知人がコンサートの招待状をくれていたので、夕方、友人を誘って文化プラザに行った。まもなくコンサートが始まる、という時になって携帯電話が鳴った。京都に引っ越した元生徒からだった。「どうしたのだろう?何かあったのかな?」気になるので会場の外に出て電話をかけなおした。
「先生、今私にはどんどん先生が増えて国語の先生、数学社会の先生、理科の先生 英語の先生 日本語の先生もいます。5人の先生が私の家まで来て勉強を教えてくれています。私は来年絶対に高校に合格します。12月には日本語能力試験2級も受けます。だから心配しないでください。」と、こんな嬉しい電話だった。
最近、いろいろな無理解や差別に苦しくなって、この仕事をもうやめようかなーと思っていた。生徒に向けられている無理解や差別に、私が負けてどうするねん!!とずっと思ってきたけど、心の中にどんどん累積する怒りをもうどうすることもできなくて、怒っている自分は被害者なのか、加害者なのかもわからなくなっていた。そんなイライラする気持ちを少しでもやわらげたくてコンサートに来たのだけど、その前の生徒の言葉に、私の中の黒い塊がするすると溶けていった、解けていった、融けていった、熔けていった・・・
すぐコンサートが始まって、美しいピアノの音色にさらに癒されて、顎の奥と目頭がキューンとなって、我慢したけど涙が出て出てしょうがなかった。「あ~、また生徒に救われた、あ~、また辞められない」と思いながら、ほろりほろりしていた。
元生徒は、まじめで優秀で最大限の努力をしたのに推薦がもらえず、一般入試を受けたけど合格できなかった。競争率が高くて、日本に来て1年と少しの身に受験の壁は越えられるはずがなかった。京都に住まいを移したから、もう私にはしてあげられることが何もなくなったけれど、京都の先生にうまく繋ぐことができた。京都の先生が彼女の周りにいろいろな支援者を増やしていってくださった。元生徒はパソコンだけが相手の毎日だったけど、ほとんど毎日誰かが支援に来てくれていると言う。本当によかった。
彼女の電話は、私に外国籍生徒の周りは無理解や差別ばかりではないことを思い出させてくれた。
彼女は進学できなかったけど、推薦をもらって合格し高校生活を満喫している外国人生徒がいる。彼女が行きたかった高校だ。
他府県では不利にならない配慮があり高校から大学へと進学し、教師になった外国人生徒がいる。教師は彼女の夢だった。その教師は彼女と同じ年齢で日本に来た。国籍も同じだ。
たまたま通っている学校によって、たまたま住んでいる所によって、こんな不公平が起こることを見過ごすわけにはいかない。だから勉強会を始めて、高校制度についても考えるのだ。
25日(土)13:30~近江八幡人権センターで どなたさまもいらしてください(らーた)
「先生、今私にはどんどん先生が増えて国語の先生、数学社会の先生、理科の先生 英語の先生 日本語の先生もいます。5人の先生が私の家まで来て勉強を教えてくれています。私は来年絶対に高校に合格します。12月には日本語能力試験2級も受けます。だから心配しないでください。」と、こんな嬉しい電話だった。
最近、いろいろな無理解や差別に苦しくなって、この仕事をもうやめようかなーと思っていた。生徒に向けられている無理解や差別に、私が負けてどうするねん!!とずっと思ってきたけど、心の中にどんどん累積する怒りをもうどうすることもできなくて、怒っている自分は被害者なのか、加害者なのかもわからなくなっていた。そんなイライラする気持ちを少しでもやわらげたくてコンサートに来たのだけど、その前の生徒の言葉に、私の中の黒い塊がするすると溶けていった、解けていった、融けていった、熔けていった・・・
すぐコンサートが始まって、美しいピアノの音色にさらに癒されて、顎の奥と目頭がキューンとなって、我慢したけど涙が出て出てしょうがなかった。「あ~、また生徒に救われた、あ~、また辞められない」と思いながら、ほろりほろりしていた。
元生徒は、まじめで優秀で最大限の努力をしたのに推薦がもらえず、一般入試を受けたけど合格できなかった。競争率が高くて、日本に来て1年と少しの身に受験の壁は越えられるはずがなかった。京都に住まいを移したから、もう私にはしてあげられることが何もなくなったけれど、京都の先生にうまく繋ぐことができた。京都の先生が彼女の周りにいろいろな支援者を増やしていってくださった。元生徒はパソコンだけが相手の毎日だったけど、ほとんど毎日誰かが支援に来てくれていると言う。本当によかった。
彼女の電話は、私に外国籍生徒の周りは無理解や差別ばかりではないことを思い出させてくれた。
彼女は進学できなかったけど、推薦をもらって合格し高校生活を満喫している外国人生徒がいる。彼女が行きたかった高校だ。
他府県では不利にならない配慮があり高校から大学へと進学し、教師になった外国人生徒がいる。教師は彼女の夢だった。その教師は彼女と同じ年齢で日本に来た。国籍も同じだ。
たまたま通っている学校によって、たまたま住んでいる所によって、こんな不公平が起こることを見過ごすわけにはいかない。だから勉強会を始めて、高校制度についても考えるのだ。
25日(土)13:30~近江八幡人権センターで どなたさまもいらしてください(らーた)
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