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碧泉流

Hekisen-ryu 中国山東省青島発祥の中国茶道の流派です

さくら緑茶

2016-04-08 22:18:49 | 青島本部


今週頭に青島に戻ってきました。
こちらも朝晩は肌寒いものの、桜やモクレン、レンギョウ、
とすっかり春らしくなりましたね。
日本では先週末、桜が見頃でお花見を何回か楽しみました。
ちょっとベタにお花の下で三色団子も食べてみましたが
この季節ならではの桜餅が、やっぱり一番美味しいですね。

今回、帰国中にお会いした元事務局スタッフのお友達から
春らしくて美味しい緑茶をいただきました。

アフタヌーンティーのブレンド煎茶です。
桜のお花とラズベリーが入っています。
桜のいい香りで、ふんわりと甘いけどラズベリーは全然前に出ておらず
緑茶と桜餅をいっしょにいただいているような感覚。
お菓子はなしでもいいくらいなのだけど、ちょっと控えめに
丹波篠山の黒豆しぼりといっしょに中国茶器でいただきました。

春のご移動で、本当にたくさんの友人たちがここ青島を去ってしまい
さみしさに気落ちしないよう、荷ほどきに始まり、大掃除!衣替え!模様替え!!断捨離!!!
と、連日体を動かしていました。
合間にほっとお茶する時間を楽しみながら。


大切にいただきたいと思います。
ありがとうございました!



貴泉



日本茶への旅 3

2016-03-31 19:45:58 | 青島本部
京都の次は、四国周遊旅行へ行ってきました。
いくつかのお茶やお茶所も織り交ぜており、
一番のお目当ては、日本では珍しい後発酵茶の”碁石茶”です。


プーアル茶熟茶のように微生物の力で発酵させているお茶ですが、
こちらは乳酸菌ということで酸っぱいそうです。
青島に戻ったらゆっくり味わってみようと思います。
この碁石茶は高知県の四万十川沿いの”道の駅とおわ”で購入できました。
他には、しまんとほうじ茶も。
それから道の駅にあるカフェでは、
しまんと紅茶を四万十栗のスイーツといただきました。



結局旅程変更もあり愛媛県のお茶所”霧の森”は
残念ながら割愛になってしまいましたが、
高知県では仁淀川付近でさかんに作られている緑茶を
いただいたり、はた織りや土佐和紙の紙漉きをしたりと、
日本の文化に触れることができてよかったかな、と思います。

水墨画のようなグラデーションで美しく重なる四国の山々。
大きな青空に雄大な清流。
本当に身体の中からリフレッシュできるようでした。


貴泉

日本茶への旅 2

2016-03-30 22:17:40 | 青島本部

京都では、お茶菓子の手づくり体験も行いました。
老舗の和菓子屋”亀屋良長”で、春らしい桜と椿の練り切りに、菜の花畑のようなきんとんです。


職人さんから細やかな指先の使い方を教わり、とても面白かったのですがさすが奥が深いですね。
薄桃色から白への淡くぼかしたようなグラデーションは出ませんでした。


出来上がると、きんとんをお抹茶、干菓子と供にいただきます。
丹波の大納言や四国の和三盆など上質の素材のお茶菓子とお抹茶、とても美味しかったです。

こちらの亀屋さんは、古くから御所にもお菓子を納めていらした老舗でありながら、京都発のテキスタイルブランドSOU・SOUさんのパッケージやテキスタイルが使われた椅子などもあり、新しさを感じるとても素敵なお店でした。


貴泉

日本茶への旅 1

2016-03-19 23:04:30 | 青島本部
老師が、こちらの碧泉流ブログを中国の方にご紹介くださっていましたので
日本でのお茶にまつわることも少しずつご紹介出来たら、と思います。(日本語ですが…)

京都では、何はともあれ宇治茶です!
かの栄西。宋に渡りお茶の種を持ち帰り、建仁寺を建てて…。
その建仁寺境内には記念の茶碑が今もあるそうですが
美味しくも面白くもないことに子どもは付き合ってくれませんので諦めて、
まずは美味しいもので釣りましょう。

阪急河原町駅を降りて、四条大橋を渡って少ししたら右手にあるのが「祇園辻利」。
ここで白玉やあんこ、黒蜜たっぷりの抹茶ソフトクリームを買ってテイクアウトしたら
鴨川沿いをソフトクリーム食べ食べ三条大橋までお散歩です。

その後は、京都市役所を目印にして「一保堂」と「柳桜園茶舗」へ。

一保堂さんには喫茶室もある上、週末は無料でミニ講座があるそうです。
今回は、連休の人混みを避けて平日だったのが残念!
本格的なお茶の教室もあるそうで、一時帰国では厳しいけどいつか行ってみたい。
こちらのお店は、建物の佇まいもさることながら、
お茶を入れる古めかしい甕が並んでいたり、と和のお茶屋さんの風情たっぷり。
また外国の方にも分かるよう英語表記で淹れ方が書かれた、
一回ずつの煎茶や玉露などがあり買いやすいと思います。

続いて、すぐ近くにある柳桜園さんへ。

お目当ては鳥獣戯画の絵でお馴染みの、かりがね焙じ茶です。
青島で、評茶の受講時中国の方と好きなお茶の話になりました。
火入れの強い武夷肉桂が好きとお話したところ
「私もなんですよ」と、後日武夷山にいるお知り合いの茶農家さんが作られた
肉桂をくださった方がいらっしゃいました。
その方にぜひ飲んでいただきたくて買いにいきました。


中国茶は、たくさん試飲させてもらえるけれど、
日本茶はあれもこれも、というわけにはいかないのですね。
中国茶、日本茶に比べて高いだけのことはありますね。
でも、どちらのお茶屋さんでもその日のお勧めのお茶をいただきました。
中国緑茶は同じ緑茶と言っても、日本茶の味わいある渋みとは全くかけ離れたところに
良さがあるお茶。久しぶりにお茶菓子なしの煎茶や、初めての玉露をいただいた
子供達にこっそり後から感想を聞くと、「苦い…」とのこと。
あら、いつの間にか中国現地化していたのね、というのが発見でした。
嗜好は、毎日の積み重ねによって作り上げられるものですね。


貴泉



抹茶のお味の…

2016-03-15 21:37:11 | 青島本部
青島日本人学校の長い長い春休みが始まり、
本日無事に一時帰国いたしました。
LCCで深夜便なので関空のホテル日航で一泊。

冷蔵庫にあったペットボトルの抹茶ドリンク。
お水と抹茶が別々になっています。なんでしょこれ、気になる!
無料なので、頂戴してきちゃいました。
また、こわごわ飲んでみます。

空港リムジンバスから梅田に着いて、タクシー乗り場までの
数メートルの間にちょうどある辻利兵衛本店のお菓子屋さん。
いつも帰国後のテンションで和菓子だ和菓子だ!と吸い寄せられ
今回も試食させてもらい、抹茶のお菓子をいくつか購入。

そして実家に着くと、
英語教師で京都などの日本文化の観光についての講義を持つ母親が、
「外国の方のお土産対応で今すごいことなってんのやで」
と、抹茶味のおやつを大量に買っており、
「"買いたいベスト3"を選んで」という謎のリサーチ試食会。
もちろん中国人目線で選びましたよ。


こんな感じで初日から抹茶づくし、の幸せなスタートです。

抹茶は、今や世界中で愛される日本の芸術文化の一つですが、
宗の時代の中国のお茶が伝来したものが、その前身。
当時の中国では、黒い器でお茶の粉末を点てて淹れるというスタイルで
泡のきめ細やかさや持続性を競う闘茶が盛んだったそうです。

今回は、子どもを上手く巻き込んで京都や四国へ
日本のお茶や日本の文化を体験できるような旅程を組んでみました。
昔むかし遣唐使によって中国から日本にもたらされた中国茶が
姿形を変えて日本のお茶になっていった歴史の面白さ、
そして外国に住んでいるからこそ、より新鮮に感じることのできる
日本の文化を子ども達と一緒に楽しめたらなと思います。



貴泉