本来の「ハリ医学」を築く
新たな挑戦の軌跡 ⑥
本来の「ハリ医学」を築くとはどういうことか。
「霊枢・九鍼十二原第一」に基づき
九種類のハリを病状・原因によって使い分け、
全身を養い守る気の流れる経脈は、
「九鍼」の中の微鍼・ごう鍼で整える。
そのために、経脈上の「ツボ」のある表皮に
浅く水平に刺して病を癒し健康な心身をつくる。
これを「鍼」というのである。
現在のほとんどの「教科書的やりかた」では
九鍼の中の「微鍼・ごう鍼」を、使用しているが
間違って使用しているのである。
その間違いをほとんどの人が知らない。
その間違いを明らかにし
これまでの「鍼灸学」の基本をすべて検討し直し
それを土台に、新たな「ハリの学問」を創造すること
これが、すべての出発である。
ではどこを読み違ったか。
最初の「ハリの持ち方」「刺し方」
そして「いつハリを抜くか」の
基本的なところを
すべて「読み違った」のである。
恩師・丸山昌朗先生は、
「刺し方」の最も重要な間違いを指摘し、
全世界に公表し主張されたが、誰一人「理解し共鳴する」者は
いなかった。
わが盟友であり、第一の愛弟子であった島田隆司先生も
関心は示してはいない。もっぱら「文献読み」に徹していた。
では、
どのように「読み間違った」かの
具体的な指摘を次回に展開し、
新しい「ハリ医学」建設への道を
切り拓いていこうと思う。
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