ご愁傷様

銀座で友人と会い、食事をすることに。

入ったのは沖縄料理店。

沖縄にはまだ一度も行ったことがないし、沖縄料理を食べるのは人生２回目だという私に、友達は海ぶどうと琉球豆腐の冷奴、島ラッキョウ、それにゴーヤーチャンプールをお薦めオーダーしてくれた。

うわさには聞いていたけれど、海ぶどうのなんとまあ美味しいこと！

 

酷暑の日曜日の銀座というせいか、広い店内は空いていたが、途中から隣のテーブルに若い男性組３人が座った。

注文もそこそこに３人が喫煙開始。

一人は紙巻タバコ、あとのふたりはアイコスとプルームテック。

 

銀座のど真ん中にある店でも喫煙可能であることにビックリしたし、お客も店員も私たちになんのことわりもなく、スパスパ吸い始めたことに唖然とした。

 

ほどなく、一人の若い女性が合流。

３人の男性のうち、アイコスを吸っていた一番のイケメン君が、「嫁です。昨日入籍しました」と彼女を紹介。

紹介された二人は、「いやあ、おめでとうございます」「ますますきれいになったね」などと二人を祝福。

 

新しい門出を迎えて幸せそうな若い二人。

けれど、タバコが自分たちの人生に様々な形でマイナス要因として働くことを、彼らは知らないのだろう。

 

私は心の中で「おめでとうどころか、ご愁傷様だね」とつぶやいた。

 

ああ、最近のアタシの心はささくれている。