Here Comes The New Equipment !!
- SANWA M11 -
二年近く使ったM8から、現行機種であるM11へとプロポを鞍替えしました。薄給の私としたことが、オークションで私好みのセット内容で出品されていたものを衝動落札?です。M8でさえ殆どでっかいブレイザー状態だったというのに、こんなものを手に入れて一体どうするつもりなのでしょう、私は…。少々複雑な心境にはなりつつもやはり、目新しいアイテムを手にするというのは心躍るもの。未熟者の私に深く突っ込んだ話はとても出来ませんが、今回はコラム扱いで簡単なレビュー記事を書いておこうと思います。
三和製ホイラープロポのフラッグシップモデルであるM11が登場したのは、今からちょうど3年前の5月のことでした。遠目からは旧型と見分けがつかないほどのキープコンセプトぶりで、当時の私にとってはインパクトに欠ける製品であったことを覚えています。
しかし実際に両者を手に取って比べてみると、ハード面でも思ったより細かな変更が加えられていることに気付きました。M11では各所に配されたファンクションスイッチに、自分の好きな機能を自由にアサイン出来るようになったのが大きな進化点の一つです。M8には存在しなかったボタンも幾つかあるわけですが、これがどれもイマイチ実用的とは言い難い感じ…。例えばレース中にそれらのボタン類を使いこなすことが出来るかといえば、正直私には一生無理な芸当であるような気がします。
最も著しい強化を受けているのは液晶画面です。M8のドット表示部は文字一行がやっとというスペックでしたが、M11には解像度240×90ドットのバックライト付きフルドットディスプレイが搭載されています。その差は写真でも一目瞭然、一度に確認出来る情報量が段違いですね。
M11ではモデルごとにバックライトの色(白 or 青)、キー操作音を設定することが出来ます。またどのページを見ている時でも、大抵はディスプレイ左上に現在選択されているモデルネームが表示されていますので、ダブルエントリーのレースで起こりがちなモデルの切り替え忘れを防ぎやすくなっています。
ここでちょっとした俺イズムを一つ紹介。ステアリングホイールのパッドに注目して下さい。私はここに一般的なスポンジ製のものではなく、ブレイザーに標準装備の硬いゴム製パッドを装着しています。M8を使い始めた時にどうしてもあのフワフワした感触に馴染めず、諦めてブレイザーに付いていたものと交換したんですね。直接手で握るデバイスに、何故わざわざあんなダイレクト感のないものを巻きつけるのか… 個人的には全く理解出来ません。
そしてM11をよくご存知の方であれば、まずステアリングホイールの方からして純正のものではないことに気付かれると思います。正体はTN Racingからリリースされているアルミ製のオプションなのですが、これもただ単にカッコいいからというだけで取り替えているわけではありません。
専用プロポバッグもついているなど、非常に魅力的なセット内容となっていたのが正気を失った理由です。但し付属モジュールはクリスタル交換方式でしたので、2.4GHzへの移行はまだまだ先のことになると思います。
続いて弱点と言われる本体重量に目を向けてみましょう。M11は旧型からさらに重くなり、総重量は純正ニカド装着時で940g(恐らくホイールで微増)となっています。発売を目前に控えるフタバの4PKが650g強ということですから、かなり水をあけられていますね。もっとも、4PKの方は最初から2.4GHz専用として設計されている為、バッテリーが従来品に比べ圧倒的に軽いということも大きいようです。
私のM11は電池ケース(107A30227A)+エネループで稼動させることが殆どですので、重量はさらに増えてほぼ1kg。軽くしたければリポバッテリーを使うという手もありますが、LRP社のM11用リポバッテリーで175gということですので、激ヤセと言えるほどの効果は見込めない感じ。この重さですともやしっ子の私は腕がすぐ疲れてしまいますので、操縦時は腰骨の上にプロポを乗せてホールドすることで難を逃れています。
私はサンワの回し者ではありませんので、M11に乗り換えて気に入らないと感じた部分も書いておくことにしましょう。どちらも使い始めてすぐに感じたことで、まず一つ目はボディがやたらと軋む点。少し力を加えただけでミシミシ、ギシギシと安っぽい音を立てます。しかしM11は使い心地をユーザーの嗜好に合わせる為、色々な部分がアジャスト出来るように作られていますので、ある程度は仕方ないのかもしれません。
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競合機種と比べてもダントツに表示画面の大きいM11は、セットアップが大好きな玄人思考の方には特にお勧めしたいプロポです。多くの設定値をグラフやゲージでわかりやすく表示してくれるので、求める変化のイメージを視覚的に確認しておけるというのは大きな利点。これからは私も腕を鍛えるだけでなく、磨く方向でもM11を有効に使っていきたいなぁと考えております。
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