いま(2011年夏)、高速バス業界で最も元気な企業はVIPライナーだと思います。
高速バスで急成長している企業として有名なのはWILLER EXPRESSですが、
半年ほど前からWILLERは守りに入っており、JRバスに代表される路線高速バスと
あまり変わらなくなってきています。
一方で、VIPライナーは、まさに挑戦者としてチャレンジし続けています。
じゃあ、VIPライナーはどこがチャレンジングなのか?
まずは、アイデア溢れる新しいバス車両や設備を次々と投入していることが
挙げられます。
(ちなみに、1~2年前のWILLERもそうでした。)
◆業界トップクラスのハイグレードバス「ロイヤルブルー」の投入
◆女性専用で、かゆいところまで手に届くようなバス「プルメリア・グランデ」の投入
◆4列なのに快適性とエンターテイメントを追い求めたバス「グランシア」の投入
◆低価格帯の4列シートのバスもVIPライナー特注のバスになっており、
プライバシーカーテンや前方遮光カーテンを完備。
◆東京/新宿/梅田(大阪キタ)/なんば(大阪ミナミ)/京都で
女性の利用を意識したスタイリッシュな待合室(VIPラウンジ)をオープン
さらに、車内アナウンスの内容やアナウンスのタイミング等といったソフト面に
ついても、かなり研究されています。
特に有名なのは、リクライニングシートを倒すタイミングについて車内アナウンスがあること。
一般的にバスで背もたれを倒すときは、後ろの人に気を遣わなくてはなりませんでしたが、
VIPライナーでは
「さぁ、シートを倒しましょう!」
という感じのアナウンスがあるので、後ろの人に気兼ねなくシートを倒せます。
実際、ネット上のブログやTwitter・掲示板などを見ると、
VIPライナーのファンが増えているように感じます。
昨日、会社の同僚(男性)と話をしていると、その人も
VIPライナーのファンだということが判明しました。
たまたまVIPライナーに乗ってみたら結構良かったので、
使い続けるようになったそうです。
お盆の帰省にもVIPライナーを使うと言っていました。
一方で、JRバスは、後追いになっています。
VIPライナーに代表されるツアーバスの進化が速すぎるからです。
特に、的確なニーズ把握とマーケティングを元にした企画力の質の高さや
アイデアの新規性に、JRバスは追随しきれていません。
確かに、遅まきながらJRバスも
◇女性専用バス「プレミアムレディース号」等の投入
◇サウナやスパ入浴/シャワー室のあるまんが喫茶等の割引クーポンの配布
【注】西日本JRバスの京阪神⇔東京間のみ
といったツアーバス業界では常識になっているサービスを提供し始めました。
また、女性向けの化粧直しスペースとしては、VIPライナーよりも先んじて
大阪駅で「アンジェルブ」を提供しています。
しかし、アンジェルブは300円とは言え有料であることや宣伝不足もあり、
あまり認知度は高くありません。
そのためか、現時点では、大阪以外の都市では(東京を含む)JRバスに
女性向け化粧直しスペースはありません。
VIPライナーでは、無料の化粧直しスペースのあるVIPラウンジ目当てで乗る女性客も
多いのに。
次のJRバスの手は読めています。
いま、JRバスは新宿の高速バスターミナルを建て替え中です。
そのため、2011/5/11に仮のバスターミナルをオープンしました。
ですが、これはあくまで仮です。
現地に行ってみれば、一時的なターミナルであることは一目瞭然です。
2015年度に新宿南口の工事が完了したと同時に、
本格的なバスターミナルをオープンしようと考えているのでしょう。
その時には、おそらく新宿にも女性向け化粧直しスペースができているだろうと
思います。
しかし、逆に言えば、それまでの4年間は手を打たない、と言っているのと同じです。
恐竜のように、動きがのろい。
その4年間に、VIPライナー等のツアーバスに企画力や商品力で大きな差をつけられ、
東京⇔その他都市間のバスのシェアはかなり奪われると思います。
実際、すでにVIPライナーは、サービス性改善のために次の手を打ってきています。
いずれも夜行便の問題です。
◇問題(1)
到着先に早く着きすぎる。
到着先のイベント(出張先での打ち合わせ、観光地(遊園地等)の開園)は
朝9時~10時頃なのに、6時に着いても暇を持て余す。
↓
■対策
到着地に朝6時台に着くバスを減らし、7時半~8時前後に
着くバスを増やす。
その時間帯に到着すれば、身だしなみを整えたり、朝食を摂ったりしていれば
イベントの始まる9時~10時になる。
◇問題(2)
途中で何回も停まって客が乗車/下車すると、目が覚めてしまう。
↓
■対策
新宿⇔大阪といった直行便を選択肢として用意。
直行便は、一旦乗車したら、SA以外(SAに停まった場合はアナウンス無し)には
停まらず、ノンストップで現地に到着する。
JRバスで、ここまで考慮された便はありません。
他にも、高速バスをさらに快適にする方法は、まだまだたくさんあると思います。
JRバスがいまの姿勢を崩さないのであれば、企画力や商品力でVIPライナーを
上回るのは至難の業だと言えます。
さらに、JRは、バスだけでなく新幹線利用客もVIPライナー等のツアーバスにどんどん奪われるでしょう。
個人的には、高速バスが非常に進化してきたため、最近は新幹線に乗る機会がかなり少なくなっています。
5年前は、高速バス:新幹線=1:9でしたが、いまは8:2と利用回数が逆転してしまいました。
JRバスの中で、西日本JRバスは比較的がんばっていると思いますが、
JRバス関東を代表とした他のJRバスは保守的でだらしない、
というイメージです。
もうちょっと頑張って欲しい気がします。
高速バスで急成長している企業として有名なのはWILLER EXPRESSですが、
半年ほど前からWILLERは守りに入っており、JRバスに代表される路線高速バスと
あまり変わらなくなってきています。
一方で、VIPライナーは、まさに挑戦者としてチャレンジし続けています。
じゃあ、VIPライナーはどこがチャレンジングなのか?
まずは、アイデア溢れる新しいバス車両や設備を次々と投入していることが
挙げられます。
(ちなみに、1~2年前のWILLERもそうでした。)
◆業界トップクラスのハイグレードバス「ロイヤルブルー」の投入
◆女性専用で、かゆいところまで手に届くようなバス「プルメリア・グランデ」の投入
◆4列なのに快適性とエンターテイメントを追い求めたバス「グランシア」の投入
◆低価格帯の4列シートのバスもVIPライナー特注のバスになっており、
プライバシーカーテンや前方遮光カーテンを完備。
◆東京/新宿/梅田(大阪キタ)/なんば(大阪ミナミ)/京都で
女性の利用を意識したスタイリッシュな待合室(VIPラウンジ)をオープン
さらに、車内アナウンスの内容やアナウンスのタイミング等といったソフト面に
ついても、かなり研究されています。
特に有名なのは、リクライニングシートを倒すタイミングについて車内アナウンスがあること。
一般的にバスで背もたれを倒すときは、後ろの人に気を遣わなくてはなりませんでしたが、
VIPライナーでは
「さぁ、シートを倒しましょう!」
という感じのアナウンスがあるので、後ろの人に気兼ねなくシートを倒せます。
実際、ネット上のブログやTwitter・掲示板などを見ると、
VIPライナーのファンが増えているように感じます。
昨日、会社の同僚(男性)と話をしていると、その人も
VIPライナーのファンだということが判明しました。
たまたまVIPライナーに乗ってみたら結構良かったので、
使い続けるようになったそうです。
お盆の帰省にもVIPライナーを使うと言っていました。
一方で、JRバスは、後追いになっています。
VIPライナーに代表されるツアーバスの進化が速すぎるからです。
特に、的確なニーズ把握とマーケティングを元にした企画力の質の高さや
アイデアの新規性に、JRバスは追随しきれていません。
確かに、遅まきながらJRバスも
◇女性専用バス「プレミアムレディース号」等の投入
◇サウナやスパ入浴/シャワー室のあるまんが喫茶等の割引クーポンの配布
【注】西日本JRバスの京阪神⇔東京間のみ
といったツアーバス業界では常識になっているサービスを提供し始めました。
また、女性向けの化粧直しスペースとしては、VIPライナーよりも先んじて
大阪駅で「アンジェルブ」を提供しています。
しかし、アンジェルブは300円とは言え有料であることや宣伝不足もあり、
あまり認知度は高くありません。
そのためか、現時点では、大阪以外の都市では(東京を含む)JRバスに
女性向け化粧直しスペースはありません。
VIPライナーでは、無料の化粧直しスペースのあるVIPラウンジ目当てで乗る女性客も
多いのに。
次のJRバスの手は読めています。
いま、JRバスは新宿の高速バスターミナルを建て替え中です。
そのため、2011/5/11に仮のバスターミナルをオープンしました。
ですが、これはあくまで仮です。
現地に行ってみれば、一時的なターミナルであることは一目瞭然です。
2015年度に新宿南口の工事が完了したと同時に、
本格的なバスターミナルをオープンしようと考えているのでしょう。
その時には、おそらく新宿にも女性向け化粧直しスペースができているだろうと
思います。
しかし、逆に言えば、それまでの4年間は手を打たない、と言っているのと同じです。
恐竜のように、動きがのろい。
その4年間に、VIPライナー等のツアーバスに企画力や商品力で大きな差をつけられ、
東京⇔その他都市間のバスのシェアはかなり奪われると思います。
実際、すでにVIPライナーは、サービス性改善のために次の手を打ってきています。
いずれも夜行便の問題です。
◇問題(1)
到着先に早く着きすぎる。
到着先のイベント(出張先での打ち合わせ、観光地(遊園地等)の開園)は
朝9時~10時頃なのに、6時に着いても暇を持て余す。
↓
■対策
到着地に朝6時台に着くバスを減らし、7時半~8時前後に
着くバスを増やす。
その時間帯に到着すれば、身だしなみを整えたり、朝食を摂ったりしていれば
イベントの始まる9時~10時になる。
◇問題(2)
途中で何回も停まって客が乗車/下車すると、目が覚めてしまう。
↓
■対策
新宿⇔大阪といった直行便を選択肢として用意。
直行便は、一旦乗車したら、SA以外(SAに停まった場合はアナウンス無し)には
停まらず、ノンストップで現地に到着する。
JRバスで、ここまで考慮された便はありません。
他にも、高速バスをさらに快適にする方法は、まだまだたくさんあると思います。
JRバスがいまの姿勢を崩さないのであれば、企画力や商品力でVIPライナーを
上回るのは至難の業だと言えます。
さらに、JRは、バスだけでなく新幹線利用客もVIPライナー等のツアーバスにどんどん奪われるでしょう。
個人的には、高速バスが非常に進化してきたため、最近は新幹線に乗る機会がかなり少なくなっています。
5年前は、高速バス:新幹線=1:9でしたが、いまは8:2と利用回数が逆転してしまいました。
JRバスの中で、西日本JRバスは比較的がんばっていると思いますが、
JRバス関東を代表とした他のJRバスは保守的でだらしない、
というイメージです。
もうちょっと頑張って欲しい気がします。
アナウンスが苦手な方もいらっしゃるのですね。なるほど。
ただ、おそらく4列スタンダードか4列楽のびシートにお乗りになったのでしょう。
4列シートで快適性を求めるのは、そもそも困難です。
後ろに配慮して背もたれを倒さないと、足元は多少楽かもしれませんが、背中や腰が痛くなります。
ですから、私としては、ぜひ前の座席の方にも背もたれを全倒しして頂き、少しでも楽な姿勢を取って頂きたいですし、それが高速バスのマナーだと思っています。
いずれにしろ、4列シートが苦痛なのは、VIPライナーに限らず、JRだろうが他のバスだろうが、大差ありません。
もし、それが耐えられないなら、4列シートならVIPライナーのグランシアくらいしか選択肢がないでしょう。
基本的には、3列シートをオススメします。
また、運転手の態度については、そういう方もいるんですね。
私は、運良く当たったことはありません。
個人的には、JRや他の高速バスの方が態度の悪い乗務員に当たる確率が高い気がします。
JRバスの座席予約時の男女区別については、なぜやらないんでしょうね?
不思議です。
でも一長一短なんですね。
ゆっくりは倒しますが、アナウンス直後に倒すように心掛けてます。
予告なしにやられると大変ですし。
それがマナーですしね。
気を使いつつも快適装備は使うべきだと思います。
確かに足は狭いですが、そこは値段で目をつぶるしか無いと考えてます。