かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

さよならサリー

2016年09月09日 | サリーちゃん

魔法使いのサリーちゃんではない。

チェロの師匠の愛犬サリーが亡くなったそうだ。

師匠についたのは2005年。

その時すでに黒ラブのサリーは5−6才ときいていたから、人間でいえばとうに100才を超えていた。


レッスンに行くと尻尾をふって出迎えてくれていたけれど、だんだん寝転んでいることが多くなり、昨年あたりからは脚がすっかり弱くなって、立ち上がるのを助けてもらう介護着を着ていた。

晩年は耳も聞こえなくなっていたそうだ。


彼女は人間の心を読むのが上手だった。

犬が苦手そうな人には無理に近寄らなかったし、初めてのお客さんには愛想良く接していた。


同じようにレッスンを受けていても、距離感は毎回微妙に違った。

レッスン中、足元にぴたっと寄り添ってくれている時などは、「心落ち着けて弾きなさいよ」と言ってもらっている気がした。


だいぶ高齢だったし、最近は会うたびに年老いていっているのがわかったから、お別れの日は遠くないなと思ってはいたけれど、やはりそうなると寂しい。

亡くなったことは門下生の掲示版で知った。

レッスンの時に先生から聞かされるのではなくてよかった。
きっと泣いてしまって、レッスンにならなかったかもしれない。

先生にはメールでお悔やみを申し上げた。


最後は静かに先生に見守られながら旅立ったというから、よかった。

コメント
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