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最近の高速バスはスゴイ!

4列ゆったりシートにリベンジ!! 【VIPライナー編】

2011-07-15 04:32:02 | 日記
大阪発⇒東京行の高速バスに乗る機会がありました。
以前、MKの4列ゆったりシートでは失敗しましたので、
今回は事前リサーチを十分に行った上で、4列ゆったりシートのバスを
選ぶことにしました。
4列ゆったりシートにリベンジ!!です。

そのリサーチポイントは、以下の4つ。

(1)隣席との間に、ヒジ掛けがあること。
(2)レッグレストがあること。
(3)前方遮光カーテンがあること。
(4)休憩のためにサービスエリア(SA)に停まったときに、車内アナウンスがないこと。
   (車内アナウンスがあると、目が覚めてしまう)

これらの条件を満たすバスを探してみると、、、やっぱりと言うか、
当然と言うか。
定評のあるVIPライナーの『4列楽のびシート』に行きついてしまいました。

ヒジ掛けは、4列シートとしてはかなり幅広の7~8cm。
レッグレストに加えてフットレストもあります。
また、前方遮光カーテンもあるし、SAでの車内アナウンスも無いようです。

条件に、ぴったりハマります。

ちなみに、私自身はVIPライナーを利用するのは初めて。
ですから、噂のロイヤルブルーにもちょっと魅かれたのですが、今回はリベンジを
優先して4列ゆったりシートにチャレンジです。


大阪発なので、まず大阪VIPスタンドに行きました。
いわゆる待合室です。
私は、たまたま大阪VIPスタンドの近くに用事があったため、とても便利だったのですが、
JR大阪駅からは歩いて軽く10分以上は掛かるので、ほとんどのケースでは
便利とは言いにくい気がします。
阪急梅田駅からは、15分~20分ほど掛かるかも。
最寄駅は、地下鉄西梅田駅、JR北新地駅、阪神福島駅ですかね。

このVIPスタンドは、雨風や暑さ/寒さをしのげるし、トイレはあるし、バッグを預かってもらえるし、
無料ドリンクもあったりするので、なかなか快適にバスを待つことができます。
ただ、名前の通り、あくまで「スタンド」です。
ですから、他の場所のVIPラウンジとは違って、きちんとした椅子がありません。
代わりにスタンディングチェアがあり、半分立った状態で腰は下ろせますが、
ちょっと残念です。

また、男性用のフィッティングルーム/パウダールームは、狭い上に1人分しか無いです。
一応、ドライヤーは置いてありましたが、「スタンド」だけあって立ったまま使うことが
前提になっていました。
大阪発のときは良いですが、大阪着のときは、あまり実用的ではない気がします。
ちなみに、女性用はそこそこ広そうでした。
うーん、男性差別

それから、少し気になった点があります。
バスに乗り込むときに、VIPスタンドを出て横断歩道を渡り、向かい側の道路にある
バスのところまで歩いていってから乗り込んだこと。
その間、約2分。
この日は晴れていたから問題ありませんが、雨が降っていたら濡れちゃいますね。

さて、お待ちかねのVIPライナーですが、外観はこんな感じ。↓


気のせいか、一般的な深夜高速バス(夜行便)よりも、少し小さい印象を受けました。

シート配列は、4列ゆったりシート標準の横4列(2列+2列)×縦10列。
VIPライナーならではの特長として、横に並んだ2列席の席と席の間に
プライベート・カーテンがあります。



隣席と完全に仕切られているわけではありませんが、
プライベート・カーテンとヒジ掛けのために、隣席の人の姿はがほとんど
見えません(足を除く)。
おかげで、隣席に知らない方が座っていても、あまり気になりません。
なかなかの優れものです。
特許出願したくなるのも、うなずけます。

私の席は、通路側でした。
シートは、通路側のヒジ掛けが下がるタイプです。
このタイプだと、ヒジ掛けを収納(?)するときに邪魔にならないんですよね。



3列シートの場合は少ないですが、4列シートの場合、ヒジ掛けが上がるタイプもよくあります。
上がるタイプだと、収納しようとしても肩に当たって邪魔になりますし、
収納せずに腕をその上に載せたままにしておくと、肩が上がった状態になるので
眠りづらいです。

小さいことのようですが、快適に眠ろうとするなら、こういうことって結構大事です。

また、リクライニング角度もスゴイです。
145度まで倒れます。
4列シートで、ここまで倒れるのは初体験。

もしかして、これって3列シートでよく使われるシートなんじゃ・・・?

しかも、アメニティとして腰ピロー(腰まくら)と低反発枕が最初から
全員の席においてあるので、それらを使えば腰への負担をかなり軽減できます。
とても役に立つアメニティです。

さて、肝心の足元の広さはどうでしょうか。



う~ん、ビミョー。
4列スタンダードよりは広いですが、先日のMKと比べると明らかに狭いです。
縦列は同じ10列なのに。
バスの構造の問題か、それともバス全体が小さいからか・・・?

さらに問題なのは、椅子の下の構造です。
MKと同様に、前の座席の下に空間があって足を入れることができる構造に
なってはいるのですが、その空間が狭いです。
特に、高さが低い
ですから、レッグレストを使うとスネが前の座席に当たってしまいます。


ぶっちゃけ足元が窮屈です。

レッグレストを使わなければ、窮屈ではないのですが、それでは
MKのときと同じで足が疲れてしまうし。
なんだか、“帯に短し、タスキに長し”的な感じ・・・・。

さらに、レッグレストもちょっと小さめだったり


結局、通路側の席だったので、片方の足を通路側に出して
足首を横に曲げて疲れにくくするとともに、もう一方の足は
前の座席の下の空間に斜めに入れて、スネが前の座席に当たりにくく
してみました。
ちょっと変な体勢です。

MKのときより楽ですし、4列スタンダードよりはかなり良いのですが、
でも、十分に足元が広いとは言いにくいです。
身長が160cm前後の方なら、あまり問題にならなさそうですけど、
175cmある私の身長だと、「足元が快適」とまでは言えないですね。


それから、4列ですからしょうがないのですが、やっぱりシート幅が狭い。
私は肩幅が広い方ではないのですが、それでもちょっと窮屈でした。
3列シート、特に2+1列タイプと比べると、シート幅の狭さは歴然としています。
通路側はヒジ掛けが下がるので、まだマシでしたが、窓際の席だったら
ちょっと厳しいでしょう。

VIPライナーは、就寝前の説明の際に通路上部から液晶モニターが下りてきて
注意事項を説明したり(映像で説明するので分かりやすい)、その説明の中で
「さぁ、みなさん、フルリクライニングしましょう!」
的なメッセージがあって、気兼ねなく後ろに背もたれを倒せます。

SAに停まった時のライトも天井からのライトは消したままで、足元のライトが
光ります。
これは、眠っている人にはとてもありがたい工夫です。
天井のライトが光ると、どうしても目を覚ましやすいですから。

実際、私の隣席の人は、SAで全く目を覚まさずに目的地までずっと眠っていました。

個人的には、腰ピローや低反発枕が気に入りましたし、様々な面で
配慮がされていて、かなりレベルの高いバスだったと思います。

ちなみに、この日は平日(月~木)だったので、楽天トラベル経由で予約して料金は4,000円
このクオリティでこの料金はあり得ないです。
コストパフォーマンスは、非常に良いと言えるでしょう。

乗務員(運転手)も2人のため、きちんと安全性も確保されています。

ただ、いくら工夫しても、6,000円前後のバスと比べると、快適性の面で
明らかに差があります。

通路を隔てた席に座っていた女子2人組(たぶん学生さん)が
「やっぱり、高速バスだと熟睡できないね。ベッドの有難みがよく分かる~」
と言っていたのが印象的でした。

私も、その日は4時間くらい昼寝しました。

そんなわけで、コストパフォーマンスは良いけれど、絶対値的な快適性は
いまいちな4列ゆったりシート。
着いた翌日が休みなら有りだと思いますが、翌日にフルに活動しようと思ったら、
ちょっと厳しいかな、という印象です。


追伸:
新宿VIPラウンジの写真も載せておきます。


新宿西口から近い雑居ビルの3Fにあります。
まさか雑居ビルにあるとは、、、、


入口です。
就職活動してる学生さんも、何人か見かけました。


中は大型テレビもあるし、椅子もあるし、女性用パウダールームもあるし、
無料ドリンクもあるし(みそ汁も無料です。具は入ってませんが)、
インターネットルームもあるので快適です。

ただ、女性用パウダールームは激混みでした。

平日だと、朝9:30まではOPENしているので、結構長居するお客さんもいました。
私も、時間調整があったので、バスは7時過ぎに着いたのに9時過ぎまで長居してしまいました。


4列ゆったりシートに乗ってみた。

2011-07-06 05:15:53 | 日記
深夜高速バス(夜行便)の4列ゆったりシートに乗りました。
東京⇔大阪間です。
以前から乗ってみたかったので、とても楽しみにしていました。(こちらの記事参照)

乗ったのは、MKトラベルの『MKナイトシャトル』
シート配列は、横4列×縦10列(トイレ無し)です。
標準的な『4列ゆったりシート』のシート配列だと言っていいでしょう。

ところで。
MKと言えば、まず思い出すのはタクシーですよね。
お値段はとても安いのに、接客や礼儀がきちんとしていることで有名です。
何度かMKのタクシーに乗ったことがありますが、評判通りの良いタクシーでした。

高速バスでもタクシーと同じようなサービスを提供しているのかどうか、興味津々です。

バスの外観はこんな感じでした。



MKナイトシャトルを主催する旅行会社は『MKトラベル』ですが、
バスの運行会社は同じMKグループの『MK観光バス』なので、
バスの側面に“MK BUS ”というロゴがデザインされています。

旅行会社とバス運行会社がグループ会社になっているのは、最近のツアーバス業界のトレンドです。
関連企業なので、万一トラブルがあっても、旅行会社⇔バス運行会社間で連携して対応してくれるでしょう。
責任のなすり付け合いは、まず無いと思います。


さて、噂の「4列ゆったりシート」とはどんなものなのか。
初体験です。



一見、4列スタンダードのシートと同じです。
しかし。
シートの前後幅は、かなり広い!



思ってたより広いので、ビックリしました。

座ってみます。



身長175cmの私でも、足元がラクラクです。
シートの前後幅が長いだけでなく、前の座席の下に空間があり、
そこに足を入れることができる仕組みになっています。
そのため、足を全く曲げずに伸ばし切ることができました。

これはイイ!

しかも、リクライニングも、後ろにかなり倒れます。
3列シート並み、とは言いませんが、ふつうの4列スタンダードよりはシートが倒れるので、
身体には比較的やさしいですね。
4列スタンダードと違いシートの前後幅があるので、後ろの席に遠慮なく
フルにリクライニングできるのもうれしいです。

MKの4列ゆったりシートの前後は、想像以上にゆったりでした。
なかなかやりますね。

ただ、、、、
実は、シートを見た瞬間にイヤな予感がしていました。
これは、『4列ゆったりシート』とは直接関係がないのですが・・・。

まず、イヤだったのはシートとシートの間にヒジ掛けがないこと。
4列シートには、ヒジ掛けが絶対必要だと思います(隣に親しい人が座る場合を除く)。
ヒジ掛けがないと、隣の席の方が寝たまま自分の方に持たれかかってきたり、
足を自分の座席の方に投げ出されたりするからです。
もし、そんなことになってしまったら、寝るどころではありません。
一晩中、不快な思いをすることになります。

実際、今回は隣の席の若い男性の寝相が悪くて、頭を私にもたれ掛けさせるわ、
身体ごと倒れ掛かってくるわ、大股広げるわ、と良いことがなかったです。
注意するとその時は直るのですが、眠ってしまうと、またもたれ掛かってきます。
そのせいで、私自身は1~2時間程度しか眠れませんでした。


そんなわけで、4列シートでは、簡易なもので構わないのでヒジ掛けが絶対必要だと思うのですが、
いまだにヒジ掛けが無いバスも数多くあります。
約半数はヒジ掛けがないんじゃないでしょうか。
たとえ格安便だったとしても、ヒジ掛けは必ず付けて欲しいです。


次にイヤだったのは、レッグレストがないこと。
レッグレストがないと、かかとや足首がとても疲れます。
こんな風↓になるからです。




一方、レッグレストがあると、体重が分散されてレッグレストに掛かるので、足が疲れにくいです。



今回、レッグレストがなかったので、かなり足が痛くなってしまいました。
悲しい。

あとで調べてみると、『4列ゆったりシート』を採用している高速バスでは、
割とレッグレストを採用しているケースも多いようです。
事前のリサーチ不足でしたね。

もし、次に4列ゆったりシートに乗る機会があれば、そのときは必ずレッグレスト付きにしたいと思います。


それから、MKナイトシャトルについては、他にもいくつか不満な点がありました。

◆MKのWebページには、『「手作り腰枕」無料貸出!』と書いてあるにも関わらず、
 実際には腰枕が準備されていなかったこと。


 乗務員さんに尋ねたら、あっさり「腰枕は積んでいません。」と言われてしまいました。
 4列シートの場合、シート自体の質はどうしても落ちますから(そのぶん料金が安い)、
 腰がシートから浮きやすくなります。
 ですから、腰枕があると無いとでは快適性に大きな違いがあるのです。

 いつもなら、私は腰枕用に100円ショップで買った小さな座布団を持っていくのですが、
 今回は貸出があるということで持っていきませんでした。
 痛恨です。
 そのため、足だけでなく腰も疲れてしまいました。トホホ。


◆アメニティグッズの置き場所のアナウンスが、乗車の際に無かったこと。

このバスには、スリッパや歯ブラシ、エア枕、アイマスク、おしぼり等のアメニティ・グッズがあり、
希望者が必要なものだけを選んで取っていく、という方式を取っています。
確かに、各席に不要なアメニティも含めて全部置いてあっても処置に困りますし、
無駄を省けるので良い方法だと思います。
私は、事前にWebページを見ていたので、そのことは知っていました。

ですが、バスに乗り込む前に乗務員さんに席番号などを確認してもらっている際、
そういったアメニティがどこにあるのかのお知らせは、口頭では一切ありませんでした。
「あれ?」と不思議に思った記憶があります。

実際に自分の席にまで行っても、もちろんアメニティは無し。
「???」
と頭が?でいっぱいになりながら、出発するのを待ちました。
「この便は料金が安いから、アメニティは無かったんだったっけ?」
と思ったほどです。
他の乗客も、アメニティを使っていなさそうでしたし。
(たぶん、他の乗客も、どこにアメニティが置いてあるか分かっていなかったのだと思います。)

通常の高速バスなら、たいてい前の席の背中の網ポケットに
『当バスの設備等に関するご案内』
のようなパンフレットが入っているのですが、それも無いので
アメニティの在りかを確認できません。

すると、乗客が全員乗り込んで、バスが出発した後に乗務員さんからアナウンスがありました。

「一番前の席の前方左のところにアメニティがありますので、ご自由にお取りください」

えぇ!?

私の席はかなり後方だったので、バスが動いている途中だと、一番前まで移動できません。
他の方に迷惑だし、危ないし。

結局、2~3時間後のSAでのトイレ休憩の際、アメニティをもらいにいきました。
スリッパがあるのなら、最初から使いたかったです。
乗り込むときに、一言言ってもらえれば、それでOKだったのに。

MKタクシーとは、まだまだ気の遣い方に差がありますね。


◆到着予定時刻が、Webと乗務員さんのアナウンスでは30分以上違ったこと。

Webで予約したときに見た到着予定時刻は朝6:20だったのですが、実際にバスに乗り込んだ後、
乗務員さんがアナウンスした到着予定時刻は朝5:45でした。
これにも、思わず「えっ?」と言いそうになりました。

高速バスでは、交通事情により到着時刻が前後するのはしょうがないことだと思っています。
しかし、最初から到着予定時刻が食い違っているとは、どういうことでしょうか?
考えられないです。
もう少し、きちんと情報管理をして頂きたいですね。

実際の到着時刻ですが、乗務員さんの運転が上手かったためか、ほぼ予定通り(?)の
5:50に現地に着きました。

現地には知人が6:30に迎えに来てくれることになっていたのですが、
おかげで40分以上も待つことになってしまいました。


◆窓際のカーテンが薄い、前方遮光カーテンがない。

バス側面の窓際のカーテンが薄いです。
おかげで高速道路を走っているときなど、カーテンから透けて外の光(車の
ライトの光など)がどんどん入ってきます。
またカーテンの大きさが小さく、ところどころ隙間があるので、そこからも
光が入ります。

たぶん、ふつうの観光バスのカーテンをそのまま流用しているのでしょう。
深夜高速バス(夜行便)に特化した作りのバスなら、こういったカーテンは
厚手の大きなものに変えてあるのが普通です。

また、これは4列シートのバスに多いのですが、前方遮光カーテンがありません。
ですから、バスの運転席の前の窓ガラスから光が入り放題です。
こういった部分も観光バス仕様のままで、深夜高速バス(夜行便)を意識した
作りになっていないですね。

カーテンに限らず、ヒジ掛けやレッグレストがないこと等も含め、深夜高速バスの
車内設備とはどうあるべきか、という点について考慮が少し足りないように
感じます。

MKグループが、いつごろ深夜高速バス(夜行便)に参入なさったのか分かりませんが、
他にもこなれていない面がいろいろ見受けられましたので、
おそらくここ2~3年のことなのではないでしょうか。

例えば、Webページの作りに試行錯誤が見られたり、バスの発車直前に乗務員さんが
「いまから注意事項をCDで流しますんで」と言ってみたり(一部の乗客は
失笑してました)、出発時刻が10分以上遅れたのに遅れた理由も説明しなかったり。


さて、それでは肝心の料金です。
一体いくらだったのか?

楽天トラベルで予約したのですが、なんと日曜日出発で4,200円
安い!

平日(月~木)じゃないですよ、日曜日ですよ?
なのに、4列ゆったりシートで、東京⇔大阪間で、この料金。
素晴らしいコストパフォーマンスです。
ちゃんと乗務員は2名いて、安全管理には気を配っているのに。


以上、私の感想をまとめると、

・『4列ゆったりシート』自体は、なかなか良いです。

・でも、高速バス会社はきちんと選びましょう。
 そうでないと痛い目を見ます。


次は、ヒジ掛けとレッグレストのある4列ゆったりシートを探してみようっと。