外に出てしまうので、まだ見ていない二の丸庭園へ引き返します。
30 - 諏訪の茶屋
明治天皇の指示で吹上御所に建てられたもの。明治時代の数寄屋建築として優雅な外観であるので、東御苑の整備にあたり、こちらに移されました。
31 - 二の丸庭園/32 - 二の丸池・ヒレナガニシキゴイ
季節の花、水草の花も綺麗らしいですね。ちょっと時期が悪かったかな。
天皇陛下の御発案で、インドネシアのヒレナガゴイと交配した、ヒレの長い、ヒレナガニシキゴイです。
なんか、優雅な感じはします。
ちょっと目についたもので、
山吹です。
江戸城と言えば、太田道灌。
文武に秀でた人物として有名ですが、
鷹狩りの際の突然の雨で、農家で蓑を借りようとしたのに、家の女に、山吹を差し出され、怒って帰ったものの
兼明親王の詠んだ「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」を知らず、「蓑すらない貧しさ」に気づけなかった無学を恥じたという逸話があります。(講談にもありますね)
で、枝だけの山吹が目にとまったという訳にて。
最後は、ガイダンスはありませんでしたが
”皇居正門石橋旧飾電燈”と表札が付いていました。
レトロなデザイン、ブロンズ色、そして先に紹介しました、トサミズキ、黄色とのコントラストがいいですね。
と言うことで、皇居東御苑を、比較的ゆっくりまわりました。
当初、一時間くらいのつもりでしたが、ちょっとオーバーしました。
時間があれば、もっとゆっくりしたかったですね。
また、時期を変えてきたいと思います。
むしろ、折角DLしたアプリ、”皇居一般参観”、”京都御所”もあるので、そちらに行ってみるのもいいですね。
しかし、中学生の修学旅行で東京に来た時、この東御苑には入ったと思うんですがね、、、
全く記憶にありません。
まあ、修学旅行の楽しみは、別のところにありましたからね。高校生の時の、京都御所も同じですね。
大人になって(かなりの歳になりましたが)、改めて、本来の楽しみ方をしました。
ではでは。
引き続き、皇居周辺のトピックです。
日比谷公園から皇居を3/4周して、竹橋、平川門のところに来ると、内堀通り向こうにはお役所が並びます。
そのうちの一つ気象庁の建物の中に、「気象科学館」と言うものがあることを知り、
毎朝近所を通っているのだから、一度行ってみないと、
それに、道なりには、美術館、工芸館、公文書館と同じ並びですから、無視はできません。
内堀通りから裏手の(と言う表現も変ですが)正門から入ります。
右手のガラスに、”気象科学館”と読めますね。
建物に入って、受付(フラップゲート)のところにいるガードマンのおじいさんに
「気象科学館を見学したいんですけど」
と言うと、首からかけるパスをくれます。そして、ゲートの脇から入れていくれます。
普通の建物の廊下の向こうに、入口があります。
マスコットの”はれるん”くん?ちゃん?がお出迎えです。
さて、展示物はどうか、といいますと。
かなり、ちゃんとしています。
これは”津波シミュレーター”で、実際に波を起こして、津波の場合、底の方の水が動いている様子や、陸地の家の模型に取り付けたCCDカメラ(しかも、2種類も)で、津波の押し引きが見られたりします。
地震に関しても、しんちゃんのパネルだけではなく(と言うか、こう言うのも大事)
計測震度計が置いてあって、乗って足腰を揺らすと、
その感じが、震度として計測され、表示されます。(私の目一杯は、震度6強でした)
こちらは火山観測についてで、パネルで知りたいことを選ぶと、観測の仕方や、観測機器の説明を見ることができます。
緊急地震速報トライアルでは
地震が伝わってくるのと、それに先んじて、速報が伝わってくるシミュレーションを見ることができます。
これは、気象衛星、気象情報について勉強できる機械です。
ひまわりの模型も展示されています。
こちらは、天気予報の仕組みについて解説してくれます。
残念なことに、竜巻を起こす機械、名前は”たつのすけ”は調整中でした。
と言う具合に、本当に勉強になしますし、”ちゃんとした”機器が置いてあって、操作してみることができるので、ここはオススメです。
年間来場者数10,000人と説明書きがありましたが、
一日当たり300人というところでしょうか。
平日の昼休みに行ってみたのですが、見学者は「私一人」でした。
あと、職員の方でしょうかね(ストラップが違うから)、休憩にきているようでした。(私をみては、歩き去っていくので)
ここは、もう少し、周知度を上げたらいいのに、と少し残念です。
でも、面白かったですよ。気合があれば、是非。お昼休みにでも。
ところで、朝方は小雨が降っていましたが、現在は晴れて、開花宣言に花を添えましたね。
開花宣言といえば、靖国神社ですから、まだしばらくは、皇居周辺のトピックは続きます。
ではでは。
さて、本シリーズ、最後に、公文書館についてです。
3. 国立公文書館
こちらは、何か特別に閲覧したものがあるわけではなく、
閲覧室で閲覧はできるものの、国立公文書館デジタルアーカイブをご利用ください、のようなインストラクションもあったのですが
東京国立美術館の本館と工芸館に挟まれたところにあるし、
美術館に行こうと思った日が、国立公文書館見学(ツアー)の日程に重なっていたのと(結局、備前焼に時間をかけてしまったので、見学ツアーには間に合いませんでしたが)
という企画展が面白そうだったので、最後に立ち寄りました。
意外と言っては失礼ですが、これも見ごたえありました。
小規模の展示ですが、
古文書の中で”温泉”が語られ、描かれていて、当時の、日本の温泉文化を知ることができます。
古くは、聖徳太子が道後温泉へ行ったと、釈日本紀に書かれ、
甲陽軍鑑のような歴史書にも、武田信玄が、村上義清に敗れた上田原の戦いで負った傷を癒しに、甲州嶋の湯に行ったとの記述があり、
秀吉の祐筆、大田南畝の一話一言(日記のようなもの)には、有馬温泉への湯治に行った模様が記録され、
江戸時代に成立した歴史経済資料、地誌によれば、家康、家光が、熱海へ湯治に行ったことが書かれてあり(戦国時代までは、京、大阪に詰めているから有馬温泉ですが、江戸時代になれば、江戸から近い熱海温泉なんですね)
大名の湯治願いの申請書や、明治期になって、岩倉具視も持病の頭痛の悪化を癒しに、政府に湯治願いを提出したりしていて、
日本人にとっての温泉、温泉文化、歴史の長さを感じることができました。
長くなりましたが、最後に、一般展示のところで、
平成も残り僅かですが、小渕さんが掲げた「平成の書」が展示されていました。
確かに、これも”公文書”ですね。
ではでは。
さて、東京国立美術館に続いて、工芸館の紹介です。
2. 東京国立美術館工芸館
まず、建物が目を惹きます。
重要文化財(建造物)旧近衛師団司令部庁舎とのことです。
そして、訪れた時に開催されていたのは、
です。
実を申せば、東京国立美術館に行ってみようと思ったのでは、工芸館の方が切欠でした。
直近では、
のポスターに惹かれていたのに、機会を逃してしまって、
でも、次が、備前焼で。
別に、茶の湯をやってもいませんし、茶道に詳しい訳でもないのですが
歴史好きでして、特に、平安時代と戦国時代が。
戦国時代については、歴史書、小説、ドラマ、映画、教育番組、なんでも好きですが
茶道は、文化、芸術、そして政治にまで関係してくるので、
直近の”棗”は興味をそそられ、今回の備前もまた興味を持って、工芸館に行ってみようとなった次第です。
さて、備前について、展示会の構成ですが、三つに別れていて
I章 源流としての備前焼 ー茶の湯のうつわを中心にー
II章 近代の陶芸家と備前焼 ー写しと創作ー
III章 現代の備前焼 ー表現と可能性ー
まあ、I章の桃山時代の古備前だけでもいいところなのですが
やはり、優游涵泳として、深く味わっていかねばなりませんから
”タッチ&トーク”(ボランティアガイドスタッフによる説明)を利用してみることにしました。毎週水・土曜の二時から。
結果として、備前焼について、理解が深まり良かったです。
ボランティアガイドスタッフであるからなのか、小難しい説明ではなく、見て触って、印象を参加者で言い合って、ガイドさんが、解説を加えるような具合で。
そして、古備前と近代の備前の違いから、一層、備前焼の特徴が、シンプルにハイライトされて勉強になりました。
(ただ、現代の備前焼は、ちょっと。。。)
I章 源流としての備前焼 ー茶の湯のうつわを中心にー
こちらは撮影NGでしたので写真はありませんが
とても無骨な感じです。
全体に歪みが大きく、蓋はぴったりとしておらず(水指だから構わないのですが)
取手(耳)は、握った動物の手のようで、
しかし、どっしりとした質感と、安定感があります。
備前焼は釉薬を使わず、塗料で絵を描くこともないので、
登り窯で焼き上げてみて、どうなるのか、です。
意図して、歪みを加えたり、色抜きをしたりすることはあっても
模様、色合いは、自然のものです。
茶色、青茶色、緋色、そして黄色い点々が
波のように、雲のように、天の川のように、二つと無い模様を描き、独特の風合いを醸し出します。
黄色い点々は、登り窯で焼いた赤松の灰が、焼物にかかって、釉薬がわりとなって現れるとのこと。
緋色の帯というか襷は、藁を巻いて焼くと出る色とのことでした。
また、”牡丹餅”と呼ぶ、丸い皿のようなものを被せると、その部分、丸く色が抜けます。
藁を置いて、牡丹餅を乗せて焼けば、色抜きされた丸の中に、緋色の線が入ります。
意図したデザインはその程度なので、模様や絵柄が施された有田や伊万里とは異色の存在だと思い、そこがいいと感じます。
II章 近代の陶芸家と備前焼 ー写しと創作ー
さて、近代は、というと
ここの茶室の展示になっている一角以外、撮影NGでしたので、私の言葉で言い尽くせるかは不安ですが
タイトルに”写しと創作”とあるように、古備前の美しさを取り込もうとして作られたようです。
人間国宝の金重陶陽さん、他の作品が並びますが
桃山時代(1500年代後期)に比べると、1900年代の備前は、似ていつつ、自然な無骨さが薄く、端正な印象を受けます(いいところを人工的に真似た”写し”だからでしょうか)
しかし、それはそれとして、風合いを変えずに、備前のいいところを際立たせているように思えました。
ただ、、、
III章 現代の備前焼 ー表現と可能性ー
になると、本館の絵画の方もそうですが、
前衛的?
なんか、違ったものになっていく気がします。まあ、”表現と可能性”ではあるのですが、、、
ハートマーク?
メタルちっく?
これは、、、
いずれも有名、高名な方の作品のようですが、”好み”には合いませんね。。。
まあ、いずれにしても、ボランティアガイドさんの説明は、素人にはちょうどいい塩梅の解説でしたし、それを聞いた上で、古備前、近代の備前焼を、じっくり鑑賞すると、印象が違ってくると思いました。
The 備前―土と炎から生まれる造形美― は、5/6まで(ハイパーGWいっぱいやっています)
しかしまあ、工芸館は私の趣味に合いそうです。また来ようと思ったところ、、、
というのもあったんですね。。。
今回、当日限り900円払いましたが、あと300円足せば、一年間いつでもだったとは。チケットカウンターの方も言ってくれればいいのに。
美術館に来なそうな人に思われたかな(苦)
次回は、本シリーズ最後の国立公文書館です。
ではでは。