池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

国立公文書館(温泉 ~江戸の湯めぐり~)

2019-03-14 19:18:21 | 見学・観賞

さて、本シリーズ、最後に、公文書館についてです。

 

3. 国立公文書館

 

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こちらは、何か特別に閲覧したものがあるわけではなく、

 

閲覧室で閲覧はできるものの、国立公文書館デジタルアーカイブをご利用ください、のようなインストラクションもあったのですが

 

東京国立美術館の本館と工芸館に挟まれたところにあるし、

 

美術館に行こうと思った日が、国立公文書館見学(ツアー)の日程に重なっていたのと(結局、備前焼に時間をかけてしまったので、見学ツアーには間に合いませんでしたが)

 

平成30年度 第4回企画展 「温泉 ~江戸の湯めぐり~」

 

という企画展が面白そうだったので、最後に立ち寄りました。

 

意外と言っては失礼ですが、これも見ごたえありました。

 

小規模の展示ですが、

 

古文書の中で”温泉”が語られ、描かれていて、当時の、日本の温泉文化を知ることができます。

 

古くは、聖徳太子が道後温泉へ行ったと、釈日本紀に書かれ、

 

甲陽軍鑑のような歴史書にも、武田信玄が、村上義清に敗れた上田原の戦いで負った傷を癒しに、甲州嶋の湯に行ったとの記述があり、

 

秀吉の祐筆、大田南畝の一話一言(日記のようなもの)には、有馬温泉への湯治に行った模様が記録され、

 

江戸時代に成立した歴史経済資料、地誌によれば、家康、家光が、熱海へ湯治に行ったことが書かれてあり(戦国時代までは、京、大阪に詰めているから有馬温泉ですが、江戸時代になれば、江戸から近い熱海温泉なんですね)

 

大名の湯治願いの申請書や、明治期になって、岩倉具視も持病の頭痛の悪化を癒しに、政府に湯治願いを提出したりしていて、

 

日本人にとっての温泉、温泉文化、歴史の長さを感じることができました。

 

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長くなりましたが、最後に、一般展示のところで、

 

平成も残り僅かですが、小渕さんが掲げた「平成の書」が展示されていました。

 

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確かに、これも”公文書”ですね。

 

ではでは。



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